行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

スコットランドThe Open

2016-07-18 23:03:56 | Weblog
デパートのオープンではないこの簡単な文字がスコットランドで昨日まで躍っていた。正確にはゴルフの全英オープン選手権のことで、The Openだけで全世界に通用する。必ずスコットランドで行われ、今回はグラスゴー近郊のロイヤルトルーンGCで行われた。日本からも松山、池田、谷原といった選りすぐりの選手が参加した。実況放送を見て日本のゴルフと世界のゴルフのあまりにも大きな格差は衝撃的だった。
 
優勝は最後までスウェーデンのステンソンと米国のミケルソンが凄まじいデットヒートを演じ、ステンソンが最終日10バーディー、2ボギーの63をマーク、通算20アンダーで悲願のメジャー初制覇を果たした。20アンダーは2000年(セントアンドルーズ)のタイガー・ウッズの記録を1打更新。264は1993年(ロイヤルセントジョージスGC)のグレグ・ノーマンの記録を3打塗り替えるとともに、メジャー4大会での最多アンダーパー、最少ストローク記録となった。ミケルソンも最終日65をマーク、通算17アンダーという記録だ。この2人の記録が如何に凄いか、日本選手の成績を見れば判る。予選を通った池田が9オーバー、市原が10オーバーで、The Open でのゴルフは日本でのゴルフとは異次元のもののようだ。どこにこんな差ができたのか、アイアンショットとパターの正確さだろう。ステンソンもミケルソンも40歳をこえたベテランで、このThe Openの舞台ではマキロイ等若手の実力者を寄せ付けなかった。解説してた青木功プロも舌を巻きっぱなしだったが、日本の男子ゴルフ界をどう立て直すか考えて貰いたい。
 
余談になるが、スコットランドには1980年代日本企業が製造工場を建て生産していた。エジンバラ郊外ではNEC、三菱電機、グラスゴー郊外にはダイワ精工等、現地では製造業が少なく雇用を産むと歓迎されNECの工場にはエリザベス女王も訪問された。私は立教大学の内藤先生と他何人かとチームを組み労働事情調査にそれらの工場に訪問したことがあった。8月の真っ盛りで、休日には三菱電機の友人に誘われ、セントアンドルーズでラウンドした。といってもThe Openが行われるオールドコースでなく隣の新コースであったが、時にはボールがオールドコースに飛んでいってしまった思い出がある。ゴルフをしない友人の細君がおにぎりを持参しながら付き添ってラウンドし、ハイキング気分だったが、日本のよく整備されたゴルフ場とは違うラフやバンカーの厳しさは理解できた。
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