あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

帰郷して読み耽った本②

2005年05月25日 | 生活
――そして。
本棚にある「スクラップ学園」に手が伸びて・・・。

吾妻ひでお先生ですよ。吾妻しでお・・・って呼ぶアナタはマニアですよ。

「全部実話です(笑)」──と吾妻ひでお氏自身が述べた最新書「失踪日誌」。

突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。
波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!
とり・みき氏との対談、インタビューが掲載。

・・・なんて記事を夕刊の文化欄で読んで。
まだ、読んではいないのだが、読む気は満々なのだが、まだ手付かずで、とりあえず、吾妻ひでお氏の事が思い出されてしかたなかったのだ。

――で。「スクラップ学園」。
美少女ミアちゃんを中心に織り成される不条理な日常を描く学園マンガ・・・って感じか。
こんな風に書くと陳腐になってしまうが。

初期作「ふたりと5人」(少年チャンピオン連載)に較べると、エログロやギャグっぽさも後退し、不条理や楽屋オチ、ロリキャラに依存した作風となっているのだが。

この辺から「ななこSOS」あたりで、ときおり登場する作者が、「あぁ、またオチがない!」「また楽屋オチ・・・」「また飲んじゃった」「ファンクラブとは喧嘩するし・・・」などと呟く回数が増え。

その後、作品が無く、「失踪した」だの「肉体労働やってる」だのの噂が聞こえて来たのだった。

あすなひろし氏にも同様の噂あったがなぁ・・・。

――で。
「スクラップ学園」、楽屋オチ多いというか、脇役が身内くさい面子ばっかりで。

しかも、何の説明も無い(笑)。
読んでて「この人はアシスタントか?」「編集さんか?」「仲間の漫画家か?」「SF仲間か?」などと想像を膨らますしかないのだが。

それでもセリフで「花輪和一」なんて名前が出てきたりして、ドキッとしたりしたのだが。

趣味のモデルガン改造が過ぎ、銃刀法違反で収監され。その体験を作品化してヒットした「刑務所の中」。
映画化されて話題にもなった同作品、異常な(映像)記憶力と構成力を持った漫画家が「刑務所内の生活をレポートする」凄み。

今回、同様に吾妻さんが、私小説的マンガを世に出されたのだなぁ・・・と妙な感慨を覚えた。

今回の編集者さん、昔馴染みの吾妻さんが「作品」を描き上げたが、引き受け先が無い・・・と聞いて直ぐに吾妻さんを訪ねたそうな。

読んで「面白い!」と発表を決めたそうな。

良かったねぇ・・・。
評判になって増刷も重ねられたとかで。

まだ、価値の分かる編集さんって居たんだねぇ。
昔の少年チャンピオンの編集長とかって、銀座で飲んでてヤクザと喧嘩して、腹を刺されて、でも、その傷口をセロテープで止めて仕事やったという、とんでもない人物だったそうだが。

そんな作家と編集者の関係、まだ残ってたとしたら嬉しいね。←なんか違う・・・

◆5/24(後楽園ホール)の試合結果
○4R
吉岡健一 判定 ハヤブサ鵜原
小野好伸 判定 神代 豊
原島 暁 TKO3R 黒木里志
○6R
柏原 広 TKO1R 水落清俊
鈴木典史 TKO1R 太田 司
○8R
稲村健太郎 TKO6R 和田恭平
音田隆夫 KO2R 近藤謙二
○10R
キンジ天野 引分 ジムレクス・ハカ(比)