アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

コレッリさん、リュリさん♪

2015年06月11日 | ピアノ
昨日はゆかりちゃんのコンサートに行ってきました~バイオリン二人、ヴィオラダガンバ一人とゆかりちゃんの四人によるコンサートです。

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オペラシティの近江楽堂に入るのは初めて。こじんまりしたチャペルみたいな素敵な空間で、マリア像!? に見えるものは邦人作品の「聖アンナ・マグダレーナ」でした。

高い天井に、やわらかい古楽アンサンブルが気持ちよく響きます。

クープランというとフランスの人なんだけど、彼はイタリアのコレッリさんの曲も好きだし、そんでもってフランスのリュリさんも好き。ということでコレッリ賛という曲もリュリ賛という曲も書いてるんです。どっちも、長々しいタイトルのついた短い曲が連なっているような、なんとなくオペラ(劇)的な組曲。

「リュリ賛(たぐいまれなるリュリ氏の不滅の思い出のために作曲されたアポテオーズの題によるコンセール)」
…なんだろうこの落ち着かなさは…
今どきのラノベタイトル「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」とか「俺の妹がそんなにかわいいわけがない」みたいなセンスのようにも思えますが、「コレッリはパルナッソス山での快いもてなしに魅了され、その喜びを表す。共の者らと道を進む。」というような文章的な標題を見ながら音楽を聞くと、なんかわかったような気になるので、教養もなく予習もしていないただの「ゆかりちゃんおっかけ」にとってはありがたいことです。

昨日のコンサートのタイトルは「コレッリとリュリへのオマージュ」となっており、

前半が、コレッリ自身の曲、コレッリ賛、ルクレール
後半が、リュリ自身の曲、リュリ賛

という構成でした。

「~賛」というのは要するにリスペクト、二次創作という感じですかね。今の感覚でいえば、別にフランス人(クープラン)がイタリア人とフランス人の音楽両方をリスペクトしていたってどうということはありませんが、クープラン的にはイタリア趣味に手を染めることはちょっとこっぱずかしいことだったようです。コレッリ風の曲を自作自演するときは最初イタリア風の偽名を使ったんだとか(笑)

んで、案外評判よかったんでカミングアウトしたっぽいです。

ともかく、それまでフランス風とイタリア風は水と油くらいの関係だったところ、クープランさんは「いいものはいい」ということで、両方たたえたわけです。

私はゆかりちゃんの追っかけポジションではあるのですが、この構成のアンサンブルの場合、ゆかりちゃんは「通奏低音」担当でフロント三人「バイオリン、ビオラダガンバ、バイオリン」に視覚的にも聴覚的にも覆い隠されていますから、注意の中心はどうしてもバイオリン二人に向かいます。

なのでコンサート中、ゆかりちゃんを注視していることはあまりなかったのですが、ある意味、場を支配しているというか空間を形作っているというか、気が付いたら安心と安定はソコに支えられてた、みたいな感じです。

ゆかりちゃんのチェンバロはその自然な空気感が素晴らしくて、アンサンブルがしやすいと思います。

今年五月に行われた、国際古楽コンクールin山梨の一位!! をとったリコーダー演奏、伴奏はゆかりちゃんだったんですよ(^-^) おめでとうございます~

今回のコンサートの中で、通奏低音が参加しない曲がルクレール作曲のバイオリンデュオだったんですが、これ、とてもかっこいい曲で、最初スタートしたとき、「あっこれ、いいじゃん(常にバイオリンデュオ曲を探しているので)」と思ったのもつかの間、バロックバイオリンで弾くにしてはずいぶん派手に重音やポジ移動が出てきて、えーなんで(o_o) と裏切られたような気持ちでした。ルクレールは、クープランがめざした、イタリアとフランスの趣味の融合を果たした的な人らしく、バイオリンがめちゃうまかったんですかね?? で、我々が弾く曲としては適切でないようですが(-_-;; ともかく昨日のはとてもおもしろい演奏でした。ルクレールで別のも聞いてみたい。

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コメント (2)
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