日本広しといえども、現存天守は12個しかない。
四国にはうち4個も残ってます。でもって、丸亀城はそのうちの一つ。天守の数(2010年3月5日)の記事
実はここ、私の田舎にありまして、私史上初お城はここ。なぜなら当時銀行勤めの叔父が丸亀に住んでたのです。実家が工場の私は家にいたら邪魔との理由から、叔父の家に預けられっぱなし。かつて丸亀のお城には昭和時代にありがちな小さな動物園と遊園があり、そこで遊んでました。そんな訳で、天守にも上がったことがあるのですが、記憶の彼方へ埋もれてしまったまま幾年月。このたび田舎で法事がありダンナより一足先に讃岐へ戻った私は、数十年ぶりに丸亀城を訪れました。
いや~、このお城凄い~~!!
当初はお城と猪熊弦一郎美術館の両方を訪問するつもりだったのですが、なんと!!お城だけで予定時間を使い切り、あまつさえ上から石垣を堪能してたら時間が足りなくなってしまいました!
マジか~~!やはりどんなに小さな城でも城は最低でも3時間はかけないとダメですね。反省です。
少し消化不良の丸亀城訪問ですが、記事を分割しますので今日から少しの間おつきあい下さい。だって画像超増量したいんだも~ん。
時は季節外れの台風が迫る10月28日。名古屋を過ぎると新幹線の車窓は低い山から次々と雲が沸き立っていた。空へと伸びる雲はうねってまるで『蟲師』の世界。あ、そう言えば、映画の蟲師はこの辺りでロケをしていたっけか?などと感傷に浸りつつ地面に届くような重い雲は京都まで続いていた。
こりゃもう傘をさしてお城を巡るしかないか…。と、半ば諦め気分で覚悟を決める。
丸亀城は「石の城」なので、雨降りとなると足元が不安だ。ま、ぬかるんでても行きますけど。お城好きの萌えは雨降りなんかに負けないよっ。
そんなこんなで降り立った丸亀駅にはコインロッカーがありませんでした。
おいおい、田舎への手みやげ片手にお城かよ~~。とぼやきつつお城を目指す。
上の画像は丸亀駅に隣接する猪熊弦一郎美術館です。お城観光で時間が余ったらここへ寄るつもり。いつか行ってみたい美術館の一つですもん。
さて、お城ですが、丸亀駅は高架になってて、ホームから確認出来ます。ともかくお城お城と足取りも軽く歩きますと、まず到着するのはこの公園。
以前にはこんな公園はありませんでした。お役所が造った公園ですが、ここだけは評価出来ます。だってお城のビューポイントなんですもの。ただし、撮影のベストポイントは画像の石の構造物の上です。でもなぜか立ち入り禁止のテープがあって無念です。う~む。もしかして子どもが落ちて怪我でもしたか?
あとね、画像の左にある三角屋根はトイレなんですよ。せっかくの丸亀城のビューポイントなんだから、トイレのデザインにもう一工夫欲しかった~。
さてこの公園のある場所はかつて丸亀歩兵第12聯隊跡地です。
日本全国よくある話ですが、丸亀城にもかつて陸軍の施設が置かれてました。
私の祖父も招集されて、ここで兵隊さんをやってました。
私が幼い頃、祖父から兵隊時代丸亀城にいた頃のお話を聞かされた覚えがあります。でもさっぱりぽんと忘れました。理由は簡単。怪談だったんです。祖父は調子に乗って、臨場感たっぷりに聞かせてくれまして…。怖い話が大嫌いな幼子の私は、努力の結果今ではすっかり祖父のお話を覚えてません(きっぱり)。
さて、丸亀城です。公園にあった案内板の解説によりますと
「丸亀城 築城400年を誇るまちのシンボル
丸亀城は讃岐太守生駒親正とその一子一正によって1597年から5年の歳月をかけて築かれました。1615年の一国一城令により一時は廃城となりますが、生駒氏のあとを受けた山崎氏が再建し、山崎氏絶家の後、京極氏が城主となり7代212年を経て明治維新に至りました。
白亜の天守は全国に現存する木造天守12城のうちの一つで、大手一の門とともに国指定の重要文化財です。また、内濠から天守にむけ四層に重ねられた石垣の優美な曲線は”扇の勾配”と称せられています。」とあります。
内堀越しの丸亀城。画像左が大手二の門。画像中央が大手一の門。そして山上に聳える天守。天守が建っているのは標高66メートルの亀山。
一の門/昭和32年国指定重要文化財
寛文10年(1670)京極氏のときに完成しました。楼上に太鼓を置き、城下に刻を知らせたことから、太鼓門とも呼ばれています。
画像に菊の花が見えます。調度菊花展の開催中。でも懸崖系の菊はほとんど花が咲いてません。今年の開花は遅いのでしょうか?
さて、丸亀城の本格的観光ですが、坂を登る前にやらなきゃいけないことがあります。
それはうちわ作りコーナーが入ってすぐにある建物の奥で、丸亀城の見取り図の入った地図を確保することです。
城はそもそも防御の知恵が詰まった建築物ですから、あちこちに騙しやらトリックが潜んでいます。それに乗ってしまうと、城の醍醐味を味わうことなく観光が終ってしまうという…危険な観光地なんですよ。
あ。観光案内所でお城の見取り図を手に入れるついでに割引券も手に入れるといいですよ。天守を登る料金は通常200円なのですが、100円になりますし、余裕のある観光客は丸亀藩の大名庭園中津万象園へも行きますよね。こちらは通常1000円の入園料が700円に割引となりますよ。ちょっぴりお得です。
四国にはうち4個も残ってます。でもって、丸亀城はそのうちの一つ。天守の数(2010年3月5日)の記事
実はここ、私の田舎にありまして、私史上初お城はここ。なぜなら当時銀行勤めの叔父が丸亀に住んでたのです。実家が工場の私は家にいたら邪魔との理由から、叔父の家に預けられっぱなし。かつて丸亀のお城には昭和時代にありがちな小さな動物園と遊園があり、そこで遊んでました。そんな訳で、天守にも上がったことがあるのですが、記憶の彼方へ埋もれてしまったまま幾年月。このたび田舎で法事がありダンナより一足先に讃岐へ戻った私は、数十年ぶりに丸亀城を訪れました。
いや~、このお城凄い~~!!
当初はお城と猪熊弦一郎美術館の両方を訪問するつもりだったのですが、なんと!!お城だけで予定時間を使い切り、あまつさえ上から石垣を堪能してたら時間が足りなくなってしまいました!
マジか~~!やはりどんなに小さな城でも城は最低でも3時間はかけないとダメですね。反省です。
少し消化不良の丸亀城訪問ですが、記事を分割しますので今日から少しの間おつきあい下さい。だって画像超増量したいんだも~ん。
時は季節外れの台風が迫る10月28日。名古屋を過ぎると新幹線の車窓は低い山から次々と雲が沸き立っていた。空へと伸びる雲はうねってまるで『蟲師』の世界。あ、そう言えば、映画の蟲師はこの辺りでロケをしていたっけか?などと感傷に浸りつつ地面に届くような重い雲は京都まで続いていた。
こりゃもう傘をさしてお城を巡るしかないか…。と、半ば諦め気分で覚悟を決める。
丸亀城は「石の城」なので、雨降りとなると足元が不安だ。ま、ぬかるんでても行きますけど。お城好きの萌えは雨降りなんかに負けないよっ。
そんなこんなで降り立った丸亀駅にはコインロッカーがありませんでした。
おいおい、田舎への手みやげ片手にお城かよ~~。とぼやきつつお城を目指す。
上の画像は丸亀駅に隣接する猪熊弦一郎美術館です。お城観光で時間が余ったらここへ寄るつもり。いつか行ってみたい美術館の一つですもん。
さて、お城ですが、丸亀駅は高架になってて、ホームから確認出来ます。ともかくお城お城と足取りも軽く歩きますと、まず到着するのはこの公園。
以前にはこんな公園はありませんでした。お役所が造った公園ですが、ここだけは評価出来ます。だってお城のビューポイントなんですもの。ただし、撮影のベストポイントは画像の石の構造物の上です。でもなぜか立ち入り禁止のテープがあって無念です。う~む。もしかして子どもが落ちて怪我でもしたか?
あとね、画像の左にある三角屋根はトイレなんですよ。せっかくの丸亀城のビューポイントなんだから、トイレのデザインにもう一工夫欲しかった~。
さてこの公園のある場所はかつて丸亀歩兵第12聯隊跡地です。
日本全国よくある話ですが、丸亀城にもかつて陸軍の施設が置かれてました。
私の祖父も招集されて、ここで兵隊さんをやってました。
私が幼い頃、祖父から兵隊時代丸亀城にいた頃のお話を聞かされた覚えがあります。でもさっぱりぽんと忘れました。理由は簡単。怪談だったんです。祖父は調子に乗って、臨場感たっぷりに聞かせてくれまして…。怖い話が大嫌いな幼子の私は、努力の結果今ではすっかり祖父のお話を覚えてません(きっぱり)。
さて、丸亀城です。公園にあった案内板の解説によりますと
「丸亀城 築城400年を誇るまちのシンボル
丸亀城は讃岐太守生駒親正とその一子一正によって1597年から5年の歳月をかけて築かれました。1615年の一国一城令により一時は廃城となりますが、生駒氏のあとを受けた山崎氏が再建し、山崎氏絶家の後、京極氏が城主となり7代212年を経て明治維新に至りました。
白亜の天守は全国に現存する木造天守12城のうちの一つで、大手一の門とともに国指定の重要文化財です。また、内濠から天守にむけ四層に重ねられた石垣の優美な曲線は”扇の勾配”と称せられています。」とあります。
内堀越しの丸亀城。画像左が大手二の門。画像中央が大手一の門。そして山上に聳える天守。天守が建っているのは標高66メートルの亀山。
一の門/昭和32年国指定重要文化財
寛文10年(1670)京極氏のときに完成しました。楼上に太鼓を置き、城下に刻を知らせたことから、太鼓門とも呼ばれています。
画像に菊の花が見えます。調度菊花展の開催中。でも懸崖系の菊はほとんど花が咲いてません。今年の開花は遅いのでしょうか?
さて、丸亀城の本格的観光ですが、坂を登る前にやらなきゃいけないことがあります。
それはうちわ作りコーナーが入ってすぐにある建物の奥で、丸亀城の見取り図の入った地図を確保することです。
城はそもそも防御の知恵が詰まった建築物ですから、あちこちに騙しやらトリックが潜んでいます。それに乗ってしまうと、城の醍醐味を味わうことなく観光が終ってしまうという…危険な観光地なんですよ。
あ。観光案内所でお城の見取り図を手に入れるついでに割引券も手に入れるといいですよ。天守を登る料金は通常200円なのですが、100円になりますし、余裕のある観光客は丸亀藩の大名庭園中津万象園へも行きますよね。こちらは通常1000円の入園料が700円に割引となりますよ。ちょっぴりお得です。