1月1日、米・スポーツ専門テレビESPNは、2015年の年間最高試合を発表。
選ばれたのは11月にラスベガスで行われたWBC世界Sフェザー級タイトル
マッチ「三浦隆司(帝拳)vsフランシスコ・バルガス(メキシコ)」だった。
試合はダウン応酬の激戦。
序盤劣勢の三浦は第4Rにダウンを奪って逆襲に転じたが、第9Rに連打から
ダウンを喫する逆転のTKOで敗れ、バルガスがタイトルを奪取した。
この試合は米総合スポーツ誌スポーツ・イラストレイテッド、USAトゥデーも
年間最高試合に選出。
トリプル受賞は、ある意味で快挙と言える。
スポーツ・イラストレイテッド誌は「攻防、ダウンの応酬、劇的な最後、どの
チェック項目も満たした」と評した。
ESPNの記者は「彼らはボクシングファンがプロのファイトで見たいものを
全て与えてくれた。強打、ノックダウン、出血、ハート、アクション、ビッグ
ドラマ。2005年のディエゴ・コラレスvsホセ・ルイス・カスティーリョの
ライト級統一戦に匹敵するドラマチックな試合だった」と解説。
勝者バルガスを「メキシカン・アルトゥロ・ガッティ」と命名している。
もちろん三浦選手自身も名誉な事と受け止めつつも「勝てなくては何にも
ならない」と悔しさも滲ませていたとの事。
(そりゃそうです)
私からすると、2003年のWBCの年間最高試合(国内でも同賞を獲得)WBC
世界Sバンタム級タイトルマッチ「オスカー・ラリオスvs仲里繁」を
思わせる試合だった。
序盤に2度のダウンを奪われた仲里だったが、持ち前の強打で押し返し、
第9Rには左フックで王者の腰を落とし、ダウン寸前に追いやった。
(後にラリオスは顎が骨折した事が判明)
しかし、序盤のダウンが響き、さらにラリオスのボックスを崩せずに12R
判定負け。仲里は国内表彰で最高試合とともに敢闘賞にも選ばれたが、
世界には届かなかった。
仲里戦は会場で生観戦したが、最高に興奮しましたよ。
あのラリオスが仲里の左フックで腰を落とし、ロープ際で滅多打ちされ
掛けていましたから。
(王者は明らかにゴングで救われた)
ただし、最高にジリジリさせられた試合でもある。
明らかに効いている相手を目の前に手が出ない。狙い過ぎなのか、打ち疲れ
なのか、ボックスされて誤魔化されてるのか、「もう一発当たれば」という
シーンで手が出ない。
今回の三浦もそうだった。
「コラレスvsカスティーリョ」「ウォードvsガッティ」には、両者とも全てを
出し切り、やり切った感があった。
「バルガスvs三浦」「ラリオスvs仲里」には敗者が完全燃焼していない点が
大いに異なると思う。
(それは私が日本人で、彼らに勝って欲しいと願っていた事もあるが)
「バルガスvs三浦」は紙一重の試合だったが、実はその違いが埋め尽くし
難いほど大きなものである可能性も高い。
バルガスの右は、試合中いつでも当たりそうな予感があった。
(事実、三浦は初回から被弾して、大きなピンチに陥ってた)
三浦はセルヒオ・トンプソン戦同様、チャンス後に詰め損なって逆転の一発を
食うシーンが再現されたワケで、もしバルガスと再戦しても第一戦と同じ
結果になる可能性も高いのだ。
海外で「ファイト・オブ・ザ・イヤー」に選出された事で、再戦の機運も
高まるだろうが
三浦サイドは相当に戦略を練り、それを実行できる技能を修練しなければ
厳しい気がします。
選ばれたのは11月にラスベガスで行われたWBC世界Sフェザー級タイトル
マッチ「三浦隆司(帝拳)vsフランシスコ・バルガス(メキシコ)」だった。
試合はダウン応酬の激戦。
序盤劣勢の三浦は第4Rにダウンを奪って逆襲に転じたが、第9Rに連打から
ダウンを喫する逆転のTKOで敗れ、バルガスがタイトルを奪取した。
この試合は米総合スポーツ誌スポーツ・イラストレイテッド、USAトゥデーも
年間最高試合に選出。
トリプル受賞は、ある意味で快挙と言える。
スポーツ・イラストレイテッド誌は「攻防、ダウンの応酬、劇的な最後、どの
チェック項目も満たした」と評した。
ESPNの記者は「彼らはボクシングファンがプロのファイトで見たいものを
全て与えてくれた。強打、ノックダウン、出血、ハート、アクション、ビッグ
ドラマ。2005年のディエゴ・コラレスvsホセ・ルイス・カスティーリョの
ライト級統一戦に匹敵するドラマチックな試合だった」と解説。
勝者バルガスを「メキシカン・アルトゥロ・ガッティ」と命名している。
もちろん三浦選手自身も名誉な事と受け止めつつも「勝てなくては何にも
ならない」と悔しさも滲ませていたとの事。
(そりゃそうです)
私からすると、2003年のWBCの年間最高試合(国内でも同賞を獲得)WBC
世界Sバンタム級タイトルマッチ「オスカー・ラリオスvs仲里繁」を
思わせる試合だった。
序盤に2度のダウンを奪われた仲里だったが、持ち前の強打で押し返し、
第9Rには左フックで王者の腰を落とし、ダウン寸前に追いやった。
(後にラリオスは顎が骨折した事が判明)
しかし、序盤のダウンが響き、さらにラリオスのボックスを崩せずに12R
判定負け。仲里は国内表彰で最高試合とともに敢闘賞にも選ばれたが、
世界には届かなかった。
仲里戦は会場で生観戦したが、最高に興奮しましたよ。
あのラリオスが仲里の左フックで腰を落とし、ロープ際で滅多打ちされ
掛けていましたから。
(王者は明らかにゴングで救われた)
ただし、最高にジリジリさせられた試合でもある。
明らかに効いている相手を目の前に手が出ない。狙い過ぎなのか、打ち疲れ
なのか、ボックスされて誤魔化されてるのか、「もう一発当たれば」という
シーンで手が出ない。
今回の三浦もそうだった。
「コラレスvsカスティーリョ」「ウォードvsガッティ」には、両者とも全てを
出し切り、やり切った感があった。
「バルガスvs三浦」「ラリオスvs仲里」には敗者が完全燃焼していない点が
大いに異なると思う。
(それは私が日本人で、彼らに勝って欲しいと願っていた事もあるが)
「バルガスvs三浦」は紙一重の試合だったが、実はその違いが埋め尽くし
難いほど大きなものである可能性も高い。
バルガスの右は、試合中いつでも当たりそうな予感があった。
(事実、三浦は初回から被弾して、大きなピンチに陥ってた)
三浦はセルヒオ・トンプソン戦同様、チャンス後に詰め損なって逆転の一発を
食うシーンが再現されたワケで、もしバルガスと再戦しても第一戦と同じ
結果になる可能性も高いのだ。
海外で「ファイト・オブ・ザ・イヤー」に選出された事で、再戦の機運も
高まるだろうが
三浦サイドは相当に戦略を練り、それを実行できる技能を修練しなければ
厳しい気がします。