こちらは 温泉街の西南にある
”真田幸村隠しの湯” と言われる「石湯」
玄関わきに建つ「真田幸村公隠しの湯」の碑は
真田太平記の作者 池波正太郎(1923-1990)の筆という。
大河小説「真田太平記」で 重要人物 向井佐平次が
真田幸村と初めて逢うのも
真田幸村が女忍者お江(おこう) と結ばれるのも
この湯の岩の間から湧き出す温泉の白い湯気の中だった。
*「真田太平記」1974-1982年まで 週刊朝日に連載された。
単行本は 朝日新聞新装版全18巻 新潮文庫全12巻
こちらは 石湯から少々下った温泉街の中心部
湯川沿いに木曽義仲ゆかりの「大師湯」がある。
別所温泉には 3つある外湯の中で
一番小さな湯船になっている。
「大師湯」は 平安時代 825(天長2)年
比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が
北向観音堂建立のため別所温泉に来た際に
好んで入浴したことから大師湯と呼ばれるようになった。
かつては北向山に参詣した籠の者が
夜通し入替わり利用したので「籠の湯」とも
また 昔矢傷を負った堆子が 湯あみして傷を
いやしたので「雑子湯」とも呼ばれたこともある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます