カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

八十八冊目・『広き孤島のセレナード』

2018-07-14 11:41:22 | サスペンスはお好きですか?
たかあきは『広き孤島のセレナード』事件を解説してください。

 彼らは幼い頃かその小さな島以外の世界を知らず、いずれは何らかの手段で海の向こうにある筈の世界を旅するのが夢だった。何度も失敗を繰り返しながらある者は筏を組み、ある者は空を飛べる凧を作り、やがて幾人かが辿り着いた新しい世界は毒に汚染された廃墟に化け物が蠢く地獄だったが、彼らの殆どは新世界を知らぬまま海に散った。
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