先月、「癌が再発したが、手術を受けるつもりはなく、余命6ヶ月だと診断された」と
明かしていたのは知っていたが。
予想以上に早く死期が訪れてしまった・・・。
ソフト・マシーンやゴングを結成し、アート・ロック、サイケデリック・ロックの
重要人物だったデイヴィッド・アレン。
彼は1938年オーストラリア、メルボルンで生まれ、1961年にイギリスへ移住して
音楽活動を開始。
ロバート・ワイアットや、ケヴィン・エアーズ、マイク・ラトリッジらを誘って
ソフト・マシーンを結成した。
後にカンタベリー・ロックを代表するバンドとなる同グループだったが。
英国外に出た後、再入国を拒否されたアレンは1stアルバム発表前に
バンドを脱退。
ヨーロッパに留まり、ゴングを結成したアレンは、持ち前のヒッピー気質を発揮。
1973~74年にかけて発表したラジオ・グノーム三部作と言われる「Flying Teapot」
「Angel’s Egg」「You」は、プログレッシヴ・ロックとしても高い評価を得た。

「Angel’s Egg」のジャケットなんて
サイケな楽園主義そのまんまで笑っちゃう程だもんね。
ウィッチの家を訪ね、キメさせて貰い、膝枕で寝ながら意識は天空の女体へ・・・。
なんという“まんまな”妄想。
個人的にはデヴィッド・アレンズ・ゴングでは「YOU」が大好きだなぁ。
音楽的な技巧と意識の感覚がバランス良くて、ジャケットそのまんまの宇宙的な
拡がりが感じられて。
その浮遊感、自由な感覚は後のトランス・テクノの先駆けとさえ思える。

「YOU」発表後にGONGを脱退したアレン。
その後、GONGはテクニカルなジャズロック・バンドとして「Gazeuse!」など
充実作を発表。
ギターにアラン・ホールドワースを迎えた「Gazeuse!」の1曲目「エスプレッソ」
なんて、ZAPPAの「ピーチェズ・エン・レガリア」を思わせる緊張感あるジャズ・
ロックで、私を大いにワクワクさせてくれたモノでした。
でも、「ユー」のスペイシー・サウンドも忘れ難かったのよ。
スティーヴ・ヒレッジ(G)、ピエール・ムーラン(Perc)のプレイと、アレンの感性が
素晴らしく融合した奇跡のような音空間・・・。
アレンさんには感謝、感謝あるのみです。
13日の午後、祖国オーストラリアで息子たちに囲まれる中、息を引き取ったという
アレン。享年77歳。
この世を去ったというより、旅立った・・・と表現したいと思います。
きっと「Angel’s Egg」のジャケットみたいに、お姉ちゃんのいる楽園へ昇天された
のでしょう。
アレンさん、たぶん“あっちの妄想”は枯れていないと思います。
楽しく“あの世”を満喫して下さいね・・・。
明かしていたのは知っていたが。
予想以上に早く死期が訪れてしまった・・・。
ソフト・マシーンやゴングを結成し、アート・ロック、サイケデリック・ロックの
重要人物だったデイヴィッド・アレン。
彼は1938年オーストラリア、メルボルンで生まれ、1961年にイギリスへ移住して
音楽活動を開始。
ロバート・ワイアットや、ケヴィン・エアーズ、マイク・ラトリッジらを誘って
ソフト・マシーンを結成した。
後にカンタベリー・ロックを代表するバンドとなる同グループだったが。
英国外に出た後、再入国を拒否されたアレンは1stアルバム発表前に
バンドを脱退。
ヨーロッパに留まり、ゴングを結成したアレンは、持ち前のヒッピー気質を発揮。
1973~74年にかけて発表したラジオ・グノーム三部作と言われる「Flying Teapot」
「Angel’s Egg」「You」は、プログレッシヴ・ロックとしても高い評価を得た。

「Angel’s Egg」のジャケットなんて
サイケな楽園主義そのまんまで笑っちゃう程だもんね。
ウィッチの家を訪ね、キメさせて貰い、膝枕で寝ながら意識は天空の女体へ・・・。
なんという“まんまな”妄想。
個人的にはデヴィッド・アレンズ・ゴングでは「YOU」が大好きだなぁ。
音楽的な技巧と意識の感覚がバランス良くて、ジャケットそのまんまの宇宙的な
拡がりが感じられて。
その浮遊感、自由な感覚は後のトランス・テクノの先駆けとさえ思える。

「YOU」発表後にGONGを脱退したアレン。
その後、GONGはテクニカルなジャズロック・バンドとして「Gazeuse!」など
充実作を発表。
ギターにアラン・ホールドワースを迎えた「Gazeuse!」の1曲目「エスプレッソ」
なんて、ZAPPAの「ピーチェズ・エン・レガリア」を思わせる緊張感あるジャズ・
ロックで、私を大いにワクワクさせてくれたモノでした。
でも、「ユー」のスペイシー・サウンドも忘れ難かったのよ。
スティーヴ・ヒレッジ(G)、ピエール・ムーラン(Perc)のプレイと、アレンの感性が
素晴らしく融合した奇跡のような音空間・・・。
アレンさんには感謝、感謝あるのみです。
13日の午後、祖国オーストラリアで息子たちに囲まれる中、息を引き取ったという
アレン。享年77歳。
この世を去ったというより、旅立った・・・と表現したいと思います。
きっと「Angel’s Egg」のジャケットみたいに、お姉ちゃんのいる楽園へ昇天された
のでしょう。
アレンさん、たぶん“あっちの妄想”は枯れていないと思います。
楽しく“あの世”を満喫して下さいね・・・。