以下はスポニチの最新インターネット記事である。長年のスポーツ界の封建的体質、それが永久政権党と結びついてきた体質、これに対して投じられたもの凄く大きな一石だと思う。昨日の拙稿「サッカー協会の快挙 伊達、平尾理事就任」と並ぶ本質的性格を持った、しかしそれよりはるかに大きい、いわば日本のスポーツ史に残る大事件として後世語られるものだろうと、僕は推察する。
骨のある日本サッカー協会に拍手!!
現在時間08年7月11日金曜日、午前0時57分。
【 理事から外れた釜本副会長 無言で去る
計8年間務めたサッカー協会副会長を退任し、理事からも外れた釜本副会長は、厳しい表情のまま無言でサッカー協会理事会会場を後にした。
次期役員候補推薦委員会の委員長として人事案をまとめた川淵会長も「バランスと言えば一番いいのか…」と、歯切れが悪かった。理事投票の結果と、新会長になる犬飼氏の意向が反映された人事だった模様だ。】
さてさて皆さん、いろんな意見をくださいね。
骨のある日本サッカー協会に拍手!!
現在時間08年7月11日金曜日、午前0時57分。
【 理事から外れた釜本副会長 無言で去る
計8年間務めたサッカー協会副会長を退任し、理事からも外れた釜本副会長は、厳しい表情のまま無言でサッカー協会理事会会場を後にした。
次期役員候補推薦委員会の委員長として人事案をまとめた川淵会長も「バランスと言えば一番いいのか…」と、歯切れが悪かった。理事投票の結果と、新会長になる犬飼氏の意向が反映された人事だった模様だ。】
さてさて皆さん、いろんな意見をくださいね。
【 サッカー協会新会長に必要だった5条件
サッカー協会の田嶋専務理事は理事会後の記者会見で、次期役員候補推薦委員会が犬飼常務理事を新会長候補に選んだ際の基準を明かした。
推薦委委員長の川淵会長が掲げたのは
(1)70歳定年制の会長職を2期4年務められる年 齢
(2)日本サッカー発展に懸ける熱い情熱
(3)経営面の実績
(4)英語力
(5)教育問題への見識
以上の5条件。田嶋専務理事は「日本協会の会長として当然持ち合わせていないといけないこと」と説明した。】
ですがさてさて、この5条件。3までは誰にも分かりますが、4,5は、はてどういう意味?
特に5は? サッカー界の中の「教育問題」? 多分そうではありませんよ。日本の教育一般のことなのだと思う。としたら、凄い大風呂敷! スケールが違う! でもこんなことサッカー人は皆普通に論議しているんです。
去年12月1日の当ブログ拙稿「岡田武史のサッカー観」とそれにつけたコメントをごらんください。コメントでは、昨日日本サッカー協会理事に内定した、平尾誠二氏と岡ちゃんとの談義も載っています。サッカー界の口先だけではないスケールの大きさが分かりますから。
バランスとは何でしょうね。
そして、犬飼氏の意向とは?
最後に犬飼氏とはどんな人?
最も問題の部分を質問されましたね。
まず「バランス」って?
犬飼氏は常務理事で、副会長4人よりサッカー界経歴も極端に短い。なんせ三菱自動車のサラリーマン。欧州三菱社長から02年に浦和レッズ社長という経歴だけ。特に、同世代の日本サッカー界大功労者・副会長・釜本邦茂氏とはスポーツ界の通例で言えば雲泥の差。しかも釜本氏は、元自民党参議院議員・労働政務次官。サッカーが他のスポーツ界と同体質なら、間違いなく釜本会長だったはずだし、内外にそういう動きもあったと思う。釜本氏もなにかそういう動きをしたのではないか。
だけど、サッカー協会の体質は、他スポーツ界とはちょっと違う。上記5つの会長条件、特にその3~5あたりが。ここから、犬飼氏の2階級特進になった。Jリーグ100年構想の理念から言えば、3~5が極めて重要だからであろう。
こうして、新会長にとって五月蠅すぎるはずの釜本氏が(「投票」によって)理事からも退き、政権党とも一定距離を取って、Jリーグ百年構想実現へと順風満帆の第1歩というところではないか。
なお、犬飼氏の紹介は、上手く書けているスポニチの記事から。
【 3期6年にわたって改革を続けてきた川淵キャプテンの後釜に抜てきされた犬飼氏が、いきなり人事で強権を発動した。平尾氏、伊達氏を4人以内の新会長推薦枠で理事に招へい。Jリーグでは元バレーボール選手の三屋裕子さんを理事に起用したことがあるが、日本協会が外部から理事を招くのは初めてだ。
「サッカーをグローバルに育てていくには、サッカーだけでやるより他のスポーツからも来てもらった方がいい」。2人とは浦和社長時代に建設した総合スポーツ施設「レッズランド」での指導を依頼したことで出会った。ともに国際経験が豊富で「スポーツ文化を日本に根付かせたい」という犬飼氏と考えが一致。会長候補として挙げられた先月下旬に早速、理事就任を要請していた。】