牽牛と織女が年に一度だけ会える日、天の川の流れに金平糖をばらまいた不心得者がいた。
おかげでカササギは金平糖をついばむのに忙しく二人の為に橋を架けようとせず、ぶち切れた二人は何を思ったか更に大量の金平糖を投入し、天の川を埋め立てて二人で駆け落ちを敢行した。天帝は困ったが、このご時世、人々が空を見上げる旧七夕の時期だけ何とか誤魔化せば二人の不在に気付かれはしないと開き直った。
だから大概、旧七夕は雨が降ると決まっている。
おかげでカササギは金平糖をついばむのに忙しく二人の為に橋を架けようとせず、ぶち切れた二人は何を思ったか更に大量の金平糖を投入し、天の川を埋め立てて二人で駆け落ちを敢行した。天帝は困ったが、このご時世、人々が空を見上げる旧七夕の時期だけ何とか誤魔化せば二人の不在に気付かれはしないと開き直った。
だから大概、旧七夕は雨が降ると決まっている。