あちこちのブログで話題の(!)「オケ老人!」私も読みましたよ~
バイオリンWeb発表会 J-POP特集No.3 うららさんまで
←図書館で借りて読んだけど、これは買っちゃうな結局
イッキ読みでした。どきどきわくわくです。
単に老人いっぱいのオケがのんびりまったり音楽たのしんでて徐々にうまくなってく、とかの話じゃありません。もっとスリルいっぱい、サスペンスで動きの多いストーリーなんです。いろんな要素がひっからまって、調和したり、反発したりしてクライマックスへ向かって交響曲的に盛り上がっていきます。
中心になるのは、もちろん「オケ老人」たちで、平均年齢いくつだろって感じの「梅が岡交響楽団」、略して「梅響」なんですけど、そこから分裂独立した「梅フィル」っていうのがあるんです。これが、ほんとに対照的なオケで。
「梅響」のほうは、楽器の技術にはもちろん、健康状態にすら不安があるような人の集まりで、なんか曲にならなくっても、えっちらおっちら音を合わせては、流れの飲み会を毎回楽しみにしているようなオケです。一方、そういう「お荷物」の人材を振り捨てて独立した「梅フィル」のほうは、どんどんレベルアップして優れたプレイヤーを取り込み、大規模で素人離れしたうまさのオケに育ってます。中では、切磋琢磨というと良い言い方ですが、熾烈な競争もあるくらいです。
で、このように、中身も極端、そしていきさつからいって仲の悪い二つのオケがあるわけですけど、この話は、高校教師のバイオリン弾きが「勘違いで」梅響のほうに入団してしまうことから始まります。
この二つのオケが反目しあっているのは、その歴史にあるだけではなくて、大型商店VS既存小売店の戦いでもあるんです。そういうややこしいところに、ロミオとジュリエットばりに、仲の良い二人(中学生と高校生)がいたりですね。あと、スパイものやら犯罪がらみやら、まぁいろいろです。
とにかく、話としても退屈は決してしませんので、ぜひ読んでみてくださいね。
でも、この本でいちばん書きたかったのって、やっぱり「音楽の楽しみ」「音楽の力」ってことかなぁ、込み入った話だけどいっそ感動はシンプルに。
アマチュアが音楽をやることって、楽しむことって、何だろう、というような。
アマチュアが演奏する音楽の魅力って、何だろう、というような。
あらためて、考えました。技術を超えて人の心に伝わる魅力があるし、それにつながるような、ストイックではないいっしょうけんめい。いい加減にやるってことでもないし、歯を食いしばってやるとか、ましてや無理をするということではなくて、技術は高める努力をするけれども、その結果到達したところが高くないからどうだということではなくて。その過程で仲間がいることのすばらしさ。
あぁやっぱり、私だっていつかはオケ老人!と思ってしまいました。そんなに老人にならないうちに入れたらもっといいけどねぇ。
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イッキ読みでした。どきどきわくわくです。
単に老人いっぱいのオケがのんびりまったり音楽たのしんでて徐々にうまくなってく、とかの話じゃありません。もっとスリルいっぱい、サスペンスで動きの多いストーリーなんです。いろんな要素がひっからまって、調和したり、反発したりしてクライマックスへ向かって交響曲的に盛り上がっていきます。
中心になるのは、もちろん「オケ老人」たちで、平均年齢いくつだろって感じの「梅が岡交響楽団」、略して「梅響」なんですけど、そこから分裂独立した「梅フィル」っていうのがあるんです。これが、ほんとに対照的なオケで。
「梅響」のほうは、楽器の技術にはもちろん、健康状態にすら不安があるような人の集まりで、なんか曲にならなくっても、えっちらおっちら音を合わせては、流れの飲み会を毎回楽しみにしているようなオケです。一方、そういう「お荷物」の人材を振り捨てて独立した「梅フィル」のほうは、どんどんレベルアップして優れたプレイヤーを取り込み、大規模で素人離れしたうまさのオケに育ってます。中では、切磋琢磨というと良い言い方ですが、熾烈な競争もあるくらいです。
で、このように、中身も極端、そしていきさつからいって仲の悪い二つのオケがあるわけですけど、この話は、高校教師のバイオリン弾きが「勘違いで」梅響のほうに入団してしまうことから始まります。
この二つのオケが反目しあっているのは、その歴史にあるだけではなくて、大型商店VS既存小売店の戦いでもあるんです。そういうややこしいところに、ロミオとジュリエットばりに、仲の良い二人(中学生と高校生)がいたりですね。あと、スパイものやら犯罪がらみやら、まぁいろいろです。
とにかく、話としても退屈は決してしませんので、ぜひ読んでみてくださいね。
でも、この本でいちばん書きたかったのって、やっぱり「音楽の楽しみ」「音楽の力」ってことかなぁ、込み入った話だけどいっそ感動はシンプルに。
アマチュアが音楽をやることって、楽しむことって、何だろう、というような。
アマチュアが演奏する音楽の魅力って、何だろう、というような。
あらためて、考えました。技術を超えて人の心に伝わる魅力があるし、それにつながるような、ストイックではないいっしょうけんめい。いい加減にやるってことでもないし、歯を食いしばってやるとか、ましてや無理をするということではなくて、技術は高める努力をするけれども、その結果到達したところが高くないからどうだということではなくて。その過程で仲間がいることのすばらしさ。
あぁやっぱり、私だっていつかはオケ老人!と思ってしまいました。そんなに老人にならないうちに入れたらもっといいけどねぇ。
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