あるBOX(改)

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アンディ・ジョーンズも亡くなっていましたねぇ

2015年03月31日 | 英国ロック
フリーの伝記本を読んでいて、ときどき名前が登場していたのが
アンディ・ジョーンズ氏です。

レコーディング・エンジニア、プロデューサーとして数多くの
優れた仕事を残した音楽人。
兄は「Who's Next」で素晴らしい仕事をしたグリン・ジョーンズ。

グリンの手伝いから独り立ちしたアンディは、レッド・ツェッペリン
1stからの大半、ローリング・ストーンズの「Sticky Fingers」、
「Exile On Main St.」「Goats Head Soup」、エリック・クラプトン
などを担当した英国人のサウンド・エンジニアだった。



フリー関連では
共作・プロデュースで「ハイウェイ」「フリー・ライヴ!」
「ハートブレイカー」のプロデュースとエンジニアを担当。

「ファイアー・アンド・ウォーター」のプロデュースも声が
掛かったが「いいアルバムだからやりたかったんだか、とにかく
あの時は忙しくて・・・」と泣く泣く断念したという。
※アンディ・ジョーンズが担当してたら・・・と思いますが。
 まぁ、ZEPやストーンズを担当してたら兼任は無理だよねぇ。

「フリーライブ!」では崩壊間近のバンドによるライヴ音源を
悪戦苦闘しながら編集。
隣で賑やかしていたガイ・スティーブンスが後で「なぜ俺の名前が
プロデューサーとして表記されてないんだ!」と言いがかりを
付けてきた時、
「なに言ってんだ、アンタは俺にハンガーを投げつけてただけ
じゃないか!」と言い返したという。

フリー以外にもヴァン・ヘイレン、ジェスロ・タル、ジョー・
サトリアーニなどの作品をプロデュース。
ハード・ロック界のレジェンドだったアンディ・ジョーンズだが。

やはりキャリア初期に担当したフリーには思い入れが深かったようで



「スティーラーの録音が終わって『スゲェ!』と思い、アイランドの
 クリス・ブラックウェル社長を起こしにいった。夜中の3時だ。
 スタジオと同じ建物の寝室で寝てる社長に出来たての曲を聴かせ、
『良いな、これは!』なんて言わせられるなんて、アイランドは凄い
 会社だったよ」などと興味深いコメントを残されている。

「ハートブレイカーも楽しかったが、マゾ的な楽しさだ。コゾフの
 状態を見ながら録音だったからね」・・・などと、
独特な言い回しでバンドの思い出を語っておられた。



アンディ・ジョーンズ氏が亡くなったのは2013年4月7日。
61歳だった。
死因は明らかにされていないが、肝臓の病気で入院中だったとの事。

クイーンのブライアン・メイ、スラッシュ、マイケル・アンソニー、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミス、グレン・ヒューズ
など数々のミュージシャンが故人を偲んだという。

遅ればせながら、
私もアンディ・ジョーンズ氏の御冥福を御祈りしたいと思います。