違和感おぼえながらも、レースに注目。
第4コースは今村元気選手。
アテネ前に「ボクシング・トレーニング」で注目していた選手だ(アテネでは決勝進出に留まる)。
スタートと共に「ウォース」みたいな野太い声が響く(同僚の方々の掛け声なんですね)。
浮き上がったが、ほぼ横一線!
おかしい、いつもなら北島がここで頭1つは出ているトコロなのだが・・・。
「ウォース、ウォース」と掻きのリズムに乗せるかのような野太い歓声(ブーイングではありません)と共に、ワシワシ掻いてく各選手。
黄色いキャップの今村、白いキャップの北島、そして第5コースの木村が並んでいる!つ~か、今村元気がリードか!?
50mのターン。
ここでの伸びと浮き上がりで、北島が出てくると思いきや、北島が伸びない!!
ヤバイ!おかしい!!
北島の「一掻き一掻き」に明らかに伸びが無い!!
得意である後半の「伸び」も無い!今村リード、今村がトップのまま!
そのままゴ――――――――ル!!
まさか、北島が国内戦で負けた!北島2位!
・・・と思っていたら、2位は5レーンの木村大輔!!!
北島、ゴール寸前で木村選手にも刺されていたのだ!!!北島は3位だ!!
「ウォォォォォォォォォォ!!!!」どよめく横浜国際プール。
呆然とする北島。歓喜の今村、そして木村!
指を立ててビクトリーポーズの今村、「してやったり」の表情。木村とも抱き合って喜びを爆発。
まさか、まさかのシーンに観客も呆然。
「高地トレで風邪を引いた」「イベントなどで練習開始が遅れた」などなど言われていたが、そんなコンディションでも勝ってきたのが北島だ。
記録とて、今村が自己ベストを叩き出したとはいえ「2:11.70」は北島自身の日本記録より2秒以上遅いワケで、明らかに「北島が遅かった」レース。
上位2人は派遣標準記録を突破、モントリオール行きを決めたが、北島選手は当然アウト。
アテネ2冠王が、世界水泳のキップを獲り損なうというショッキングな結果になってしまった。
「康介の出来がイマイチだと思ったので、一発やってやろうと思っていた」「日本の平泳ぎは北島だけみたいに言われてて悔しかった」などと、興奮覚めやらぬ表情でインタビューに答える今村選手。
「まさか元気が康介に勝ってると思わなかったんで、『あ~、3位か』と思ってたら『2位』って掲示板に出てたからビックリしました(笑)」といって会場の笑いを誘った木村選手。王者・北島を破った感激に酔っているようだ。
優勝の今村選手。高校までは野球をやっていて、水泳を始めたのは遅い選手なのだが、ボクシング・トレーニングなどを取り入れて躍進。
ついに北島打倒なったワケだが。
「がんばれ元気」にちなんで御両親が付けられた名前どおり、子供の頃からボクシングも好きだったそうで。ハグラー、レナード、ハーンズの名前もホイホイ出てくる、れっきとしたファンだそうで。
プールサイドでミットを叩く様は、まるで中量級ボクサーそのままらしく「なんでボクシングやってくれないのよ!?!?!?」と私が嘆いたのはアテネ前の事でした(笑)。
まぁ、今村選手は歯並びが余りよろしくないので、その辺は厳しいかもしれないが・・・。
――表彰台でも、歓喜の今村・呆然の北島の構図はそのまま。
気を取り直したように勝者の握手に応じる北島選手。
「これが今の自分の力。気持ちの盛って行き方が甘かったのかも・・・」とインタビューに答える。
勝者らが、カッパのキャラクター「ぱちゃぽ君」を客席に投げ入れ(今回も表彰式の後、これをやっておりました)、ファンが この小さなぬいぐるみを取り合ってる間、選手たちは控室へ。大半の観客は出口へ。
最上段の通路がメディア席になっていたが、皆「参ったなぁ~」といった表情。
今村選手には申し訳ないが、やはり「世界選手権で勝てる」のは北島だってのが共通認識だろう。
コカ・コーラさんも頭抱えたに違いない。
「50と100で頑張ります」
そういってインタビューを閉めた北島選手だったが、本来が50向きでは無い彼の泳法(だから短水路50mで世界記録保持者イソゴールに敗れた時も驚かなかったが)ゆえ、「あとは100mが希望」といったトコロだろう。
勝負の世界の厳しさよ。
北島康介は、たった1レースで崖っぷちに立たされてしまったのだ。
【決勝:男子200m平泳ぎ】
1位:今村元気(ムラサキSP)2:11.70 派遣標準2突破
2位:木村太輔(自体校)2:13.02 派遣標準2突破
3位:北島康介(コカ・コーラ)2:13.26
*なお、世界記録はブレンダン・ハンセン(米)の「2:09.04」
第4コースは今村元気選手。
アテネ前に「ボクシング・トレーニング」で注目していた選手だ(アテネでは決勝進出に留まる)。
スタートと共に「ウォース」みたいな野太い声が響く(同僚の方々の掛け声なんですね)。
浮き上がったが、ほぼ横一線!
おかしい、いつもなら北島がここで頭1つは出ているトコロなのだが・・・。
「ウォース、ウォース」と掻きのリズムに乗せるかのような野太い歓声(ブーイングではありません)と共に、ワシワシ掻いてく各選手。
黄色いキャップの今村、白いキャップの北島、そして第5コースの木村が並んでいる!つ~か、今村元気がリードか!?
50mのターン。
ここでの伸びと浮き上がりで、北島が出てくると思いきや、北島が伸びない!!
ヤバイ!おかしい!!
北島の「一掻き一掻き」に明らかに伸びが無い!!
得意である後半の「伸び」も無い!今村リード、今村がトップのまま!
そのままゴ――――――――ル!!
まさか、北島が国内戦で負けた!北島2位!
・・・と思っていたら、2位は5レーンの木村大輔!!!
北島、ゴール寸前で木村選手にも刺されていたのだ!!!北島は3位だ!!
「ウォォォォォォォォォォ!!!!」どよめく横浜国際プール。
呆然とする北島。歓喜の今村、そして木村!
指を立ててビクトリーポーズの今村、「してやったり」の表情。木村とも抱き合って喜びを爆発。
まさか、まさかのシーンに観客も呆然。
「高地トレで風邪を引いた」「イベントなどで練習開始が遅れた」などなど言われていたが、そんなコンディションでも勝ってきたのが北島だ。
記録とて、今村が自己ベストを叩き出したとはいえ「2:11.70」は北島自身の日本記録より2秒以上遅いワケで、明らかに「北島が遅かった」レース。
上位2人は派遣標準記録を突破、モントリオール行きを決めたが、北島選手は当然アウト。
アテネ2冠王が、世界水泳のキップを獲り損なうというショッキングな結果になってしまった。
「康介の出来がイマイチだと思ったので、一発やってやろうと思っていた」「日本の平泳ぎは北島だけみたいに言われてて悔しかった」などと、興奮覚めやらぬ表情でインタビューに答える今村選手。
「まさか元気が康介に勝ってると思わなかったんで、『あ~、3位か』と思ってたら『2位』って掲示板に出てたからビックリしました(笑)」といって会場の笑いを誘った木村選手。王者・北島を破った感激に酔っているようだ。
優勝の今村選手。高校までは野球をやっていて、水泳を始めたのは遅い選手なのだが、ボクシング・トレーニングなどを取り入れて躍進。
ついに北島打倒なったワケだが。
「がんばれ元気」にちなんで御両親が付けられた名前どおり、子供の頃からボクシングも好きだったそうで。ハグラー、レナード、ハーンズの名前もホイホイ出てくる、れっきとしたファンだそうで。
プールサイドでミットを叩く様は、まるで中量級ボクサーそのままらしく「なんでボクシングやってくれないのよ!?!?!?」と私が嘆いたのはアテネ前の事でした(笑)。
まぁ、今村選手は歯並びが余りよろしくないので、その辺は厳しいかもしれないが・・・。
――表彰台でも、歓喜の今村・呆然の北島の構図はそのまま。
気を取り直したように勝者の握手に応じる北島選手。
「これが今の自分の力。気持ちの盛って行き方が甘かったのかも・・・」とインタビューに答える。
勝者らが、カッパのキャラクター「ぱちゃぽ君」を客席に投げ入れ(今回も表彰式の後、これをやっておりました)、ファンが この小さなぬいぐるみを取り合ってる間、選手たちは控室へ。大半の観客は出口へ。
最上段の通路がメディア席になっていたが、皆「参ったなぁ~」といった表情。
今村選手には申し訳ないが、やはり「世界選手権で勝てる」のは北島だってのが共通認識だろう。
コカ・コーラさんも頭抱えたに違いない。
「50と100で頑張ります」
そういってインタビューを閉めた北島選手だったが、本来が50向きでは無い彼の泳法(だから短水路50mで世界記録保持者イソゴールに敗れた時も驚かなかったが)ゆえ、「あとは100mが希望」といったトコロだろう。
勝負の世界の厳しさよ。
北島康介は、たった1レースで崖っぷちに立たされてしまったのだ。
【決勝:男子200m平泳ぎ】
1位:今村元気(ムラサキSP)2:11.70 派遣標準2突破
2位:木村太輔(自体校)2:13.02 派遣標準2突破
3位:北島康介(コカ・コーラ)2:13.26
*なお、世界記録はブレンダン・ハンセン(米)の「2:09.04」