たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『戦火のなかの子どもたち』より

2015年09月15日 23時36分47秒 | いわさきちひろさん
「もうずっとむかしのことといえるかしら
 東京のくうしゅうがあけたあさ
 親をさがしていた
 ちいさな姉弟(きょうだい)のおもいで。」

(岩崎ちひろ作『戦火のなかの子どもたち』1985年第25刷、岩崎書店より)


阿蘇山噴火、東京湾の地震、大雨・・・色々と心配なニュースが続き、気持ちがとてもざわついています。
五輪のエンブレムがどーとか、どうでもいいのに、もっと大切なことがあるのに。

日本がとても危ないことになっていることを図らずも知ることになりました。
私たちの暮らし、命に関わるとても大切なことがきちんと話し合われないまま、決められていく場面をこの目でしかとみることになりました。
でもそういうことは一般にあまり知られていません。そういうことは知られないようになっています。その場にいた者にしかわかりません。
だからとても伝えにくい。伝わりにくい。私の言葉が足りないこともあってなかなか人に伝わらないもどかしさを感じています。
私にできることを精一杯やったと思うけれど、私が収入の手立てを見つけられないままやってきているので、なかなか賛同もされにくい感じがしています。なんと言葉にしたらいいのかわかりません。すごく大切なことをやってきたつもりだけれど、伝わりにくいです。
そもそも東京オリンピックなんてできないんじゃないかぐらいの危機感を持っているのですが、伝わりにくいです。

今日久しぶりにコミュニティハウスを訪れました。
顔なじみになった子どもたちがまた大きくなっていてびっくり。
この子たちが大きくなった時に、負の財産を背負わせるようなことはしたくない。
心の中でそう叫んでいるのに、そんな言葉をその場で口にするのはふさわしくありません。
説明するのがむずかしいです。
でも心の中で願い続けます。これ以上子どもたちに大きな負の財産を背負わせるような方向に
進んでほしくないと。
人の考え方、感じ方、受けとめ方は様々です。
自分の伝え方が十分ではなくて本当にもどかしいです。
でもこれからも伝えようとする気持ちはなくしたくないです。

当たり前すぎる日常生活こそ、かけがえのないもの。
当たり前の日々が続いていってほしいです。

戦火のなかの子どもたち (創作絵本 14)
岩崎 ちひろ
岩崎書店