アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ショパンがマズルカに仕掛けたこと

2020年06月14日 | 高校生活
artomr先生レッスン会で、もう一人のレッスン曲が
バッハ/インベンション1番
ショパン/マズルカop.24-2
でした。

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ショパンのマズルカって、数が多いし「〇番」ってのと作品番号が交錯して覚えにくいというか個別認識がいまいちできてないこともあって、この曲は特に注目したことのない曲でした。私は。

そしてなんと、artomr先生も「なんか単純な曲だなぁ」くらいの認識だったのが、今回、レッスン曲に持ってこられてよーく考えてみたらばすごい曲だった!! この曲選んでくれてありがとう!! ってことでした。なんと。

マズルカは、民族音楽的なものを取り入れて西洋音楽の枠組み(記譜法)に詰め込んでいるからというのもあるのでしょうけど、
西洋音楽の限界に挑戦、創意工夫の詰め込みまくりという感じだそうです。

冒頭と最後は、同じ素材ですけれども、なんというか…
【冒頭】

【最後】


三拍子に聞こえないやつ…(冒頭は二拍子っぽく、最後はさらに途切れ途切れに)

そして「禁じ手」の連続五度。

旋律が始まってもなかなか調がわからない…
ハ長調? イ短調??
どちらともとれるような曖昧な感じが続き…

調性の力が弱められているので民族的な旋法(リディア)がすっとハマる。

民謡フレーズというのはバッハインベンションでいうようなモチーフみたいな短いものでなく
かなり長いので「操作」がしにくいんだけど
同じフレーズが四回繰り返されたりして
…四回!?…仏の顔も三度までというのに…

ショパンは繰り返すにあたって、毎回ちょっと変えてくるんだけれども

そしてアクロバティックな遠隔転調

ドの一音を残してその音の意味を読みかえちゃう方法とか
半音ずらす方法とか

しかしリハモにせよ遠隔転調にせよ、今やポップスでは頻繁に使われる手法。

とにかく西洋音楽としてはギリギリの線をうまく使うことで、なんか心を鷲掴みにされる魅力が。

説明聞いてたらもう、私もこの曲弾きたくなっちゃって、
(まてまて、今すでにいっぱい抱えてるんやが)

ところで、マズルカって、ノリがいまいち掴みにくいというか自信もって弾けないんだけど
(レッスンではとてもいい感じに弾かれていました。この曲を選んできただけのことはある)
どう弾けばいいんだろう。ついでにワルツはもっと単純でもっと自信ない、ってな話になり(レッスンのあとのお茶タイム)

ちょっとぐぐったらワルツとかマズルカのステップの解説が出てきた
マズルカ・ステップ
この動画見るとマズルカの三拍目強調とかが、あ、そういう感じかー、ってわかるよ(いい感じに弾けるかどうかは別)



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