あるBOX(改)

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しかし今ローマン・ゴンサレスと対戦する日本選手はおらんのかね

2013年11月17日 | ボクシング
まぁ、対戦した全員がTKO負けか大差の判定負けで敗れてますし
全員が圧倒的なパワー差を見せ付けられての結果ですから
挑みたくない気持ちも分かりますが。

なんか寂しいですなぁ。

F原田さんだってジョフレに挑んで勝ったからこそ評価されてるんだし。
無敗の強打者に挑戦するって意義があると思うんですけどねぇ・・・。

思えば、2007年11月3日
新井田豊選手と2度世界タイトルを争ったフィリピンのエリベルト・ゲホンを初回ボディブローで倒して衝撃の日本デビューを果たしたゴンサレス。

その1ヶ月後にニカラグアでパナメーニョを序盤で倒し、ますます「ゴンサレス、恐るべし」と思われた時に現われた日本人対戦者が松本博志でした。

2008年12月14日
横浜文化会館で行われたA・ムニョス(ベネズエラ)vs川嶋勝重(大橋)のセミで行われた10回戦。
ゴンサレスは17戦目で既にWBA世界ミニマム級1位、松本選手は日本同級8位。

KO率100%のゴンサレスに対し、タフだが下り坂の選手と思われた松本だったが
ここは前に出て大健闘。

松本に被弾とダメージあるも「強弱もなく、テンポに変化もない」(松本談)として、ゴンサレスのパンチにも慣れてしまい、ベテランは倒れる様子なし。

ゴンサレスは終盤、松本のボディーストレートをストマックに突き刺され一瞬身体を「くの字」に折り曲げる姿を見せ、
「なんでぇ、そんな怪物でも無いじゃん」と生観戦した私は思ったものでした。

結果は3-0の判定でゴンサレス勝利。
ゴンザレスにフルマークを点けたジャッジが2名、もう1名は松本にも2ポイント与えてました。

後で聞くと3ヶ月連続の試合で調子は良くなかったそうですが
本当に怪物なら相手のボディで身体を「くの字」に折り曲げたりしません。

その頃の世界王者・新井田と来たら直前試合のバレラ戦で過去最高の出来を見せてKO防衛。

「さぁさぁ、どうなるか・・・新井田は案外いけるんじゃないか?」と思ったら、
新井田戦に向けてゴンサレスは万全に仕上げてきて、結果は目の腫れあってTKO勝利。

直前試合の出来を評価対象にしすぎると、色々と見誤る部分が多い・・・
その典型のような予想をやらかしてしまった私なのでした。

それでも王者ローマン・ゴンサレスに挑む勇敢な挑戦者がいました。

現IBFミニマム級王者・高山勝成が2009年07月14日、ゴンサレスのミニマム級王座に挑んだのです。
王者は、まだ22歳で、まだまだ強くなる要素ありで。
スピードと手数を駆使して新井田豊とギリギリの勝負を演じた高山といえど、倒されてしまうのではないのか?・・・と危惧されたが
いやぁ、これまた高山選手が動いて動いて被弾を抑えて最終ゴングを聞いた訳です。

結果はゴンサレス大差の12回判定で、
高山は左アッパー・右ストレートで顎を跳ね上げられたりしてダメージ負い。そのうえ左目もカットしてたりで、痛手は負ってましたが
ラウンド開始と同時にゴンサレスのトコロに駆け寄って先制攻撃を仕掛けたりして、実に立派な戦い振りでした。

それでも、階級が違う選手が戦っているように見える圧倒的なパワー差は、なんともしがたかったでしょうが。

やっぱり今後戦う選手には「同じ人間」と思ってもらいたい。
前進してくるゴンサレスのガードのド真ん中を強いパンチで突き破り、左右に動いて反撃を躱し、これまたガードの真ん中からアッパーを突き上げてダメージを与える選手とか居ませんかねぇ・・・。

ゴンサレスはピンチ慣れしてない選手ですから、
効いてしまったら、案外ロープに無防備な体勢で真っ直ぐ下がってしまいそうな気もしますがねぇ・・・。

まぁ、WOWOWで凄く強く見える選手に「勝てそうにない」日本選手が挑んでも、
案外と試合になる事もありますから、それに期待している部分もあります。

出でよ!勇敢なる挑戦者!