カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

探偵物語のように

2016-02-02 21:51:10 | 依頼です、物書きさん。
無口な浮気男とまったく役に立たない探偵とのハートフルボッコな物語

 尾行されてるのに気付いて冗談で駆け出したら、慌てた相手が路地から飛び出してきた挙げ句派手に転んだ。あまりの惨状に立ち止まって振り返ったら這いずるように近付いてきて、今度は何処の女の元に向かう気ですかと聞かれた。答える義理は無いと黙っていたら、彼女が可愛そうだと思わないのですかと泣かれた。俺の行動の是非はともかく、コイツは絶対探偵に向いていない。
コメント

残骸の墓標

2016-02-01 21:18:43 | 依頼です、物書きさん。
三輪車愛好家の悪女とそれを監視(或いは調査)してる人物が段々おかしくなっていく話

 依頼人の推測通り、その女の男関係は随分と荒れていた。だが、俺が気になったのは女の部屋に箱入りのまま積み上げられている幾つもの三輪車で、その数は何故か女が体を重ねた男の数に等しかった。そして新しい男との関係が始まって三輪車が増えた時、俺は女が産まれなかった自分の子どもの為に三輪車を用意していたのだと知った。
コメント