アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

知らなかった「愛の悲しみ」の真実

2015年04月25日 | バイオリン
昨日はバイオリンのレッスンで…

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なんと唐突にもクライスラーの「愛の悲しみ」を持って行きました。

といっても、練習したからではなくて、譜面が謎すぎて弾いてみることができなかったので、解読してもらいに行ったのです。

なぜ今「愛の悲しみ」(参考演奏: パールマンでどぞ)なのかというとそれは、お察しのとおり「四月は君の嘘」で出てきたからですが。まぁ知らない人はいないですね、この曲。私ももちろん知ってましたが、改めていい曲だなーと思うとともに、他にこのアニメに出てきたバイオリン曲の中で、私が冗談にでも触ってみられそうな曲って皆無なわけですから、選択肢ありません。

それで、楽譜を開いてみますと(弾けない曲だろうがなんでも楽譜持ってる私)、なんじゃこれ意味わからん(o_o)

意味わからん、といってもドレミは読めますし、指番号も2いうたら2(ただしピアノでいうところの3)、3いうたら3(ただしピアノでいうところの4)です。それはいいんですが、その指番号でその音?? という馴染みのない組み合わせがてんこ盛りなんです。

バイオリン初心者の頭の中では、いわゆるピアノでいう「真ん中のド」の下のソから始まって、「真ん中のド」から2オクターブ上くらいまでが馴染みの音域です。その中で、この音ならここを押さえて弾けば鳴る、という場所がほとんど一対一対応していて、要するに「1stポジションで弾く」ってやつですね。

それなりにアンサンブルを楽しむには、どうしても3rdポジションとかも必要ですが、それはあくまで「1stポジションでは弾けない高い音」を出すために移動するわけで、つまりはE線(一番細い線)についてだけ、3rdや4thをまぁまぁ使い慣れているということになります。

ところが、この曲ってその、「1stポジションじゃ弾けない高い音」というものはほぼ出てこないんですが、私の頭の中にある「一対一対応ゾーン」をぶち破る指番号がめっちゃ振られているんです。E線じゃなくてD線やA線の高いポジションを使えということなんですが…

どの線のドコなんだかさっと思い浮かばない。
そもそも、なんでそんなことせなあかんのかわからない(笑)

で、昨日、先生にいちいちここは3rd、ここは4thと書き込んでもらってようやくどういう指示だったのかは解読でき、ついでにここはフラジオとかここは弓を返して上げ上げとか、ほかにも無茶苦茶凝った設定がされていることがわかったんです。

音が飛んでもわざわざ同じ弦のハイポジに上るとか…(音色に一貫性を持たせる? 音程のずらしが入るのが味?)
音が同じなのにわざわざ違う弦に移るとか…(変化を持たせる? 間を取る?)
んで最後はオシャレにフラジオで「決め」

フラジオってのは倍音で笛っぽい感じの音を出すやつで、私もやってできないことはないんですが、それはあくまでも、弦の半分のところをちょんと押さえて1オクターブ上を出すというもの。

最後のフラジオはD線でラ?? とかほんと何書いてあるかわかんなかったんですが、「ほらこのへん押さえて」…あらま。そういうことでしたか、フラジオって二倍音だけじゃなくて三倍もアリなんすね。でも物理ではわかってもうまく押さえられません。しかもピンポイントでそこに飛べばいいってもんじゃなくて、ひゅいってずらすところがあのオシャレな響きを作るわけですよ。(パールマンさんさすがにうまいよね。私に褒めてもらわなくてもいいだろうけどさ)

こんなややこしいことやったあげくに、すんなり気軽な「小品」として聞かれてしまうとは~
コスパ最悪な曲だわ(o_o)
でも一生に一度は弾いてみたいわねぇ。。

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コメント (6)
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