アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

楽器の成長!?

2011年02月16日 | バイオリン
楽器の成長というか、新品のときよりよく鳴るようになるっていうことはふつうに起こります。

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うちのピアノだって、買ってすぐのときより十数年くらい経ってからのほうが格段に音は良くなったし、今も、とっても弾きやすくてよく鳴ります。

ピアノが新品のときに「よく鳴る」ようになる要因というのを思いつくかぎり挙げてみると、
(1) 何度も動かしたことで、アクションがスムーズになる、馴染む
(2) 人が楽器の癖に慣れ、上手に鳴らすようになる
(3) ピアノ購入のオマケで来た調律師さんに頼むのをやめ、上手な人に頼むようになる(うちの場合)
(4) ピアノの胴体(特に木の部分)の特性が変わる??

(1) については、確実にありそうなことではありますが、それだけだとピークはわりと早い時期に来そうな気がします。10年とかではなくて。(4) の部分については、何がなんだかよくわかりません。でも、ピアノについては、楽器が成長するとか、その人の音色が染み付くとまでいわれることはあまりありませんね。ピアノではこのへんが重要になることはないのでしょうか??

私も、マイピアノが、自分に似合う音を出してくれる楽器だと思うことはありますが、私らしい音を出すように成長したなぁという捉え方をしているわけではありません。簡単にほかのすばらしいピアノに浮気することができます(おい)。

一方、フルートについては、まさに「その人の音が染み付く」を実感する楽器です。総銀製のフルートを友人から中古で購入したときは、みんなから「おい、○○(元の持ち主)の音がするぞ」とびっくりされたものです。○○さんは、オケとフルート同好会を掛け持ちしていた人で、練習の鬼でした。一日何時間も念入りに基礎練習を積み重ねていましたが、たぶんキャリアはまだ浅かったと思います。

そのフルートで吹くと、○○さんぽい音(ちょっと硬くて、私の好みではない音色)になったのです。その代わり、高音までとてもスムーズに軽々鳴らすことができます。めっさうまくなったような感じです。

高音が鳴らしやすくなったのはいいことだと思っていましたが、音色がどうもなーと思っていたところ…数ヶ月たったら、音色はやわらかくなって私らしい音になり、そして高音の鳴りやすさはなくなってしまいました(-_-;;

いろんな人がいろんな程度、総銀製のフルートにはその人の音が「染み付く」という体験をしていて、その説はまことしやかに流れていました。しかし、そういう現象をきちんと説明できる科学的な理論はないらしくて(?)理屈っぽい人からは納得されてないみたいです。あるとすれば、「音」の波にさらされることによって、金属の特性が変わる?? 揃う!? 上記でいう(4)ですね。木ですらなくて金属なんですけど…

そして、バイオリンです。バイオリンは、フルートと同じく、その人について回る楽器であるうえ、人と楽器の親密度からいえばフルートより格段に上のようです (名前をつける人はバイオリンのほうが多そうです)。古い楽器が高いとか、持ち主がいろいろ手を加える余地があるとかいうことも影響しているでしょうか。

プロのプレイヤーになれば、その人の音色というものは、人+楽器で不可分に結びついているとさえ言えそうです。簡単に浮気できないお値段でもありますし。「楽器の成長」ということがいちばん言われる楽器ですよね。

で、スズキの最安値モデルは論外として、今私が持っている楽器は成長する力のある楽器だと思うのですが、へたくそに弾いているとこの子は成長していくのかダメになってしまうのかというのが気になっているところなのです。先生に弾いてもらうとぞくぞくするくらいいい音を出すこの楽器が、私がいつも弾くせいで、数年たったら下品な(笑)音色になってたら悲しいじゃないですか。

私が今日この記事を書いているのは、他ブログから刺激を受けたせいなのですが、
すとんさん「楽器を育てていく
ぷぃぷぃ虫さん「続 楽器探しの旅(04)-ポテンシャル-

そこでは、上手にか下手にかはあまり関係なく、音程がずれていようがいまいが、とにかくしっかり「鳴らす」ということが必要という説が書かれていました。前に読んだ本で、「駒寄りをギギギくらいしっかり弾いて、楽器を起こす(目覚めさせる?)」というふうに書いてあったものもありますし、「習ってない高音まで鳴らしとけ」というアドバイス(ぷぃぷぃ虫さんの先生)もあるようです。

私はどうもがしがし弾いちゃうタイプなので、その理屈からいうと悪くないかもしれません。10年経ったときいったいチョビくんがどうなっているのか、楽しみですね。

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コメント (6)
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