カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

九十六冊目・『広き大都会の楽器』

2018-07-23 20:02:04 | サスペンスはお好きですか?
たかあきは『広き大都会の楽器』事件を解説してください。

 街は楽器に満ち満ちている。
 甲高い音、掠れた音、ブレスの後に響く重低音。様々な音階は決して私を飽きさせることなく、更なる楽器の演奏にと駆り立てるのだ。ただ不満があるとすれば、私が奏でる楽器は例外なく極めて短い間しか音階を奏でることが出来ず、演奏後は完全に壊れてしまうことだろうか。
コメント