アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

クラヴィコード、ビブラートできる打弦楽器

2015年06月19日 | ピアノ
クラヴィコードと現代ピアノをひとつの部屋に置いて、さぁどっちも好きに弾いていいよっていうゴージャスな時間貸し企画があったので行ってきました!!

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←日本家庭にも収まるコンパクトサイズ(!?)

クラヴィコードって、チェンバロみたいな「軽いけど見た目はグラピ型」じゃなくて、ちんまりした箱型のやつね。
これです:


チェンバロは、爪で弦をひっかいて音を出しますが、
クラヴィコードは、金属製の、マイナスドライバーの先っちょみたいなので弦を叩いて音を出します。つまり打弦するんですよ。そこはピアノに似ています。

そこまでは知ってたのですが…

チェンバロも、ピアノも、音の高さってのは弦を張ったときの強さと長さで決まっているもので、それをはじくなり叩くなりしてその決まった音程の音を出すわけですね。(←当たり前だろ、って今思いました?)

ところが、クラヴィコードの場合は、「マイナスドライバーの先っちょ」で叩いたときに音程が決まるんです。つまり、「先っちょ」の(上の写真でいうと)右側は響いているところ、左側は響いてないところ、なんです。えーーっ

なので、ひとつの弦を張って、叩く位置を変えれば、音程が変わります。
実際そういう、ひとつの弦で二つの音程を担当するってクラヴィコードもあるそうですが。
それってつまり、その二つの音は決して同時に鳴らせないってことよね??

今日弾いた楽器は、「ひとつの弦でひとつの音程」、ちゃんと鍵盤の数だけ弦が張ってあるものでした。
ピアノに近い、ともいえますね。だいぶ鍵盤が少ないですが(^^;;

ところで、今ざっくりと「ひとつの音程」と書きましたが、厳密にいうとその事情はピアノみたいにハッキリしたものじゃないんです。

今日の楽器はキルンベルガー調律という、わりと平均律に近い調律がされていましたが、それはあくまでも「そっと叩いた場合の」音程でいえばってことです。なにしろ、爪でぐっと叩く方式ですから、ぐぐぐっといけば、つまりより強く引っ張ることになるから音程が変わります。

つまり、なんと弾いたあとぐいぐいって押せば、ビブラートがかかるんです(^^;;

さらに、「純正律の響きがほしいな~」と思ったら、二つの音の片方をぐっと押すとかうまく(?)調整できれば、リクツの上では音程の幅を合わせられちゃうってことになります。えーーっ

もちろん、弦を叩くときの強さによって、音量の調節もできます。

そんなこんなで、案外表現の幅が広い楽器のようです。ただ、全体に音量が小さいんですが。


私が今、「音楽の星座」のために練習している(というかまだあんまりしてないけど)曲は、ブラームスとスターウォーズなので、そりゃクラヴィコードで弾くにはねぇ、ということで楽譜はモツソナを持って行きました。K333の三楽章です。

とりあえず弾いてみますと、なんか部分的に「いい感じ」なんですけど、とにかくきっちり発音するのが難しくて、「ぐぐっ」と詰まって途切れる音、げげっと変にびびった音、でもきれいに響く音も出るんですけど、どうすれば確実にきれいな音で弾けるのかよくわからないんです。

それと、鍵盤の数が少ないんで、音が下がっていったり、音が上がっていったりするとすぐ端が迫ってきて、
「あっ、鍵盤足りない?」って思ってうろたえてしまうんですね、どうも。
けど、大丈夫なんです…

クラヴィコードの、最高音、最低音のいずれも、よく出てくるんですが、決してそこを超えないんです。たぶん、「そういうふうにできている」んですね。要するに、モツソナが、クラヴィコードサイズ。

細かいトコがよく弾けてないのでちょっとなんなのですが、イメージでいいますと、こういうコロコロした曲はとてもクラヴィコードに合います。上手に弾いたらとっても素敵なんじゃないかな~

クラヴィコードに合う曲を、次々弾けたらいいんですけど、そういうわけにもいかないので(-_-;;
今日は強力な助っ人を頼んでいました。

おゆき先生に、「二コマ続きで予約してご一緒しませんか?」と誘ったんです。これで、自分が弾いたり、おゆき先生のフランス組曲を聞いたり、交互にできるし感想も言う相手ができるってことです。

クラヴィコードの響きは小さくてやさしくて、とても親密な感じです。
モーツァルトもバッハも、とても合います。シンプルな曲をきれいに響かせると、とても幸せです。

先生が「モーツァルトが五歳のときに作曲した曲」というのを弾いてましたが、あれ、とてもよかったです。

あーごくらくごくらく。(つづく)

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする