あるBOX(改)

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亀田興毅2-1判定勝ち

2013年11月20日 | ボクシング
11月19日(火) 韓国・済州島済州グランドホテル

プロボクシング WBA世界バンタム級タイトルマッチ
亀田興毅(亀田)12R判定 同級14位・孫正五(韓国)

父・史郎氏を先頭に“亀田トレイン”でリングイン。
亀父は外国での試合とあってセコンドも務めていた。なんだろね。

国歌は両国とも素晴らしい歌唱。日本は美川憲一さんが歌ったが、さすがに上手い。
プロは違う。この日、一番の感激だった。

さて、試合。
サウスポーの亀田と、オーソドックスの孫。
背は孫が高いが、さすがコリアン・ボクサー。ジワジワと前に出てくる。

亀田は足を使って細かいヒットと回転の速さで対応。
モーション付きの右アッパーを振ってくる孫の姿が、これまた如何にもコリアン・ファイターで。
見てるこっちをニヤリとさせてくれる。

孫はパンチの精度は低いが、それでも亀田の反応は良くない印象。
コールを受けて前進してくる孫。軽いヒットでも大歓声。亀田陣営には嫌な雰囲気。

第7R、歓声の後押しを受けてラッシュを仕掛けてくる孫。攻勢で押される亀田。
貯金が吐き出されてきた。

ただし、第8Rは両者手が出ず。孫も前のラウンドの打ち疲れが出たか。
これで亀田は助かった。

それでも第10R、足を使っていた亀田だが、
孫の連打で煽られて、左フックでバランスを崩し、ロープ際でフロアに手を付いてしまう。

スリップをアピールをしたが、カウントを数えられる。この辺もアウェイの洗礼か。
ノーダメージのうえ孫の追撃も甘く。結局、試合が一気に動く事は無かった。

11Rと最終ラウンドも決定的なシーンなし。
肝心な最後の15秒で殆ど手が出ない挑戦者に落胆。

試合終了のゴングが鳴ると、両者とも拳を突き上げて勝利をアピールしたが、なんだかなぁ・・・な印象だった。

集計に長い時間が掛かり、実況では「これもアウェイゆえ、韓国ゆえ」みたいに言ってたが
言うまでも無く日本でも採点が割れたら集計に時間が掛かります。
この時点で「引き分けか、2-1だな」と予想できましたがね。

ただし、TVは延長時間を取っていたに関らず、結果発表前に中継が終了してしまい。
「こんなの柴田国明vsエルネスト・マルセル戦以来だぜ」てな事に。

結局、結果は直後のニュース冒頭で伝えられた。
2-1で亀田の防衛。
その結果に会場は騒然となったそうな。

今回はハーフポイント制(通常の10点法に加え、0,5点単位の小数点も使用可)で行われたそうで。
亀田の勝ちは「115-112」「114,5-114」。
孫の勝ちは「115,5-113,5」だった。

まぁ、ダウンもスリップ気味だったし、攻勢点取られそうな場面以外は
細かいパンチで出鼻叩いていたから
そんなもんだろうな・・・という採点。

地元判定で相手に行くかも・・・と思いましたが、
これも亀田プロモーションの力でしょうか。

次は腹を決めて山中との統一戦を考えて欲しいトコロですね。
弟ばかりを前面に出さず。自分が名乗りを上げて・・・。

いや、嫌味じゃなくてですね。
倒してる選手特有の「勝ってる間はアラが見え辛い」って部分もありますからね。
案外、山中vs亀田長男で戦ったら、普段は面白くない試合やってる選手の方が
自分のペースに引きずり込む可能性があったりして・・・ね。

ほんと、ボクシングばっかりは、やってみないと分かりませんから。