月組『桜嵐記』『Dream Chaser』-東京宝塚劇場千穐楽ライブ配信(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/ed02c89273fefd5dcd52fb0981a5412f
『桜嵐記』、
楠木正時@鳳月杏さんと百合@海乃美月ちゃんは三途の川で再会できたのだろうか、二人で手に手をとって永遠に終わる時のない、極楽浄土へと渡ったのだろうか、ふとそんなことを考えます。『Another World』では、三途の川の渡し場に初音@有沙瞳ちゃんの働く「めいど・かふぇ」がありますが、二人がそこでゆっくり語り合うことができていればと思います。ウエクミ先生の容赦ない描き方、こんなことを考えないと切なすぎます。歴史に名を残すことのない、たくさんの正時と百合が史実ではいたのでしょうね。
天皇家による政権復活に執着して亡霊となってたびたび現れる後醍醐天皇@一樹千尋さんの難しい台詞、ぐぐってみると「太平記」に記された格言。
「玉骨は縦(たとい)南山の苔に埋るとも,魂魄(こんぱく)は常に北闕(ほつけつ)の天を望(のぞま)ん(「太平記」)」
デジタル版 日本人名大辞典+Plus「後醍醐天皇」の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%BE%8C%E9%86%8D%E9%86%90%E5%A4%A9%E7%9A%87-65042
南北朝時代を映像や舞台にすることはむずかしいんですね。後醍醐天皇をどう描くのか、「現皇統は1392年の南北朝の合一(明徳の和約)以来、北朝である。」(ウィキペディアより) 後醍醐天皇が南朝の政権復活に執着しなければ、北朝と和睦の折衝を行うべきだという楠木正行の進言をきいて南朝の公家たちが聞き入れていれば正行と正時の若い命を戦いで散らすことはなかったのではないか。楠木正儀(まさのり)@月城かなとさんに「楠木正成は本当は南朝に殺されたのではないか、楠木家はなんのために戦っているのか」と言わせていることにウエクミ先生の立ち位置が明確に示されていると捉えていいようです。
いつも素敵な舞台レポをあげてくださるヴァンサンカンさんの宝塚への愛に満ちた記事、
よくご存知でいらっしゃる、嬉しいですね。
「今まで、轟悠さん、明日海りおさん、愛希れいかさんなど錚々たる方々が舞台上で珠城さんの腕に抱かれて命を落としましたが、その最後を飾る(?)のが自他共に認める盟友でもあり、自称相手役でもある鳳月杏さん。作・演出の上田先生のデビュー作『月雲の皇子』では逆のシチュエーションでしたから、お二人のファンにはまさに感無量のシーンの一つ。」
美園さくらちゃへの賛辞がファッション誌ならでは。
「美園さんも、まさに今、満開の美しさと実力で魅了し、眩しいほどの輝き。衣裳デザイナーを触発するミューズのようなビジュアルにも惚れ惚れします。」
【宝塚歌劇☆舞台レポ】月組『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』
リンクを貼ろうとするとヴァンサンカンの文字が不正としてはねられてしまうのでツィートしてみました。ご興味があればこちらから。写真もキャプションも素敵です。
https://twitter.com/ahan_ben
昨日珠城りょうさんのスタッフ公式ツィッターがスタート。11月に月組・花組の100周年を記念したコンサートに続いて、12月は明日海りおさんのコンサートにゲスト出演と発表されました。みりおちゃん、東京のコンサート会場は、東京国際フォーラムAホール、5000人収容のAホールを個人で満席にできるのは井上芳雄さんとみりおちゃんだけでしょう。さすがでございます。5000人でもわたしはいけないか・・・。
美園さくらちゃんはどうしているのかな、どこかで生きていてくれればそれだけで嬉しいです。生きていますよと顔を出してほしいな。大千秋楽の最後、さくらちゃん渾身の「珠城さん大好きです」にたまきちがそっけなかったの、男子高校生が照れちゃって好きな女の子にわざとツンツンしてしまうみたいなノリということでいいんですね。東京公演プログラムに掲載されたさよならポートレート、二人で映っている写真がないのはちゃぴへの配慮なのか。さくらちゃんが真っ白なウエディングドレスに白い薔薇の花束、たまきちは正装に白い花束を持って花嫁のもとへ向かおうとしているというシチュエーションでいいでしょうか。
先日宙組でも実感したように、ライブ配信と劇場での観劇は全く違います。一度でも劇場で観劇したあと千穐楽をライブ配信で見届けることができてよかったです。劇場の2階席から全体をみると、桜の花びらが舞い散る舞台、ウエクミ先生の美意識がつまった作品でした。盆周りとせり上がりのふんだんに使った演出はストレスフリーでいいものです。
メンタルやられそうなこんな時こそ舞台、こんな時こそエネルギーを感じられる場所が必要。なかったらコロナで死ぬことはないかもしれなくてもその前に心が死んでしまう。劇場の灯りは希望、わたしたちの心を照らしてくれる光。
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/ed02c89273fefd5dcd52fb0981a5412f
『桜嵐記』、
楠木正時@鳳月杏さんと百合@海乃美月ちゃんは三途の川で再会できたのだろうか、二人で手に手をとって永遠に終わる時のない、極楽浄土へと渡ったのだろうか、ふとそんなことを考えます。『Another World』では、三途の川の渡し場に初音@有沙瞳ちゃんの働く「めいど・かふぇ」がありますが、二人がそこでゆっくり語り合うことができていればと思います。ウエクミ先生の容赦ない描き方、こんなことを考えないと切なすぎます。歴史に名を残すことのない、たくさんの正時と百合が史実ではいたのでしょうね。
天皇家による政権復活に執着して亡霊となってたびたび現れる後醍醐天皇@一樹千尋さんの難しい台詞、ぐぐってみると「太平記」に記された格言。
「玉骨は縦(たとい)南山の苔に埋るとも,魂魄(こんぱく)は常に北闕(ほつけつ)の天を望(のぞま)ん(「太平記」)」
デジタル版 日本人名大辞典+Plus「後醍醐天皇」の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%BE%8C%E9%86%8D%E9%86%90%E5%A4%A9%E7%9A%87-65042
南北朝時代を映像や舞台にすることはむずかしいんですね。後醍醐天皇をどう描くのか、「現皇統は1392年の南北朝の合一(明徳の和約)以来、北朝である。」(ウィキペディアより) 後醍醐天皇が南朝の政権復活に執着しなければ、北朝と和睦の折衝を行うべきだという楠木正行の進言をきいて南朝の公家たちが聞き入れていれば正行と正時の若い命を戦いで散らすことはなかったのではないか。楠木正儀(まさのり)@月城かなとさんに「楠木正成は本当は南朝に殺されたのではないか、楠木家はなんのために戦っているのか」と言わせていることにウエクミ先生の立ち位置が明確に示されていると捉えていいようです。
いつも素敵な舞台レポをあげてくださるヴァンサンカンさんの宝塚への愛に満ちた記事、
よくご存知でいらっしゃる、嬉しいですね。
「今まで、轟悠さん、明日海りおさん、愛希れいかさんなど錚々たる方々が舞台上で珠城さんの腕に抱かれて命を落としましたが、その最後を飾る(?)のが自他共に認める盟友でもあり、自称相手役でもある鳳月杏さん。作・演出の上田先生のデビュー作『月雲の皇子』では逆のシチュエーションでしたから、お二人のファンにはまさに感無量のシーンの一つ。」
美園さくらちゃへの賛辞がファッション誌ならでは。
「美園さんも、まさに今、満開の美しさと実力で魅了し、眩しいほどの輝き。衣裳デザイナーを触発するミューズのようなビジュアルにも惚れ惚れします。」
【宝塚歌劇☆舞台レポ】月組『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』
リンクを貼ろうとするとヴァンサンカンの文字が不正としてはねられてしまうのでツィートしてみました。ご興味があればこちらから。写真もキャプションも素敵です。
https://twitter.com/ahan_ben
昨日珠城りょうさんのスタッフ公式ツィッターがスタート。11月に月組・花組の100周年を記念したコンサートに続いて、12月は明日海りおさんのコンサートにゲスト出演と発表されました。みりおちゃん、東京のコンサート会場は、東京国際フォーラムAホール、5000人収容のAホールを個人で満席にできるのは井上芳雄さんとみりおちゃんだけでしょう。さすがでございます。5000人でもわたしはいけないか・・・。
美園さくらちゃんはどうしているのかな、どこかで生きていてくれればそれだけで嬉しいです。生きていますよと顔を出してほしいな。大千秋楽の最後、さくらちゃん渾身の「珠城さん大好きです」にたまきちがそっけなかったの、男子高校生が照れちゃって好きな女の子にわざとツンツンしてしまうみたいなノリということでいいんですね。東京公演プログラムに掲載されたさよならポートレート、二人で映っている写真がないのはちゃぴへの配慮なのか。さくらちゃんが真っ白なウエディングドレスに白い薔薇の花束、たまきちは正装に白い花束を持って花嫁のもとへ向かおうとしているというシチュエーションでいいでしょうか。
先日宙組でも実感したように、ライブ配信と劇場での観劇は全く違います。一度でも劇場で観劇したあと千穐楽をライブ配信で見届けることができてよかったです。劇場の2階席から全体をみると、桜の花びらが舞い散る舞台、ウエクミ先生の美意識がつまった作品でした。盆周りとせり上がりのふんだんに使った演出はストレスフリーでいいものです。
メンタルやられそうなこんな時こそ舞台、こんな時こそエネルギーを感じられる場所が必要。なかったらコロナで死ぬことはないかもしれなくてもその前に心が死んでしまう。劇場の灯りは希望、わたしたちの心を照らしてくれる光。