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『はだかの王様』の経済学     落石

2008年11月10日 09時44分18秒 | Weblog
著者は松尾匡さん。

マルクスが提唱した『疎外』、
これをキーワードに現代の経済を解説。
マルクス経済学を時代遅れとした
近代経済学も、最近になって
マルクスと同じ結論となった、という。

方程式は

  疎外=依存関係+ばらばら

国家社会主義はなぜ失敗したのか?
人間がばらばらだったからだということです。

ばらばら、は、都市の孤独に象徴的に現れていますが、
疎外状態そのものですね。

   

次の革命はいつ起こるのか?
ブルジョワジーが革命まで要した時間は200年。
武士もほぼ200年。

まだまだ次回の革命は起こらないそうです。
では、どうしたら良いのか?
昔の武士が自分の土地をこつこつと開発していったように、
自分のニーズにそって、こつこつと新しい
疎外のない組織をつくることだそうです。

そんな組織があちこちに一杯出来て
やがて資本主義という制度が崩れていくそうです。

国家の責任と、叫ぶ前に自分の頭で考え、
同じニーズを持った人と、やれることをする。
これが「ばらばら」から脱出する方法の一つだと
理解しました。

学童保育などは、まさに疎外からの脱出かな?
でも行政に取り込まれていくと・・・・
また疎外になってしまう。

   ????

社会主義の崩壊で夢をうしなった世代より
一世代若い著者の本、まあ、暇つぶしに一読を。






     




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