あかない日記

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モロッコ紀行 50 ゼリージュ

2017-01-16 | モロッコ紀行

 

カットした施釉タイルを組み合わせて
幾何学模様を作るモザイクを
「ゼリージュ」というそうだ。
この陶器工房でも作られていた。

白 黒 青 緑 黄 赤 茶 の7色が
伝統的に使われている。

幾何学模様を構成するパーツは
360以上あって それぞれのパターンに
“イチジクの葉”とか “オリーブの壺” などの
名がついているそうだ。

古くからイスラム圏で使われてきているが
膨大な手間を要する職人技術であることから
きちんと継承されているのは
この国の人の気質から モロッコだけだそうだ。


イスラム教では 偶像崇拝が禁止されていることから
モスク内部を モザイクタイルで幾何学模様に飾り

宗教的空間を演出することにより 神の存在を実感し
次第にそのデザインは 精細複雑になって
芸術的な装飾になってきたのではないかという。

 その作品は 王宮 モスク リヤドなどの
伝統的な建物に 
身近には 街角の水飲み場にも見られた。