あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

元WBC世界Sフェザー級王者・三浦隆司、引退

2017年08月02日 | ボクシング
7/28、本人がTwitterで発表されました。

「色々考えましたが引退する事にしました。後悔ありません。
小さい頃からの夢を叶えることが出来たし、想像もしてなかった
アメリカのリングに立てて最高のボクシング人生でした。
ありがとうございました」との事。

戦績は37戦31勝 (24KO) 4敗2分。
アマチュアで国体優勝後、2003年に横浜光ジムからプロデビュー。

2009年に日本王座を奪取して防衛を果たし、
2011年に有明コロシアムでWBA世界Sフェザー級王者内山高志
(ワタナベ)に挑戦。
3Rに左ストレートでダウンを奪うも、王者の左ジャブを浴び続け、
右目が腫れて8回終了後のインターバルで棄権。
初挑戦は実らなかった。

その後、帝拳ジムに移籍し、2013年4月に両国国技館でWBC世界S
フェザー級王者ガマリエル・ディアスに挑戦。
第3R得意の左ストレートでダウンを奪い、中盤もダウンを追加。
第9Rに強烈な左ストレートで倒してカウントアウト。
念願の世界王座を獲得した。



2013年には敵地メキシコのカンクンにて初防衛のリングに立った。
同級1位セルヒオ・トンプソン(メキシコ)相手に序盤から2度の
ダウンを奪い、優位に立ったが、8回に挑戦者の強打で倒し返され
試合は乱戦に。

それでも終盤はペースを取り戻し、しぶとい相手を3-0の判定で
突き放した。
敵地で1位挑戦者に競り勝った事で三浦の評価は一気に上昇。
※奪取相手のディアスは不調の粟生に勝った選手として評価は
 未知数だった。

その後は国内で上位ランカー相手に防衛を重ね、特に2015年の
ビリー・ディブ戦はランクこそ下位だが元IBF世界フェザー級
王者で、その実績ある相手に安定感のある内容で3回TKO勝ち。

このあたりでは相手パンチも食わなくなり、自らのパンチは
ノーモーションで軽く放っても効かせる強打者ぶりを発揮した。
※左はもちろん、右フックでも!!



2015年11月には本場ラスベガスで防衛戦という檜舞台に立つ。
同級1位のフランシスコ・バルガスとの対戦。
これに勝てば本場での高い評価が期待されたが、試合は初回に
挑戦者の右で腰を落とすピンチからのスタート。

それでも第4Rダウンを奪い、その後も強打を浴びせたが挑戦者も
位置取りが上手く決定打を食わず。
王者が焦って大振りを繰り返すシーンもあった。

第9R序盤にバルガスの右フックで倒され、ダメージを引きずった
まま立ち上がって試合続行。
連打に晒されてレフェリーストップの憂き目に遭う。

打たれ強さも見せていた三浦だったが、さすがにマトモに打たれ
たら効いてしまう。
そんな印象の陥落劇だった。

なお、この試合の激闘ぶりを米国は高く評価。スポーツイラスト
レーテッド電子版と全米記者協会が年間最高試合に選出した。



再度の世界戦を目指す三浦は2017年1月、カリフォルニアでWBC
世界Sフェザー級2位のミゲル・ローマン(メキシコ)と挑戦者
決定戦を行い、12R凄まじいボディブローでKO勝ち。
この試合も激戦で三浦の「ボンバー」は現地でも大きな歓声を
浴びた。

そして、いよいよ2017年7月15日。
カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムでWBC世界S
フェザー級王者のミゲル・ベルチェット(メキシコ)に挑戦。

強打の炸裂が期待されたが、初回まさかのダウン。
序盤、三浦が固くて手数が少ない事が研究されたかの様なシーン
だった。

海外試合に慣れている筈の三浦だったが、先制された展開を
取り戻そうと大振りを繰り返す癖も付いてしまい、逆に相手の
細かい手数に翻弄されるシーンも度々…。

中盤から後半パワフルなパンチを唸りながら放ち、ボディに
ダメージ受けた王者が防戦に回るなど、会場を盛り上げたが。
採点には反映されす。



0-3の大差判定負けで王座返り咲きに失敗した。
正直、ハードパンチで魅せながらも、敵地モードで「倒さな
ければ勝てない」スタイルに偏ってしまい、ティブ戦あたりの
「ノーモーション」強打が影を潜めた感もある。

海外の活躍は頼もしく、敵地で価値ある勝利を残したことは
素晴らしいが、惜しい部分もあった。
最後の方は減量も苦しかったかも知れない。
※写真も頬がこけているんだよなぁ…。

危険な強打者である反面、人間的には「素朴な好青年」の印象が
強かった。

WBC世界王者となって一度戦ってるWBA王者内山と並び、TV局が
統一戦を盛り上げようとコメントを求めても「よろしくお願い
します」みたいな発言して、逆に和ませてくれたし。

しまいにゃエールの送り合いみたいになってたし。
※でも私は三浦選手のそんなトコロ好きでした。

年齢も33才。
激戦の積み重ねで身体の負担もあったろう。最後の方は闘志を
全面に押し出す試合も多かった。

今は「ゆっくり休んで下さい」の一言です。
ボンバー三浦よ、お疲れ様…。

8/13~東京・三省堂書店池袋本店で「さいとうちほ原画展」あり

2017年08月02日 | 漫画
「月刊flowers」に掲載された「少女革命ウテナ」の新作エピソード
「少女革命ウテナ After The Revolution」だが、第2弾の掲載は
今冬になるそうな。

ビーパパスが原作を務め、さいとうちほ先生がマンガ版を手がけた
「少女革命ウテナ」。

「月刊flowers」9月号ではTVアニメを手掛けた幾原邦彦監督と
さいとう先生の対談もあり。
幾原監督がさいとう先生の絵柄を見て一目惚れした話、そして
キャラデザを依頼するために使った手段、そして「ウテナ」の
制作秘話、20年ぶりの新作への思いも語られた。



巻頭のカラー特集では「影絵少女によるおさらい」もあり。
アニメのシーンも(小さい映像だが)紹介されておりました。

ウテナとアンシーの初期設定イラストも掲載。
さいとうちほ先生の画業35周年を記念した原画展の情報も!



日程は、8月13日から20日まで。
場所は、東京・三省堂書店池袋本店。

「とりかえ・ばや」12巻発売に合わせ、8月19日には同会場で
サイン会も実施される。

【さいとうちほ原画展」

日時:2017年8月13日(日)~8月20日(日)
   10:00~22:00(最終日は19:00終了)

会場:三省堂書店池袋本店 書籍館4階 イベントスペース
  「Reading Together」

料金:無料



【さいとうちほサイン会】

日時:2017年8月19日(土)14:00~
会場:東京・三省堂書店池袋本店 書籍館4階
   イベントスペース「Reading Together」

・・・行こうかな。
西武ギャラリーやジュンク堂は行った事あるが、三省堂は
初めてだ。MAPでしっかりルート確認しなきゃな!