あるBOX(改)

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吾妻ひでお原画展に行ってきた

2013年11月24日 | 漫画
また西武クラブオン・カードを使う時が来た。
「ウテナ展」で作って以来だ。
その前に来たのは「萩尾望都展」。

「ウテナ展」でクラブオン・カードを作った時は
「2度と使わないかも・・・」なんて思ってたが、



いやいや、
西武ギャラリーさんには、何年に一度か来る事になってるなぁ・・・。

吾妻ひでお先生デビュー45周年を記念した原画展。
「失踪日記」に続く新作「アル中病棟」発表記念も兼ねてるんでしょうな。



東京池袋の西武池袋本店別館2階の西武ギャラリー入り口で入場券を購入。
大人700円だが、クラブオンカードは特典で200円引き。
そして、西武デパート8Fレストラン街のワンドリンク券、九州じゃんがらラーメンのドリンク券・・・。
ドリンク券サービスは前回のウテナ展と同じだ。

中に入ると、
すぐにコメント色紙が飾られてある。

松尾スズキ、新井素子、とりみき、諸星大二郎、高橋葉介、
吉田戦車、中川いさみ、山本直樹(森山塔)、西原理恵子、
東浩紀、アシスタントA&Bなど・・・(敬称略)

一癖も二癖もある方々のコメント。
皆一様に「あじま先生への想い」が色紙にしたためてある。

松尾スズキは自分の自画像つき。
高橋葉介は豪華なイラストつき(夢幻紳士?)。
諸星大二郎は自キャラに(何故か)セーラー服を着せ、
吉田戦車は、まんま吾妻キャラを模写。
山本直樹はラフなタッチのイラストと文字で「あなたがいるからボクは生きている」。
吾妻マニア=とりみきは変わらぬ愛を語り、
サイバラは「本人は自画像に似てません。(病気と老いで)カラカラです」と、見も蓋も無い事を書いている。
アシスタントBさんは「パパの近況」を描いている。
(あじま先生は御家族がアシをやられている事で有名)

圧巻はアシスタントAの毛筆「忍耐」。

あああ、奥さん。
よくぞ、あじまセンセイを見捨てずにいてくれました。

このコーナーだけで腹イッパイです。
入場料払う価値おおありです。

ネタバレしといて何ですが
25日が最終日ですから、行ける人は行って欲しいです。



あじま美少女の巨大タペストリーを脇に見て、
奥に入ると額に入った原画が並ぶギャラリー。
ご本人は絵には自信ないように仰ってるが、この人が描く女の子は絶品に可愛い。

不条理キャラ、不思議な生き物のカラー原稿も興味深い。

「ふたりと5人」など初期作品の生原稿、最新作「アル中病棟」も飾ってある。
「地を這う魚」なんてフルで飾ってあるから、通しで読んでしまった。
絵の鑑賞じゃないな、やっぱり。
原稿をページ毎に並べてあると読んじゃうんだよな。
そうさせるのが漫画家・あじま先生なんだよな。



もちろん、一枚絵もジックリ見させる。
「陽射し」の絵なんてラフスケッチも含め暫く額の前に留まって見てしまった。
(今回のイベント・チケットも「陽射し」だし・・・ね)

しかし「陽射し」のラフスケッチは、かなり宮崎駿してるな。

一時期は江口寿史っぽい気もするし、
その時々に色々な人から影響を受けてるんだろうな~と感じ入る。

例によって額入り版画のコーナーは、そのまま注文可能になっている。
10万超える版画に「購入済み」の付箋が何枚も貼ってある。



最後のコーナーは物販。
あじま絵のファイル、マグカップ、書籍などなど。
おお、Tシャツもある!
「のた魚」だ!「タバコおばけ」だ!「不条理日記」だ!



「のた魚」と「タバコおばけ」Tは購入決定!
書籍も「アル中日記」を購入。
(23日には吾妻センセイのサイン会があったらしいが・・・残念!)

ムック本「吾妻ひでお」も・・・悩んだ結果、買った。
いや~、対談やインタビューも濃いし、ロリコンネタも多いし
やっぱり悩んだんですよねぇ。

「プリキュア」や「アイカツ!」などの美少女モノは、
「ちびスケのため」という大儀名分が通用するが

これでは完全に「ロリコン」だと認めてしまうようなモンじゃないか!
家族にバレてしまうじゃないか!

・・・いや、とうの昔にバレてるか。



結局、レジで支払ったのは合計で1万円近く。
お布施させていただきましたよ。

電車の中で「アル中日記」も読みましたが
やっぱ面白いですよ。

街を徘徊しながら拾った金属ゴミを家に持ち帰り、細工して色塗って溜めていくという不毛な行為も、アル中ならでは・・・なのか?
その「作品」も今回ギャラリーに展示されてたな。

濃い人だ。
それ故に多くの人に愛されている。私もそうだ。

ゆっくり、マイペースで、今後も活動して欲しいと心から願います。
まずは、お体に気をつけて・・・。