あられの日記

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旧横浜商工奨励館

2010年11月12日 04時01分45秒 | 横浜
建物前にあった説明板によりますと。
「RC造4階、地下1階。
昭和4年(1929)竣工
横浜市認定歴史的建造物/平成11年2月指定
関東大震災後の横浜商工業界の復興を図る目的で、横浜市によって建設された。クラシックなスタイルにアールデコ的な意匠を加えた横浜の震災後復興建築の代表的な存在である。高層棟を増築し、横浜情報センターとして生まれ変った」とありました。
現在は横浜情報文化センター兼日本新聞博物館放送ライブラリーとなってます。
横浜の歴史は1859年の開港と、1923年(大正12)9月1日の関東大震災を常に頭に置いておかねばなりません。

この建物は当時1階2階に国内外の商工業製品を紹介する商品陳列所が設けられ、3階と4階は横浜商工会議所をはじめとする、横浜市内の商工団体の事務所として利用されていました。
建物は近世復興式(近代的なルネッサンス様式)、といわれる建築で、正面玄関から中央階段、3階貴賓室にかけて東洋風デザインを特色とした、震災復興期の代表的建築物です。
上の画像には3つの入口があります。なぜに…。
中央の入口を入って両側に、かつての電話室が残っています。今は名残のレトロな公衆電話がおいてあります。
玄関入ってすぐの場所。

なんかね、今のビルと違って、でっかくて太い柱が建物を貫いています。もひとつ、天井が低いんですけど~?

貴賓室に到着。
「昭和4年(1929)4月23日に横浜の復興状況の視察のため、昭和天皇が来浜されました。あわせてこの日開館した「旧鉾浜商工奨励館」で最も格式のある「旧貴賓館」で御休憩されました。
横浜市は、この日を「横浜復興記念日」と定め、旧横浜商工奨励館は開館記念日と定めました。
「旧横浜商工奨励館」の保全活用にあたっては、正面玄関から中央階段、そして3階の旧貴賓室にかけてを、要洋風のデザインを特色とした貴重な内部空間として、往時の趣きを残しています。
特に旧貴賓室の室内内部、飾り金物及び天井照明器具は、創建時からのものを修復再使用しました。
また天井画は創建時のものを忠実に模写しました。
なお、当時の家具はすでに失われていましたが、当時流行していたアールデコ調に和風の意匠を加味したデザインを基調として、伝統の横浜家具の技術を生かして新たに制作しました」貴賓室前のプレートより。

貴賓室前の柱の飾りです。白い天井を見てたら、まるでバターケーキに見えてきた。
こら~、余韻が台無しじゃ。

さて、旧横浜商工奨励館の敷地には、もひとつはじめてがあります。
消防救急発祥の地です。
 
画像は旧居留地消防隊地下水槽です。残ってたのねえ~。
「建造年:明治26(1893)年推定
構造:煉瓦造(イギリス積)
規模:底面3.19m×3.17m・高さ4.50m・貯水量28立方メートル

この貯水槽は、明治4(1871)年から明治32(1899)年までここを本拠地とした居留地消防隊の防火貯水槽として建造されたものです。この地に居留地時代から100年以上も良好に保存され、昭和47(1972)年まで使用されました。構造物としての特徴は、内部のヴォールト(アーチ)型の天井と十字の補強用の間仕切りにより4室に分かれていることで、役割を終えた現在でも地下水の流入により、常時貯水されています。
またここは、居留地消防隊が本拠地として使用した後にも、日本初の消防車(大正3(1914)年)、救急車(昭和8(1933)年)が配置されるなど、日本における近代消防ゆかりの地ともいえます。
横浜市では、自治体消防体制発足時代の横浜市消防局本部が置かれ、平成6(1994)年まで日本大通消防出張所として100年以上の消防の歴史があるこの地の貯水槽を保存し、展示しています」
と説明板にありました。
あとですね、はじめてではありませんが、敷地内には興味深いものが展示してあります。
まずは下水道管です。煉瓦で出来てたのですね。

「2001(平成13)年10月に、県庁前の日本大通りから出土した煉瓦造りの卵形下水道管です。明治10年代に、日本大通りと海岸通りが交差する位置に築造された煉瓦下水道マンホールに接続していたもので(マンホールの原寸大の再現模型は、横浜都市発展記念館の4階常設展示室でご覧になれます)、大中小3種類ある下水道管の、いわゆる「中下水」に相当します。一定の流速を確保するために断面を卵形とし、断面図にあるように、枕木を敷きならべた上にコンクリートを巻いて敷設されていました。」
下水管と並んでいるのは昔のガス管です。


ところで皆さん、共通文具券がお宅のどこかに眠ってませんか?
これってお子さんへのプレゼントで送ったり送られたりする商品券の一種なのですが、今年末で使用出来なくなるんですって!ご存知でした?
私は知りませんでした。
既に10月末で販売終了済です。歴史もそこそこあって、いつか使おうとしてそのまま引き出しに眠ってるようでしたら、即発掘して使用しちゃって下さい。来年になったらその文具券はただの紙になります。ってもう2ケ月もないじゃん!新発売にはCMもするけど、消える時はなんだっていきなりですよね。あ~あ。
コメント
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