アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「日本の原発は安全です」

2011年03月19日 | 生活
「天罰」などという言葉を持ち出すまでもなく、地震と津波から学ぶべき点は当然ある。

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そのひとつは、「自然の振れ幅は、人間の想像より大きい」ということだ。

これまで「(よその国では事故があったけれど)日本の原発は安全です」ということになっていて、それは、極端な隠蔽体質で技術も低いくせに国の威信だけは強いみたいな某国よりは日本の原発のほうが相対的にマシだろうけれども、絶対安全ということはない、ありえないし、それを主張しているものはたぶん科学ではなくて政治だ、ということは直感的にみんなわかっていたはず。

ただ、反論させてもらえる機会がなかったというだけで。

東京電力の、原子力の安全性(地震対策)を説明するページには、このような記述がある。

「日本は、世界でも有数の地震国といわれています。それだけに原子力発電所の地震に対する安全性については、十分に高いものであることが要求されます。」

そして、「建設予定地周辺を徹底的に調査しています。」「揺れの少ない強固な岩盤上に建てています。」「考えられる最大の地震も考慮して設計しています。」「津波への対策」という項目が続き、それぞれ図入りで詳しく説明されている。

今回、いちばん問題があったと思われる「津波への対策」はこうなっている。
「原子力発電所では、敷地周辺で過去に発生した津波の記録を十分調査するとともに、過去最大の津波を上回る、地震学的に想定される最大級の津波を数値シミュレーションにより評価し、重要施設の安全性を確認しています。また、発電所敷地の高さに余裕を持たせるなどの様々な安全対策を講じています。」
(太字はアンダンテによる)
そして、想定する最大の津波よりさらに余裕を持たせた高い場所に建てていることを図で説明している。

結局のところ、シミュレーションというのは、人間が設定した範囲で計算してくれているだけのことで、人間の浅知恵を入れれば浅知恵が出てくる(Garbage-in, Garbage-out)ものにすぎない。

ここへきて故・忌野清志郎氏の歌詞の先見性があらためて思い知らされるのだが
サマータイム・ブルース
「さっぱりわかんねぇ、根拠がねぇ!!」…確かに。

人間の知恵は(というか科学技術は)、稀で重大なリスクを見積もることにかけては非常に無力なのだ。それはそれこそスペースシャトル事故でも、原発事故でも同じなのだけれど、だから、特に結果が重大なものについて扱う適性を、人間は持っていない。それでも原発につっこんでいったのはやはり、電力への高いニーズに、資源小国日本が何とか安定していこうと無理をしたということなのだろうか。

歌詞の続き「電力は、あまってる。いらねぇ、ほしくねぇ」。

私たちひとりひとりは、原発へ向かっていく決断をした自覚はないけれども、「いらねぇ、ほしくねぇ」を態度で示すことができなかった(大量消費の生活どっぷり)ということになる。だから、これからできることは、節電、というより、電気の使い方についてもっと発想を変えていくこと。

あれ…なんか「我欲」の話に似てきた(-_-;;

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コメント (6)
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