行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー、代表的世界株式投信比較

2020-10-11 22:11:17 | 年金生活者

ほったらかし投資という宣伝文句があるが、歳をとり判断力が鈍くなったら、究極の分散投資としてこれ1本でほったらかしとけば良い投信がある。日米で人気の2本を較べてみた。米国のETFで有名な2008年設定のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)と2018年設定のeMaxis Slim 全世界株式で、歴史が10年違うので、eMaxisはまだ分配の実績がない。

組入上位10ヵ国を見ると、双方とも米国の比率が56から57%で、世界株式投信といっても米国の市場動向に左右される。ちなみに日本の比率は双方とも7%台、
組み入れ上位の企業もGAFA、マイクロソフトが中心で変わりなし、従って、成績も1年間で見ると10%増、年初来2%増と2つの運用内容、成績はコロナ危機を乗り越え、ほったらかしても大丈夫だった。

違いは経費率が低いことで有名なVTが0.080%、eMaxisが0.1144%で差がある。ただし、eMaxisは運用資産が増えれば経費率は下げると宣言している。
配当はVTが年約2%の実績がある。

VTは証券会社でも大手とオンライン証券のみで扱っているが、eMaxisは証券会社はもちろん銀行、郵便局でも買える。

株式はかつてNTTやドコモが時価総額世界一だったが、今やGAFAの足元にも及ばない。米国偏重の世界株式投信が何時までも安泰とは言えない。分散投資を補完するには世界債券、世界リート、金投資も必要だろう。

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ホワイトハウスコロナウィルスアウトブレイクⅡ

2020-10-09 22:54:09 | 災害

ホワイトハウスで感染した人数が2ダースを超えたとのニューヨークタイムズの報道、その中でも先般のエイミー・コレット・バレット判事の最高裁判事任命発表式典での規則違反ぶりに話題が集中している。ご丁寧に大統領側近や出席者達が、密になって会話している写真を掲載し、その中で感染者をいちいち指摘している。

副大統領候補同士の討論会でもペンス副大統領がローズガーデンでの式典でマスクをしてないとハリス候補から鋭く指摘された。「外での式典だったのでマスクをしなかった」と言い訳していたがぎっしりと詰め込んだ椅子席を見れば、ソーシャルディスタンシング違反は明らかだ。

また映像で明らかになり、追い込まれたのはノートルダム大学の学長ジェンキンス神父だ。教え子のバレット判事が最高裁判事に任命されるというので出席したのは肯けるが、マスクをせずに大統領らと懇談していた。その結果、感染してしまった。彼はトランプの意を受けてオンライン授業を止め、ノートルダム大学を開放したのだが、その際「大学は恐怖から学問の自由を奪ってはならない。マスク着用、ソーシャルディスタンシングを守れば大丈夫」と学生を説得した。

ところが学長が感染し、学生達は怒り、自己規制違反だし、恥ずべきことだ辞任せよと迫る集会を開催している。

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ホワイトハウス・コロナウィルス・アウトブレイク

2020-10-07 22:46:49 | 災害

日本ではクラスター発生ということだが、ニューヨークタイムスでは「ホワイトハウス・コロナウィルス・アウトブレイク」となり、伝える記事はまるで映画を見ているような光景だ。トランプ大統領が強引に病院から戻ったが、最高原稿代筆者であるスティーブン・ミラーを含む、4人のホワイトハウス当局者が陽性を示し、ホワイトハウスまたは大統領の近親者でウイルス感染者は14人になり、西の棟は空っぽ、残されたスタッフは、黄色いガウン、サージカルマスク、使い捨ての保護具など、完全防護具を着用し、建物の消毒が実行された。と混乱状況を伝えている。

さらに、27日のホワイトハウスで行われた軍の会議に出席した沿岸警備隊副司令官チャールズ・W・レイ提督が陽性となり、接触した統合参謀本部議長のマーク・A・ミリー将軍を含むほぼ全員の軍司令官が隔離検疫となっている。

トランプ米大統領が投与を受けているステロイド薬「デキサメタゾン」について、気分変動、攻撃性、錯乱などの副作用のリスクが専門家の間で指摘されていることが気になる。彼が錯乱したら誰が止めるのだろうか?。...

 

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日本女子オープンゴルフ、スター誕生

2020-10-05 18:42:02 | 年金生活者

この大会前、安定したショットメーカーで黄金世代の小祝さくらが有力とみていたが、圧倒的な飛距離(平均253ヤード)と小技で、同世代の原英莉花が日本最高峰トーナメントを制した。大相撲9月場所で目が覚めたような押し相撲で優勝したように、今年二回も予選落ちした選手とは思えない落ち着きと自信にあふれ、目が覚めたようなプレーぶりだった。最終組で首位スタートし、通算16アンダー、2日間同じ組で回った小祝が12アンダー、3位のベテラン上田桃子が8アンダーなので、黄金世代2人のマッチプレーが2日間続いた感がした。

レベルの高い闘いで、目が離せなかった。11番パー4では、小祝が第2打をピン50センチにつけると、原は105ヤードをピッチングウエッジでカップインするようなショットで、1mに付けて双方ともバーディ、12番も小祝が5メートルを入れ、プレッシャーをかけたが、原は3メートルを入れ返しバーディ合戦。13番はパーの小祝に対し、カラーから10ヤードをチップインして追いすがる小祝を突き放した。173センチ、58キロ、容姿端麗、モデルのようなスターが誕生した。

勝、畑岡、渋野、小祝、に原が加わり、黄金世代の黄金時代が続くのか、それとも笹生、古江ら後輩が追い上げるかこれからが楽しみだ。原が目覚めた原因は判らないが、本人は師匠尾崎将司がアイアンのシャフトを替えてくれたのが良かったと言っている。同じ尾崎門下生の渡邉彩香は師匠からパターを貰ってから目覚めてアースモンダビで優勝している。
笹生も尾崎門下生だから今シーズンは7試合で3試合が尾崎門下生が制したことになる。かつて尾崎軍団という男子プロ集団が国内のトーナメントの多くを制したことが思いだされる。

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トランプ大統領自業自得

2020-10-04 15:30:32 | 災害

仏教用語に自業自得「自分のした善悪の行為で、みずから苦楽の結果を招き受ける」というのがある。今回のトランプ大統領の新型コロナウイルスの感染は当に自業自得だ。為政者としてウィルスから国民を守ることが第一義なのに、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)という理想的な組織がありながら専門家のアドバイスを受け入れず、死者20万人超える犠牲者を出し、さらに感染者が増え続けており、米国民は地獄を味わっている。

ところが、26日のホワイトハウスでの最高裁判事任命発表式を見ると、トランプ大統領はじめ誰もマスクをしてない信じられない光景だった。どう見ても地獄ではない華やかな式展に見えた。後に判ったが、ここに参加していた大統領の最側近として知られるコンウェイ前大統領顧問ら3人、メラニー夫人、ホワイトハウス担当の記者3人も感染が判明した。幸いペンス副大統領は感染していないので政治の混乱は避けられている。

共和党の上院議員2人の感染が判明しているが、共和党ではマスクの着用は個人判断としている。トランプ陣営の選挙対策本部長のビル・ステピエン氏の感染も2日、明らかになっている。

コロナ初期、イタリアで感染者がオーバーシュートして混乱したが、ロックダウンとマスクの義務化を実施し、沈静化したのとは対称的だ。トランプ大統領はワクチン開発に巨額を注ぎ込む一方、マスクの着用を一時は否定し、共和党の集会等ではソーシャルディスタンシングを守らず、大学や小学校の対面教育実施に圧力をかけるなど感染者増を放置してきた。

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2019年の民間給与実態、非正規社員の悲惨さ浮き彫り

2020-10-02 21:37:07 | 労働

毎年9月に発表される国税庁調査、やはり「雇用は増えたけど正社員と非正規契約労働者との賃金格差は開いた」という内容。此の調査の特徴は1年間通して働いて得た給与の実態なので、日本の労働市場を的確に反映している。

給与所得者の総数は5255万人、4.6%増、正規社員は3486万人、5.0%増、非正規社員は1215万人、4.1%増と雇用は確かに増えている。
1人当たりの平均給与を見てみると正規社員は540万円で前年と比べると横ばい、非正規社員は175万円と正規の半分にも満たない。しかも前年より、2.5%減少している。非正規社員の給与内容を見ると、月々の給料手当が166万円、2.3%減、賞与が8万円5.6%減となっており、賞与の貧弱さが目立つ。

男女別に見てみると、正規社員の男は561万円、0.3%増、女は389万円、0.8%増、非正規社員は男が226万円、4.4%減、女が152万円、1.2%減となっている。男女比率を見ると、女性比率は正社員が33.6%、非正規社員が69.5%と非正規社員の大部分は女性労働者に支えられている。

此の調査では労働時間に触れられていないので、正確な給与格差は判らないが、前年からの増減を見ると、正社員は増えているのに対し、非正規は減少していることから、格差は拡大していると判断出来よう。コロナで非正規労働者がすでに6万人も解雇されたという2020年、その格差はさらに広がることだろう。

 

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