で、どんな竜が欲しいのかと訊かれたので家で飼えるヤツと答えたら、渡されたのは青灰色の毛並みと金色の瞳を持つ、どう見ても猫だった。猫じゃないかと文句を言ってもこれは竜だと断言されて仕方なく家に連れ帰った。そんな訳でうちの竜は空も飛ばず火も吐かずただの猫にしか見えないが実は竜なのだ、多分、きっと、或いは。
で、どんな竜が欲しいのかと訊かれたので家で飼えるヤツと答えたら、渡されたのは青灰色の毛並みと金色の瞳を持つ、どう見ても猫だった。猫じゃないかと文句を言ってもこれは竜だと断言されて仕方なく家に連れ帰った。そんな訳でうちの竜は空も飛ばず火も吐かずただの猫にしか見えないが実は竜なのだ、多分、きっと、或いは。
たかあきは、真夜中過ぎの公園と桜の下に関わるお話を語ってください。
昔は春になると公園で歌ったり踊っているひとをよく見かけた。たまにいい年をした大人が派手に遊具を揺らしながら大声で歌っていたりもするので危ないなと思っていたが、そういうひとたちは成長するうちにいつの間にか見えなくなっていたし友人にもそんなものは見たことがないと言われた。僕も今では深夜の公園の桜の散る元でしか、そんなひとたちを見かけなくなった。
昔は春になると公園で歌ったり踊っているひとをよく見かけた。たまにいい年をした大人が派手に遊具を揺らしながら大声で歌っていたりもするので危ないなと思っていたが、そういうひとたちは成長するうちにいつの間にか見えなくなっていたし友人にもそんなものは見たことがないと言われた。僕も今では深夜の公園の桜の散る元でしか、そんなひとたちを見かけなくなった。