鐘楼と愛染かつら
鐘楼は、1971(昭和46)年に
別所の大工 西島敏雄棟梁が再建し寄進している。
また 現在の鐘は1949(昭和24)年に
長野市で開かれた平和博覧会に
出品され香取正彦の作だそうだ。
脇のかつら木は 樹齢1200年の桂の老木で
樹高22m 幹周り約5.5m 枝張り約14m。
天長の昔、火口出現の観音菩薩が
影向(ようこう)した霊木と言われている。
この桂の木と境内東隅にある愛染堂とこの桂の木に因んで
川口松太郎(1899-1985)が 小説「愛染かつら」を発表し
映画化されて大ヒットした。
(1938年公開 松竹 田中絹代・上原謙 主演)
その内容から 縁結び 夫婦円満などの
霊木として親しまれている。
1939(昭和14)年 長野県の天然記念物に指定された。
伝承によれば 825(天長2)年
別所温泉で大火災があり
たまたま当地へ巡錫で訪れた
慈覚大師円仁が天に向って念じると
突如として千手観音が現れ カツラの大木へ登ると
多くの住民を助けたと伝えられている。
円仁は その千手観音を模した観音像を彫り込み
安置したのが北向観音の創建とされ
カツラの大木も同時に霊木として
信仰の対象になったとされている。
愛染堂
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