たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2015年『ボストン美術館ミレー展』_羊飼いの娘

2020年04月27日 22時17分13秒 | 美術館めぐり
一年前下書き保存したままになっていた記事を投稿します。
お時間とご興味があれば・・・。


2019年4月4日:2015年『ボストン美術館ミレー展』_種をまく人
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/df76ae65729ee36dc1e8f82ad2188179

2019年4月13日:2015年『ボストン美術館ミレー展』_刈入れ人たちの休息
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c8c230e36d767b993d765a7464d960de



ジャン=フランソワ・ミレー 《羊飼いの娘》
1870-73年頃 油彩・カンヴァス

(画像はhttps://www.fashion-press.net/news/11461より)


2015年1月12日(月)、三菱一号館美術館の『ボストン美術館ミレー展』を訪れました。
丸の内どおりを冷たい風が吹き抜けていく極寒の冬の日でしたが心は満たされました。
幸せなひとときでした。

「『ボストン美術館3大ミレー』が一堂に並ぶのは日本では初めてのこととなる。国立美術学校で大画面の歴史画を描く教育を受けたミレーの経験が生かされた《刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》と、ミレー晩年の代表作のひとつ《羊飼いの娘》。《種をまく人》とともに、この機会に目に収めておきたい2点だ。」







「「晩鐘」(オルセー美術館所蔵)には、夕暮れのなかでいささか暗々としている大地の表情が、夕の祈りを捧げるカップルとともに描かれている。大地の延び広がりと地平線がまことに印象的だ。黄昏時の陽光、落日の光は、人びとを深くもの思いに誘う。かなたに教会の塔が見える。夕の鐘の音が静かに大地を渡って、神に感謝の祈りを捧げている二人のところまで聞こえてきているのだろう。

 農作業を示す農具やかごや運搬車などが描かれている。二人は仕事着に身を包んでいる。夕焼け空のもとで静寂が流れている。そうした静寂に鐘の音の余韻が溶け合っている。二人は向き合っているように見えるが、姿勢にはいくらかずれが見られる。女性は横向きで描かれている。男性はいくらか私たちの方を向いている。彼は両手で帽子を持っている。向こうの方には積み藁のかたまりと思われるものが見える。大地の表情が刻々と移り変わってゆく時間が描かれている。」

(山岸健著『絵画を見るということ』、NHKブックスより)



絵画を見るということ―私の美術手帖から (NHKブックス)
山岸 健
日本放送出版協会


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