コペルニクス的転回があって地球が宇宙の中心ではなくなってからも、240年くらいずっと、太陽系の仲間は土星までだった。
←惑星と進化がツボ
ハックスレーさんて人は、望遠鏡を作るのが天才的にうまかったらしいけど、観察を続ける粘りも注意力もあって、天王星(として知られるようになる惑星)が「たまたま」目に入ったとき、ピピピッ、この星は何か違う!! って直感したそうだ。恒星よりなんだか大きく、緑がかった青い色をしている。
ということは、望遠鏡の精度も当時としてはハンパないんですよね。そしてちゃんと数日後にも観測して、恒星に対して位置を変えていることが突き止められたというわけ。
発見されてみれば、その星ってほかの人が前にも見たことあった、けどその人たちは「なんかの間違いかな~」で古いほうの観測データを捨てちゃったりね。
大発見できるかどうかは、単にめぐり合うだけじゃなくて、そこから突き詰めるかどうかにかかってるわけですよ…
そこから、天王星の軌道が計算よりどれだけズレているかを手掛かりに、未知の惑星(今でいう海王星のこと)を探すプロジェクトってのもやっかいなものだった。なにせ、計算ができる人と、観測ができる人の両方が必要だものね。
まだ学生だったアダムスさんは、「ここらへんにある」と計算したあと、観測してもらう説得に手間取って、結局ルヴェリエさんに負けてしまった。ルヴェリエに頼まれたガレは、大激論の末、上司を説き伏せて観測にこぎつけ、しかも当時公刊されてなかった出来立ての星図と空を丹念に見比べて、探し始めからはたったの30分で海王星を発見!!
…(そして次に冥王星発見の話につづく。しかし今では準惑星に転落orz)
私が子どもだったころ(といっても幼児ではなくて小学校高学年)、私の心を一番ぐぐっと捉えたものは「惑星」だった。当時はボエジャーの成果が上がったり、カールセーガンのコスモスが(なぜか)流行ったりということもあってある意味今より宇宙ブームだったけど、私の一番の愛読書は「はじめての天文学 (鈴木敬信著)」で、特にお気に入りが20章の「天王星・海王星・冥王星」。
本の見返しには新聞の切り抜きも貼ってあるし、本の余白にも「天王星の回りに輪 アメリカコーネル大学エリオット教じゅが発見 1977.3.10」「米海軍観そく所 1978.7.7発表、冥王星の月カロン この月の発見により、冥王星の大きさは従来考えられていた6800kmの半分以下であることがわかった」などと細かく書き込みがある(教授の授や観測の測がひらがな-笑)。
それでまぁ、自分は天文学好きなんだと誤解したのもあって理系に行こうとするわけだけど、ちょっと待て。
何にわくわくしてるかといったら、あくまでも、発見とか科学史を巡る人間ドラマであって、実のところ星そのものじゃないのでは??
それが証拠に、本物の星を観察するような趣味もまったくなく、本を読んで楽しんでるだけ。
親もわかってたら止めろよって感じも(今なら)するけど、私の母親ときたら「じゃ理系(←男子率が高い)に行って結婚相手を探したらちょうどいいわね」ってもろ手を挙げて賛成だったのだから何をかいわんや。
ほんとの「好き」というのはこんなものではなくて、たとえばそう、「さかなクン」みたいな。
好きで好きで、魚屋さんでも釣り場でも水族館でも張り付いたら離れなくて、とにかくなんか魚に詳しい人と仲良くなってはなんでも吸収して、自分でも見て食べて(笑) そしてそれが幼少のころから大人になるまでずっと同一ジャンルで続いていて人生とにかく魚。
大学は、タコの大先生がいるところに行きたかったんだけど、魚が好きすぎてサカナ以外の勉強しなかったもんで入れなくて、でも後にさかなクンで有名になってちゃんとその大学の先生にしてもらって(^^;;
(そこまでほんとに好きだとモノになるんですねぇ)
というわけで私の場合はそういうのと違って、えせ理系だけど、別にえせだから悪いって決まったわけでもなくて、
つまりは周囲の人と違うことが得意なわけだから、それはそれで価値があるとも言える。
結局、文系(言語的)資質のほうをもって理系進学したことで今の仕事につながっているんだから。
じゃ、なまじ親がよくわかってて「そんなん理系とはいえないわよ」なんて水ささなくてよかったのかな??
それは誰にもわかんないけどね…
そんなことを思い出したのは、なんか娘がちょうど私くらいの「えせ理系」ぽい感じを醸し出してるからなんだけど。
またろうとか、文系にいくわけないのアタリマエだから、ある意味わかりやすい。(機械科と保育科の二択だったか!?)
そこまでハッキリしたものがない子は、どういうコースを辿っていくんだろう。ほんまもんの、深掘りできる興味の対象があるわけでなく、ふわふわしてるのって…まぁでも、言い方によっては人生幅広いというか。流れに合わせて対応可能なのも悪いことじゃないよね。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←惑星と進化がツボ
ハックスレーさんて人は、望遠鏡を作るのが天才的にうまかったらしいけど、観察を続ける粘りも注意力もあって、天王星(として知られるようになる惑星)が「たまたま」目に入ったとき、ピピピッ、この星は何か違う!! って直感したそうだ。恒星よりなんだか大きく、緑がかった青い色をしている。
ということは、望遠鏡の精度も当時としてはハンパないんですよね。そしてちゃんと数日後にも観測して、恒星に対して位置を変えていることが突き止められたというわけ。
発見されてみれば、その星ってほかの人が前にも見たことあった、けどその人たちは「なんかの間違いかな~」で古いほうの観測データを捨てちゃったりね。
大発見できるかどうかは、単にめぐり合うだけじゃなくて、そこから突き詰めるかどうかにかかってるわけですよ…
そこから、天王星の軌道が計算よりどれだけズレているかを手掛かりに、未知の惑星(今でいう海王星のこと)を探すプロジェクトってのもやっかいなものだった。なにせ、計算ができる人と、観測ができる人の両方が必要だものね。
まだ学生だったアダムスさんは、「ここらへんにある」と計算したあと、観測してもらう説得に手間取って、結局ルヴェリエさんに負けてしまった。ルヴェリエに頼まれたガレは、大激論の末、上司を説き伏せて観測にこぎつけ、しかも当時公刊されてなかった出来立ての星図と空を丹念に見比べて、探し始めからはたったの30分で海王星を発見!!
…(そして次に冥王星発見の話につづく。しかし今では準惑星に転落orz)
私が子どもだったころ(といっても幼児ではなくて小学校高学年)、私の心を一番ぐぐっと捉えたものは「惑星」だった。当時はボエジャーの成果が上がったり、カールセーガンのコスモスが(なぜか)流行ったりということもあってある意味今より宇宙ブームだったけど、私の一番の愛読書は「はじめての天文学 (鈴木敬信著)」で、特にお気に入りが20章の「天王星・海王星・冥王星」。
本の見返しには新聞の切り抜きも貼ってあるし、本の余白にも「天王星の回りに輪 アメリカコーネル大学エリオット教じゅが発見 1977.3.10」「米海軍観そく所 1978.7.7発表、冥王星の月カロン この月の発見により、冥王星の大きさは従来考えられていた6800kmの半分以下であることがわかった」などと細かく書き込みがある(教授の授や観測の測がひらがな-笑)。
それでまぁ、自分は天文学好きなんだと誤解したのもあって理系に行こうとするわけだけど、ちょっと待て。
何にわくわくしてるかといったら、あくまでも、発見とか科学史を巡る人間ドラマであって、実のところ星そのものじゃないのでは??
それが証拠に、本物の星を観察するような趣味もまったくなく、本を読んで楽しんでるだけ。
親もわかってたら止めろよって感じも(今なら)するけど、私の母親ときたら「じゃ理系(←男子率が高い)に行って結婚相手を探したらちょうどいいわね」ってもろ手を挙げて賛成だったのだから何をかいわんや。
ほんとの「好き」というのはこんなものではなくて、たとえばそう、「さかなクン」みたいな。
好きで好きで、魚屋さんでも釣り場でも水族館でも張り付いたら離れなくて、とにかくなんか魚に詳しい人と仲良くなってはなんでも吸収して、自分でも見て食べて(笑) そしてそれが幼少のころから大人になるまでずっと同一ジャンルで続いていて人生とにかく魚。
大学は、タコの大先生がいるところに行きたかったんだけど、魚が好きすぎてサカナ以外の勉強しなかったもんで入れなくて、でも後にさかなクンで有名になってちゃんとその大学の先生にしてもらって(^^;;
(そこまでほんとに好きだとモノになるんですねぇ)
というわけで私の場合はそういうのと違って、えせ理系だけど、別にえせだから悪いって決まったわけでもなくて、
つまりは周囲の人と違うことが得意なわけだから、それはそれで価値があるとも言える。
結局、文系(言語的)資質のほうをもって理系進学したことで今の仕事につながっているんだから。
じゃ、なまじ親がよくわかってて「そんなん理系とはいえないわよ」なんて水ささなくてよかったのかな??
それは誰にもわかんないけどね…
そんなことを思い出したのは、なんか娘がちょうど私くらいの「えせ理系」ぽい感じを醸し出してるからなんだけど。
またろうとか、文系にいくわけないのアタリマエだから、ある意味わかりやすい。(機械科と保育科の二択だったか!?)
そこまでハッキリしたものがない子は、どういうコースを辿っていくんだろう。ほんまもんの、深掘りできる興味の対象があるわけでなく、ふわふわしてるのって…まぁでも、言い方によっては人生幅広いというか。流れに合わせて対応可能なのも悪いことじゃないよね。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)