ふだん東京に住んでいないピアニストさんが、東京滞在中に単発レッスンするという話を見かけて、好奇心から申し込んでみた。
←やるべきことは同じ…
その方はもちろんこちらを知らないし、こちらもその方をほとんど知らない。SNS上の発言をいくつか読み、YouTubeにあった演奏を聞いて「よさそう」と思った程度。
おゆき先生とは長年安定して判で押したように「月イチ」レッスンをしてもらってて、こんな「好き勝手やってて言うこと聞かない」生徒でもちゃんと伸ばしてくれてて、こんな素晴らしいレッスン関係もそうはないと思う。おゆき先生は私のことを熟知しているからいつも、私のこれまでの状況や、実力や、好みや、考え方や性格や、もろもろ考慮したうえでいつも「どう言うべきか」工夫してレッスンしているはず。
逆に、ここで新鮮に、まったく私のことを知らない先生に「(私のことや私のピアノを)初見」でレッスンしてもらうとどんなことを言われるのだろうか?
* * *
という興味で、一時間レッスンをお願いしました。曲は、チャイコ四季の「舟歌」「トロイカ」。趣旨からいって、既にある程度は弾けているものを見てもらうのがいいと思ったので。
最初に「じゃあ二曲続けて弾いてみて」ということで弾きました。ピアノはボストンのグランドで、すごく好きということもないけれど、まぁまぁ弾きやすかったので、私の「ふだん」くらいに弾けました。
するとまず「丁寧に弾けていてよいですね」といいつつ…
「この曲はこれまでどのくらい弾いてきたか」「これからどうするか(発表会など)」と聞かれたので「何年か前にも弾いた曲で、あらためて弾いていて来月の発表会で弾くつもり」と答えた(実際には、トロイカは予定にないけどややこしいので端折った)。
それから「トロイカのほうがあまり長く弾いてない曲?」と聞かれて「長く弾いてないというより苦手…」と言うとちょっと笑って「あぁなるほど…どういうところが苦手?」
「速いのが苦手だから」というと「そうかなぁ?」と言われました。
ここまでのやりとりはほんの短いものでしたが、確かにまったく知らない生徒の演奏を、限られた時間内でどう「料理」するかを考えるための情報を的確に引き出しているように(あとから考えると)思います。
まずは課題の多そうなトロイカに半分よりかなり多い時間を使い、それから舟歌という順でレッスンしてもらいました。
私が特に自信なさそうに弾いていたこのへん
右手のスタッカート(で速い)のが嫌なわけだけども
・まずはレガートで、小さくない音(mfくらい)で練習してみる
・4つの音をいっぺんに押さえてみて、指使いやポジションの移動を確認する
チャカチャカのところも、全体が一様に問題なわけではなくて、左手の音が飛ぶところ(青線)とか、右手の移り変わりがせわしないところ(赤枠)とかに問題がある。よく確認して
「早く準備できるように」
速いのが弾けないというふうには見えない。だいたいは脳みその整理の問題で、速く速くと頑張るよりは、早く準備すること。
このへんで既に、思わず笑いだしそうになりましたが、私が(いつも)おゆき先生に言われていることが、表現もあまり変わらず出てくるんですよ次々。それはもう。
フレーズを長くとって、その中で、あるいはその次のフレーズとどう違いをつけるか、よく計画しておくこと。そして実際そのように弾けるためには:
・声部ごと分解練習。
・通し弾きばかりしないで「今日はここ」と決めて部分練習。
いわれたことを大雑把にまとめると
「音楽的なことはおよそきちんと理解している雰囲気はあるんだけど細かいところの問題解決ができてない状態なので
分解練習、部分練習を丁寧にやりましょう」
ということで:
たぶん先生が誰でも同じことを言われるのだがw
初見の先生は(言ってもどうせ「楽しくない練習はしません」とか言うんだろうな、などの)忖度なくもっと細かくストレートに言ってくる。
という実験結果になりました。
(ひとつだけ、おゆき先生があまり言わないこととしては、音量の対比をもっとつけるため、フォルテをもっと出すようにといわれたこと)
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その方はもちろんこちらを知らないし、こちらもその方をほとんど知らない。SNS上の発言をいくつか読み、YouTubeにあった演奏を聞いて「よさそう」と思った程度。
おゆき先生とは長年安定して判で押したように「月イチ」レッスンをしてもらってて、こんな「好き勝手やってて言うこと聞かない」生徒でもちゃんと伸ばしてくれてて、こんな素晴らしいレッスン関係もそうはないと思う。おゆき先生は私のことを熟知しているからいつも、私のこれまでの状況や、実力や、好みや、考え方や性格や、もろもろ考慮したうえでいつも「どう言うべきか」工夫してレッスンしているはず。
逆に、ここで新鮮に、まったく私のことを知らない先生に「(私のことや私のピアノを)初見」でレッスンしてもらうとどんなことを言われるのだろうか?
* * *
という興味で、一時間レッスンをお願いしました。曲は、チャイコ四季の「舟歌」「トロイカ」。趣旨からいって、既にある程度は弾けているものを見てもらうのがいいと思ったので。
最初に「じゃあ二曲続けて弾いてみて」ということで弾きました。ピアノはボストンのグランドで、すごく好きということもないけれど、まぁまぁ弾きやすかったので、私の「ふだん」くらいに弾けました。
するとまず「丁寧に弾けていてよいですね」といいつつ…
「この曲はこれまでどのくらい弾いてきたか」「これからどうするか(発表会など)」と聞かれたので「何年か前にも弾いた曲で、あらためて弾いていて来月の発表会で弾くつもり」と答えた(実際には、トロイカは予定にないけどややこしいので端折った)。
それから「トロイカのほうがあまり長く弾いてない曲?」と聞かれて「長く弾いてないというより苦手…」と言うとちょっと笑って「あぁなるほど…どういうところが苦手?」
「速いのが苦手だから」というと「そうかなぁ?」と言われました。
ここまでのやりとりはほんの短いものでしたが、確かにまったく知らない生徒の演奏を、限られた時間内でどう「料理」するかを考えるための情報を的確に引き出しているように(あとから考えると)思います。
まずは課題の多そうなトロイカに半分よりかなり多い時間を使い、それから舟歌という順でレッスンしてもらいました。
私が特に自信なさそうに弾いていたこのへん
右手のスタッカート(で速い)のが嫌なわけだけども
・まずはレガートで、小さくない音(mfくらい)で練習してみる
・4つの音をいっぺんに押さえてみて、指使いやポジションの移動を確認する
チャカチャカのところも、全体が一様に問題なわけではなくて、左手の音が飛ぶところ(青線)とか、右手の移り変わりがせわしないところ(赤枠)とかに問題がある。よく確認して
「早く準備できるように」
速いのが弾けないというふうには見えない。だいたいは脳みその整理の問題で、速く速くと頑張るよりは、早く準備すること。
このへんで既に、思わず笑いだしそうになりましたが、私が(いつも)おゆき先生に言われていることが、表現もあまり変わらず出てくるんですよ次々。それはもう。
フレーズを長くとって、その中で、あるいはその次のフレーズとどう違いをつけるか、よく計画しておくこと。そして実際そのように弾けるためには:
・声部ごと分解練習。
・通し弾きばかりしないで「今日はここ」と決めて部分練習。
いわれたことを大雑把にまとめると
「音楽的なことはおよそきちんと理解している雰囲気はあるんだけど細かいところの問題解決ができてない状態なので
分解練習、部分練習を丁寧にやりましょう」
ということで:
たぶん先生が誰でも同じことを言われるのだがw
初見の先生は(言ってもどうせ「楽しくない練習はしません」とか言うんだろうな、などの)忖度なくもっと細かくストレートに言ってくる。
という実験結果になりました。
(ひとつだけ、おゆき先生があまり言わないこととしては、音量の対比をもっとつけるため、フォルテをもっと出すようにといわれたこと)
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