何故この忙しい時に選挙なの?何が争点なの、消費税増税延期は野党も賛成してるのに?こうした中で強行した総選挙、結果は野党の中で入れ替えがあったが、沖縄のような変化はあっても全体的には与野党の勢力図は変化なしといえる。ところが、午後7時半時点の投票率は2012年の前回選の同時点に比べ7ポイント低下の37.7%だった。これだと投票率は50%すれすれと予想され、歴史に残る政治不信がつきつけられたことになる。
与党が票の獲得率50%を超えたとしても、全有権者から見れば25%程度の代表性にすぎない。先進民主国家では、投票率というのはrepresentative(代表)を示す最も重要な指標だ。全有権者の過半を獲得してこそ代表性が有効となる。今回の選挙では歴史的な低投票率、この中で勝ったと言ってもこれから組閣される政権は先進民主国家からその代表性に疑問を持たれる。
国内でも、約半分弱の投票に行かなかった冷めた有権者がおり、形の上では絶対安定多数の政権ではあるが、今後の政治が与党独走となると政権支持率が低下し、安倍内閣は不安定となる。また、金権体質が直ってない自民党の新内閣メンバーが馬脚を現すことも懸念される。代表性なき絶対多数という立場を謙虚に受け入れて政治を運営して行けば、安部首相の長期政権も可能だろうが、果たして??