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ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル公演2日目も最高だった⑤

2005年05月14日 | 生活
セカンドアルバム「スタンド・アップ」の冒頭を飾るブルースロック曲。
それが「ア・ニューディ・イエスタディ」。

かなりブルースロックなアルバムだった1stに較べたら、確かにフォークな雰囲気が増大した2ndだが。

「ニュー・ディ…」や「ナッシング・トゥ・イージー」は1stの流れを汲んだ好曲で、その辺のバランスゆえ、私は「スタンド・アップ」を好むのだが。

「ナッシング…」に続き、「ニュー・ディ…」まで生で聴けて感無量の私。

特にキーボードの多彩な音色は圧巻で。ストリングス風の音を出したかと思ったら、もろシンセな音を出すし、終いにゃ「オーケストラ・ヒッツ(YESが、つ~かトレヴァー・ホーンが「ロンリーハート」で使って流行らせたアタック音)で曲間を締め始める!!

うおおおおおおおっ!これが2005年のブルースロックなのかああああああ!!!!!

・・・と感動するワタクシ(←単純だなぁ)。

アンダーソン翁が「ジーザス!」と語ってから始まった「賛美歌43番(Hymn 43)」。
前半は、バレさんがマンドリンを弾いて、リズムもアイリッシュ・ジグ的だったりして実に面白かった。

続いて「アクアラング」からもう、一つのハイライト「マイ・ゴッド」。
そして、前日と同じ「ブダペスト」「アクアラング」で大盛り上がり。
「アクアラング」タイトル曲では、ギターソロの最中、またしてもアンダーソン翁が「写ルんです」を取り出して、客席をパチリ。

手を伸ばし、自分もフレームに納まって、客席のファンと一緒に記念撮影(笑)。
よくヤリますわ。

アンコールは、昨日と同じか?
やはり「終末(Wind Up)」「蒸気機関車のあえぎ(Locomotive Breath)」といった「アクアラング収録曲」の演奏で、本日の主旨に合ったと納得。

前日に続き、ラストの曲で大きな風船が2つ登場。
白く大きな風船に、片足でフルートを吹くアンダーソン翁(しかも長髪の全盛期体型)の青いシルエットが印刷された大きな風船。
客席に放たれると、皆で持ち上げ、天井方向と客席を数往復。

その度に巻き起こる歓声。なぜかR・スチュワートのコンサートを思い出すワタクシ。

なんか、アンコール一回で終わっても、客が納得するように、オモチャを手渡れたのか?

みなキャッキャ言いながら、風船せせりに熱中。
手を振って別れを告げるメンバー達。

こちらも拍手で、感謝を示す。手を振って感激を伝える。

アンダーソン翁、高域は辛そうだったが(高い声出す度に上向いて背伸びしたりして)、貫禄でカヴァーしてたかな?まぁ、元々声を張り上げて歌うタイプじゃないし。

とにかく、選曲は実に まっとうな2日目よ。
「ベスト」と言う意味なら、この2日目の方が相応しかったのでは?

演奏も、この日の方が落ち着きあって良かったと思うし。

ジョークは前日ほど言いっ放しじゃないが、キーボードとベースが、こっそりタオルで汗を吹きあう小ネタも披露してて。
アンダーソン翁だけが、ユーモリストじゃないんだなぁ~と感心。

会場外で知人と待ち合わせ。
目の前をムーンライダースの鈴木慶一さんが通っていく(後で聞いたら普通に観客席に居たとか。業界人コネで入ってない風だったとか。エライねぇ・・・)。

どこかでフルートのクリアな音色は聞こえる。場外放送でタルの音を流しているのかな?・・・・と思ったら、若者が自前のフルートで「ブーレ」を吹いていたとか。

横を通る年長ファンから、当日の感想が聞こえて来る。
「完成されてるねェ!」「コード進行が凄いよ!」との興奮の声。

大満足を語りながら渋公を後にすると、すぐ脇の道路で外タレの来日チラシを渡される。

「誰だぁ?」
「ア、アルティ・エ・メスティエリじゃん!!!!」

イタリアの超絶プログレ・グループ。日程は6/11~12!会場はクラブチッタ!!

――はぁ。
タルが終わったばっかりなのに。その余韻に浸ってるのに・・・・。

こりゃまた行かなきゃな!!!

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル公演2日目も最高だった②

2005年05月14日 | 生活
「アクアラング」以上ともいえる名盤「スタンド・アップ」収録のワンコード(?)ソングの傑作「リヴィング・イン・ザ・パスト」。

印象的なリズム、フル-ト、歌唱に感動。
・・・・でも。ドラムスさん、バスドラ踏み過ぎだっての!

続いて、アクアラングから「やぶにらみのマリー」が披露され歓喜。

――で、「Jack-in-the-Green」「Boris Dancing」(I・アンダーソン・ソロ)と続き。

なんか、昨日のパターン踏襲した選曲に「アクアラング全曲やるんじゃなかったの?」と不安な気持ちに。

「ひょっとして昨日と同じ?」とか。

しかし、次曲の紹介でアンダーソン翁が発した言葉で会場の不安は吹き飛んだ。

「Thick As A・・・ Brick!」
うおおおおお―――、タル代表作だぁ――――!!!

――以下続くと共に。12日セットリストを。

【ジェスロ・タル/JETHRO TULL2日目セットリスト】

◆リヴィング・イン・ザ・パスト・・・「スタンド・アップ収録」
◆やぶにらみのマリー(Cross-eyed Mary)・・・「アクアラング収録」
◆緑のジャック(Jack-in-the-Green)・・・「神秘の森(SONGS FROM THE
 WOOD)収録」
◆ボリス・ダンシング・・・「イアン・アンダーソン・ソロ収録」
◆ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)・・・「同名アルバム収録」
◆驚嘆(Wond'ring Aloud)・・・「アクアラング収録」
◆レット・アップ・ミー・・・「アクアラング収録」
◆ブーレ・・・「スタンド・アップ収録」
◆失意の日々は繰り返す(Cheap Day Return)・・・「アクアラング収録」
◆マザー・グース ・・・「アクアラング収録」
◆マーティン・バレ・ソロ
◆後流(Slipstream)・・・「アクアラング収録」
◆ア・ニューディ・イエスタディ・・・「スタンド・アップ収録」
◆賛美歌43番(Hymn 43)・・・「アクアラング収録」
◆マイ・ゴッド・・・「アクアラング収録」
◆ブダペスト・・・「クレスト・オブ・ア・ネイヴ」
◆アクアラング・・・「アクアラング収録」

*アンコール
◆終末(Wind Up)・・・「アクアラング収録」
◆蒸気機関車のあえぎ(Locomotive Breath) ・・・「アクアラング収録」
◆プロテクト&サヴァイヴ・・・「A収録」
◆チェーリオ・・・「ザ・ブロードワード・アンド・ザ・ビースト収録」

ロックやるには年だけど、死ぬにはチョイト若すぎる<br>ジェスロ・タル公演2日目も最高だった④

2005年05月14日 | 生活
「ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)」後半のフルートソロ、ギターソロ、プログレ的な展開に感嘆。

それを、あっさり演ってしまうテクニックに溜め息。

アコースティックな冒頭からプログレ的なロック展開へ、そして再び弾き語り的なエンディングへ。
最後「Thick As A・・・」と呟き、両手を客席に差し出すアンダーソン翁。

「ラストは任せたってことか!」と咄嗟に
「BRI~CK!」と叫ぶオレ。
ご同輩が周囲に数名。会場全体でも結構な人数になってたかも。

アンダーソン翁、ご満悦の表情でスルっとスポットライト外へ(結構コレやるんだよな)。

その後、再び「アクアラング・メドレー」へ。オリジナル・アルバムの曲順ってワケじゃないが(笑)。

「ラヴ・ソングだ」と言って始めた「驚嘆(Wond'ring Aloud)」など、アコースティック・ソングは、70年代のヴァージョンが硬質に聴こえる程、深みがあって味わい深く。
今回のライヴDVDでも出たら買っちゃうな・・・なんて考えてしまった。

これまたアクアラングから「後流(Slipstream)」が演奏されたが、「短い曲だからね」と前振りしていたアンダーソン翁は、終わってから腕時計を覗き込む仕草(笑)。

前日は、客席を見回しながら「若いお客さんが多いねぇ~」なんてジョークを飛ばしてたが。
今回も、ご機嫌ですなぁ。

そして続く曲は。
ブルージーなイントロで狂喜するワタクシ。

「ア・ニューディ・イエスタディ」だ―――!!!(涙)