欧州の一部都市でインフルエンザの予防接種への需要が急増してワクチンが不足しており、新型コロナウイルスとインフルエンザの両方の感染が広がる「ツインデミック」が起きるリスクが高まっているとの報道。欧州のインフルエンザの流行は10月に始まり、11月半ばから12月初めにかけて拡大する。毎年400万─500万人がかかり、最大7万人が関連で死亡する。高齢者やリスクが高いグループで多く医療機関への負担が増す。
日本でも10月より、高齢者からインフルエンザワクチン接種を薦めている。昭島市は無料というので先日、検診の折に接種してきた。5か月間効き目があるとのこと。今のところワクチンは不足してないようで、新型コロナワクチンはまだなく、せめてインフルエンザワクチンでも接種してツインデミックだけは避けたい。
米国では感染者がこれまで以上に増えており、冬が近づくと危険な状況がさらに悪化する可能性があるという懸念から、いち早く冬になったアラスカが注目されている。
以下ニューヨークタイムズの分析だ。
夏の間、ウイルスが南部と西部を襲ったとき、アラスカは、封じ込め努力で、ウイルスを抑制し続けてきた。アラスカは他のほとんどの州よりも多くのテストを実施し、テストで陽性となったすべての人を追跡してきた。
現在、アラスカは気温はゼロを下回り、人々は屋内での食事、飲み会が多くなり、ウイルス感染の機会が多くなった。アラスカの週平均症例数は最高点に達し、陽性と判定された人の割合はここ数週間で2倍になった。州の一部では部族の村が封鎖を余儀なくされており、追跡調査は緊張状態になっている。
寒い気候や相対湿度が低いほど感染しやすい可能性がある。研究によると、ウイルスはより低温でより乾燥した条件でより長く持続し、エアロゾル化されたウイルスはより低温の空気でより安定した状態を保つ。ウイルスはこのような状況でより迅速に複製することができる。
冬はウィルスにとって居心地が良さそうだ。用心!用心!