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散華(さんげ)てふ哀しき言葉朴(ほお)の花  栗田やすし

2010年03月03日 10時07分52秒 | Weblog
名古屋の俳人、栗田やすしさんの句集「海光」が俳人協会賞を受賞。
という記事が中日新聞に載っていました。

栗田さんの師は、故沢木欣一。
師の残した「沖縄」というテーマを選び
句集も沖縄の海をイメージしてつけられたという。

  強東風(つよごち)に甘蔗(きび)ざわめけり激戦地

旧三重海軍航空隊で訓練受け、戦死した操縦士への思いを馳せた句。

  草萌(も)ゆる予科練生の夢見し地

「身近な言葉を俳句にすると輝きが増す。戦争で命を失った人への
思いや日本の美しい自然を俳句に託して残したい」と栗田さん。

                (らくせき)


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1 コメント

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良かった! (文科系)
2010-03-03 16:22:58
 このエントリー、良かったと思う。すぐにコメントを書きたくなった。
 まず、表題のキャッチ句の『散華』、ついで句全体にも、すぐに惹き付けられた。老いって、大きな花びらが一片ずつ落ちていくのを実感していくようなものだもの。
 二句目は、だれでも「ざわわーっ、ざわわーっ」の歌を思い出し、この光景への懐かしさ、せつなさも湧いてくるようだ。

 3句目は「夏草やつわものどもが」を連想するけれど、同人誌の先生の句で連想紹介ね。
 草いきれ特効訓練した岬
 あとわずか嘆くしかない蝉しぐれ
 八月の天に詫びても雲無情

 戦傷に平成の蚊を止まらせる
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