あるBOX(改)

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「WBOミニマム級」福原辰弥が王座陥落

2017年08月27日 | ボクシング
8/27 熊本県芦北町民総合センター

プロボクシング
【WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦】

山中竜也(22才/真正) 判定12R 福原辰弥(28才/本田フィットネス)



王者福原が、同級1位の山中に0-3の判定で敗れ、初防衛に失敗。

スポ紙の記事によると、前半から山中の左ジャブとフットワークに
ペースを奪われた福原。
続く左フック・右ストレートを警戒して上手く接近できず。

途中から懐に飛び込んでボディを狙ったが、ペースを奪い返す事は
出来なかったとの事。

今年2月、熊本県のジム所属選手で初めて世界王座を獲得した福原。
今回は震災に見舞われた地元、熊本開催の防衛戦。
大声援を背にしての試合だった。

高校アマチュア部の監督から帝拳ジムでのトレーナー経験を経て、
地元熊本でジムを興した本田会長に報いたかった福原なれど、
試合後は控室で氷嚢を右頬に当てながら落胆の表情。

今後について「今は正直、何も考えられない」とコメントするのが
精一杯だったとか…。

群雄割拠の日本軽量級。
九州から出て敵地挑戦の機会を探るのも良いかも知れない。

亀海喜寛、ミドル・コットに判定負け

2017年08月27日 | ボクシング
日本選手が4階級制覇経験者と世界王座を掛けて戦うという大一番、
プロボクシングWBO世界スーパーウエルター級王座決定12回戦が
本日8/26(日本時間27日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ
センターで行われた。

世界初挑戦の同級6位・亀海喜寛(34才/帝拳)が挑んだのは、プエル
トリコの英雄で同級1位ミゲル・コット(36才)。

1年以上のブランクと、歴戦の疲れでコットにも不安材料があるのでは?
身体は若く体格も大きな亀海が全身で押していけばチャンスもあるかと
思ったが、やはりコットは上手かった。



そもそも相手の「衰え」に期待して勝機を探ってた私の予想が甘かった。
あわよくば「平仲vsエドウィン・ロサリオ戦の再現なるか?」とか
思ってたのだが、初回から亀海の馬力を「いなす」上手さを見せ始め、
巧妙なボクシングで大半のラウンドを支配した。

亀海の馬力で押しまくれるシーンもあるかと思ったが、巧者コットは
フットワーク、ボディワーク、クリンチワークで躱し切った。

亀海はカウンターを食うシーンもあったが、防戦には回らず、さすがの
コットも「こいつ、効かないのか?」と内心イヤな気分になったと思う。

コット自体も消耗あったと思うが、亀海も序盤から鼻血を出した影響も
あり、呼吸し辛い様子。
口が開いていたのはお互い様だった。

結果は0―3で判定負け。大差がついた。

ニクイくらいの試合運び。亀海も勇敢に攻めたが、あらゆる要素で
コットは巧妙だった。

さすがフレディ・ローチ。強打者を巧者にシフトする事に長けている。
まずリードパンチで先手を取る、亀海が攻めたら直後に打つ。

亀海は自分がやるべき事をやられてしまった。
打ち終わりを狙われては、さすがの亀海も強打できない。

クリンチでも相手ペースの揉み合いには乗らないコット。
相手の力を利用して回したり、要所でプッシュしたり・・・。

相手の肩に手を置いて、梃子の原理を利用して自分はサイドに動き、
相手は置いてけぼり。

その体捌きは「体術」と呼びたくなるほど。
まるで合気道の達人のように「最小限の力で相手の姿勢をコントロール」。

達人コットにしてやられた。そんな印象。
ボクシングにおいては誤魔化し要素で、パワーパンチャーのコットは落日
近い印象も受けたが。

12月に予定されるラスト・ファイトでどういう姿を見せてくれるか?
その辺り興味は尽きない。