あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

平成クワトロ寄席に行って来た③

2004年10月01日 | 生活
続いて登場が、牧シンさんに「道産子」と紹介された“あさひのぼる”さん。
生ギター抱え、エンブレム付きのベレー帽、黒のジャケットは、そのまんまミュージシャンだが。

「ベイビー・ブルー」を歌いながらトークを進め、「なぁ、そうだろ!?」と持ち掛けて、客に「そうだ!」と言わせる手法。

「清原は年俸5億で、今期20本のヒットしか打ってないんだよ!あんなに休みまくって5億だよ!1本に付き2500万だよ!オレの年収の20年分だよ!!!おかしかぁないか!」「なぁ、そうだろ!?」・・・なんてパターンなんですよ。

芸人さんの貧乏ネタは常套とは言え、なんか売れないミュージシャン然とした“あさひのぼる”さんが勢いよく叫ぶと、妙に嵌る自虐の歌・・・。

そして再び牧シンさんの声で紹介が始まり。

「珍芸か、奇芸か?」の掛け声が興味をそそる“パーラー吉松”さん登場!

この人は、ある意味凄かった。
見るからに普通の人なのに。会社の宴会芸でイヤイヤやってましたみたいな芸の風情なのに。
50才に手が掛かろうかという薄頭、小太りの身体、小動物のような目・・・してるのに。

なんか凄かった。

ものまね漫談って話だが。早々に服を脱ぎジャイアント馬場の真似。しかも、やられてる時の・・・。
そして、堅そうな床にA・ザ・ブッチャー真似でエルボーアタック。
・・・辛そう。辛そうに息を吐いているが、それがブッチャーの息の吐き方なのか、本当に痛くて辛いのかは分からない。

そして、下を脱ぐと一気にフンドシ姿。
地顔が似ていると言う「お兄ちゃん」若乃花をモノ真似し。
ちまちました動きが人気か?こまかいディティールに拘っているのが分かる。

会場の年令層から言って「相撲ネタ」はズバリ嵌っている。
2年以上前から真似しているという高見盛の土俵入り前の物真似も堂に入っている。

これまた細部まで本物を見ている事を感じさせる物真似。
つ~か、ただの相撲ファンじゃねぇか!?!?!

そして「民族舞踊選手権で優勝した」という(?)踊りを披露。牙を編んだみたいな首輪をかけて奇声をあげる。
「縁起物ですからね」と観客も巻き込む。

おかしい。この人おかしいよ!!

・・・と思いつつ、本人の普通人な顔・表情に驚愕。見事に華が無い。華が無いのに面白い。

ある意味、この夜の最高の掘り出し物だったのかもしれない、パーラー吉松だった。