アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ドン・パスクワーレ(オペラの楽しみ)

2022年05月15日 | ピアノ
きーちゃんさんがオケ(バイオリン)で参加するというので「ドン・パスクワーレ」を見に行きました。

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アマチュアが集まってオペラを上演しよう、というのは
ピアノのコンサートを企画するのとわけが違います。

必要な熱量、時間、(たぶん)お金、人材
ものすごいことです。

前に、私も会社のオケがカルメンをやるときに合唱で参加したことがありましたが…
あれは、元々、コンサート形式(並んで合唱するだけ)という条件で募集されたのに、指揮者が突然「芝居つきでやりたい」と言い出して
たいへんなことになったんです。衣装も動作も、そんな担当者いませんから歌う人が自主的に(?)なんか考えろ、って無茶な話で、カオスです。
まぁたいへんでしたが「なんちゃって」です、あれは。

そんなのと違って、コレペティトゥール、演出助手、美術・背景・小道具などのスタッフも揃えた本格バージョン、
長い期間をかけて準備をして練習をして。。ほんと尊敬します。



字幕付きだということでしたので、どうやるのかなと思ったのですが、舞台の後ろの壁のところが上半分くらい大きなスクリーンになっていて、
そこに背景と字幕が映し出されるようになっていました。なるほどです。背景を、ほんとに大道具作って出し入れしてたらえらいことですが、
窓や壁紙や、あるいは夜空といった背景は絵でいいので切り替えもスムーズです。

それで「今はノリーナの部屋だな」とかわかりやすくてとてもよいです。

ドン・パスクワーレというのは人名で、金持ちのおじさま…というにはやや高齢の方(70歳?)ですが
若いきれいな女性と結婚したいというので紹介してもらったが、騙されるっていう話です(←雑なまとめ)。

居候の甥っ子には金持ちで美人の女性との結婚を勧めているのですが、甥っ子はもう恋人がいて、それを断るんですね。
したら、そんなやつ知らんっていうので追い出すんですが、その甥っ子の恋人が、別の人になりすまして
ドン・パスクワーレのところに結婚相手として来るんです。

…えと、何をいってるのかわからないと思うんですが、実際、プログラムにある「あらすじ」を見ても何をいってるのかわからないと思いますんで
私のせいじゃありません。とにかくわちゃわちゃどたばたしていてみんななんだか歌っている、それがまぁこういう(喜劇タイプの)オペラです。

そういう感じで何人もの登場人物がからんで舞台上で歌うわけですからその掛け合いがおもしろいです。

途中、小芝居などもほんとによくできていて、とても楽しく見られました。
オケもばっちりでした。

ドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》全曲 ケルテス指揮/ウィーン・フィル

わちゃわちゃとなんだかよくわからない進行が最後まできて、めでたしめでたし…なの??
騙されただけのドン・パスクワーレ、あんまりかわいそうじゃない?

ってところで、なんだか唐突に「この話から教訓を引き出すならば…」え?? 教訓??

なんだか、どういう話でもいいんでとにかくそこから教訓いって終わるというのがお決まり(様式)らしくて、
「ドン・パスクワーレ」の教訓は、「年寄りのくせに若い妻をほしがるとろくなことはない」。え(o_o)
いいのかなぁそんなんで。

まぁストーリーはともかく、楽しいし音楽は良いです。

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コメント (2)
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