アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

演奏崩壊の危険信号

2015年06月08日 | バイオリン
昨日のような、大人の発表会というのは、初心者であれ上級者であれ、ピアノであれバイオリンであれ、ともかく「この曲が弾きたいのっ!!」という愛に溢れる会になるので、とにかく聞いててつまらない演奏というのはない。

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手に汗にぎる演奏というのはある(笑)

私が参加する演奏は、モルダウのほか、三人でやる「ベートーベン第九の喜びの歌」「バッハシンフォニアNo1ハ長調」があった。

シンフォニアは、編曲も何もしていない、ピアノのままの楽譜をただ分担して三人で弾くという企画。
ふつうは一人で弾くべきところ、三人掛かりなので超楽かといえばそうでもなく、全体を把握していなければ結局数え間違いの宝庫になってしまうので、案外危険な曲である。私は、一人三役録音を取るときさんざん苦労したので隅々頭に入っていてばっちり(^^) だから2ndを担当していたんだけど、あと二人はそこまで安全域に達しておらず、当日合わせで確認したところ、ずれないで最後まで行く確率が5割切る!?

けど、固くなってというか守りに入るとロクなことはないので、「なんか変だな」→焦る、というコースでテンポ走り出したりすると最悪。

で、1stさんがもし多少ワープしてもとにかく動じずに弾き続けてくれれば、私は必ずついていくし私がついていけば3rdも絶対ついてくる(きーちゃんさん)から大丈夫、と腹をくくり、とにかく走らないでいこう、と確認。

本番、1stさんは数え間違い一度もなく、無事にゴールイン、途中で3rdさんが小事故でえっそっち、と思ったけどまぁすぐ合流するだろと思って無視して弾き続けたらすぐ立ち直って、ほとんど目立たなかった(と思う)。

録音も聞いたけど、なかなかいい感じでした(^-^) 開始前はヒヤッとしたけど、ぜんぜんイケてるじゃん、私たち。

思うに、アレッやばいというときに、なぜだか(ちっとも合理的ではないと思うが)突然のテンポアップをしてしまうのが人間というものらしく、逆にそこさえ回避できれば事故は小事故のまま、全体として曲への愛が伝わる演奏になるようだ。

16分音符の連続で苦労して弾いてるときに、音程とか狂ってきてアレアレアレってなって、ただでさえ速いから難しいというところなのに、突然もっと走り出す、というシーンは昨日何度か目撃した。

もちろん伴奏の先生は顔色ひとつ変えずにぴたっとつけてはくれるのだけど、聞いてるほうとしては振り回されてかなりつらい。ぐっと残念感が増してしまう。

それに比べると、音のなり損ねや単独の音程ハズしなんてどうってことない。そのくらいでしたら自在に脳内修正かけて快適に聞いております。

自分の演奏を棚に上げていうけど、昨日の会の参加者で傷なし演奏する人なんていないわけで、でもすごく素敵な演奏というのはいくつもあった。

特に印象に残ったのは、
・サンサーンス 死の舞踏
これは、これまでけっこう何度も聞いていたけど、あまり「好き」と思ったことがなかった。でも昨日の演奏は、たぶんプロがやるよりゆっくりなんだけど、バイオリンとピアノのアンサンブルが(合ってほしいところで)ぴたっと合っていて、こういう曲なんだ、というのがすごく納得できる演奏だった。

バイオリンを弾くときって、弓の都合に振り回されるから、ノリというかリズムが、ピアノを弾くとき以上に曖昧に流れちゃう感じの演奏をする人が多いと思うんだけど(私のバイオリンもそうです)、リズム感のいいバイオリン。すかっとした(^-^)

・ベートーベン ロマンス第二番ヘ長調
有名曲にがっぷり四つ。これがほんとに「歌」としてすばらしい演奏で、聞き惚れた。

ということで、「ノリ(リズム感)」がすばらしい演奏と「歌」がすばらしい演奏ひとつずつ、私の「推し」。いずれも、細かいミスに動じず、音楽の流れを止めなかったので聞いてるほうとしてはとても楽ちん。
(ということがわかっているのに自分の弾き直し癖は止まらない)

その逆に、「音程崩れ」→「テンポ崩れ」→「さらに音程崩れ」→今どこ?? となると大事故がっしゃん、特にアンサンブルの場合は今自分がどこを弾いているのかは最低限示しておくのが大事ですねやっぱり。

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コメント (2)
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