都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

Konica Big Mini(BM-310Z)

2010-06-03 | 写真・カメラ
 1993年2月、初めて自分で買ったカメラをもって、初めてヨーロッパへ行った。→ヨーロッパ旅行記

Konica Big Mini(BM-310Z)(1991発売)
コニカの歩み・1990年代に発売された機種一覧

 1990年に発売されたビッグミニ(BM-201)は、ポケットに入るコンパクトサイズでなおかつ性能がよいということで、かなり多く売れた。アラーキーもスナップ撮影で使うなど、プロも使うコンパクトとなっていた。一方こちらは、2倍ズームレンズ搭載のビッグ・ミニ。同じビッグミニシリーズだったが、形や性能は異なる。

 1993年2月、いわゆる卒業旅行というやつで、私は友人と初めてヨーロッパへ行くことにした。ただ、卒業旅行とは言っても貧乏旅行に近いので、宿はユースホステルや安ホテル。荷物を最小限にしての旅行だった。建築や都市、街並みを中心にして見に行くわけだから、写真は当然撮りたいのだが、当時は一眼レフカメラを持って行くのがためらわれた。今なら当然のように一眼デジカメを持って行っちゃうだろうけど。

 そんなわけで、ちょこちょこ簡単に撮れるカメラが欲しいなぁということになり、ビッグミニにたどり着いた。単焦点のビッグミニも捨てがたかったが、旅行先ではやっぱりズームが欲しくなっちゃうだろうなぁという気持ちもあって、結局ズームもできるタイプを購入。プロならそのへんを割り切ってしまうのかもしれないけれど、普通のアマチュア君には、あれもこれもという庶民的な欲をけっ飛ばすことができない。先輩は単焦点のビッグミニを買った方が良かったんじゃないかと言っていたが、ズームできればなぁという思いをするくらいなら、ポケットサイズは多少犠牲になっても仕方ないと思った次第。

 それほど高いカメラではなかったが、何しろカメラを買うのは初めて。今まで使っていたのは全て父親のお下がりだったので、あるものを使うだけだったが、自分で買うとなると、どんなものが欲しいのか、いくらまでだったら許容できるのか、いろいろ悩むわけで・・・。

 同時期にPENTAXにはESPIOというコンパクトシリーズがあった。父から貰った一眼レフがPENTAXだったこともあって、PENTAXには親近感があったため、一時はビッグミニではなく、ESPIOにしようかとも思っていた。ズームの性能や軽さなどではESPIOの方が良いように思われたのだが、新宿のヨドバシカメラで店員さんに聞いてみたら、ビッグミニの方が使い勝手が良いとはっきり言われてちょっと驚いた記憶がある。店員さんに言われてその時初めて知ったのが、ファインダーの性能がかなり違うことだった。ビッグミニズームのファインダーは実像式で、若干の視差はあるものの、ほぼファインダーで見える範囲が写る範囲であるのに対して、ESPIOのファインダーには白い枠(ブライトフレーム)が見えていて、その枠の中が写る範囲になっているのだった。このブライトフレームは写る範囲とのズレが実像式より大きく、撮影に際しても細かくはフレーミングできない。またファインダーを覗いたとき、対象がかなり歪んで見えるのも難点だった。お店の人はビッグミニの方が少し高いけれど真面目な設計をしていると教えてくれた。そのへんが決め手になってビッグミニを買ったのだった。

 3週間のヨーロッパ滞在中に17本のフィルムを使い、約500枚の写真を撮った。日本に帰ってからも、旅行などでは気軽にこのカメラを持ち歩き、その後も2,000枚近くをこのカメラで撮っている。最近はデジカメを使うことがほとんどなので出番がなくなってしまったが、電池を交換すれば今でも使うことができるはずだ。

 前面にスカイライトフィルターが最初から付いているらしく、空が異様に青く写ることがあるのと、夕暮れなどに建物がかなり青く写るあたりはちょっと気になるところだった。一眼レフカメラのようには素直な色にならないことが多く、朝夕の撮影にはあまり向かない。だがお天気の日中の写真はまずまず。コンパクトでも結構きれいに撮れるなぁと思うことが多かった。マニュアルのカメラで苦心して露出などを決めるより、何も考えないでシャッターボタンを押すだけで、それなりの写真が撮れるのは魅力だ。海外の人混みで、ちゃちゃっとスナップを撮るにはもってこいである。
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Olympus IZM300 QUARTZDATE

2010-05-01 | 写真・カメラ

 Pentax ME-Fを、重いと言ってあまり使わなかった父が次に買ったのが、このOlympus ISM 300。


 プラスティック製のボディは確かに軽い。レンズ交換はできないが、ズームレンズがついていて、レンズ径が比較的大きいので、コンパクトカメラに比べれば、画質が良い。片手で持てる形もなかなか良い、そんなわけで購入したらしいのだが、このカメラにも問題点が一つあった。

 シャッターボタンを押すと、ある点を境にカクンと押し込まれるボタンだったため、シャッターを切った拍子に、手ブレが起きやすかったのだ。両手でホールドしている場合はまだ手ブレは少なかったが、片手だとほとんど全てのコマで手ブレが起きる。片手で持ちやすい形をしているがために、つい片手で持ったままシャッターを切ってしまいがちなのだが、そういうとき、あっ手ブレしちゃったかなぁ、と不安になることが多かった。でもって、またその不安がほとんど的中するから始末が悪い。後で後悔することがとても多いカメラだった。まあ写真を撮るときは両手でしっかりホールドすべしという鉄則を守らない方が悪いんですが・・・。

 それはともかく、我が家で購入したカメラの中で、初めての自動巻き上げカメラであり、初の露出、絞りが全自動のカメラだった。というわけで、これを境に何も考えずにシャッターを押すことが増えたのだった。


 パワーズームなので、テレとワイドのボタンでズーム操作をする。望遠側105mmにすると、レンズが象の鼻のように伸びる

 その後、実家では後から購入したコンパクトカメラを使うことが増え、Olympus IZM 300はタンスの奥にしまい込まれることになってしまった。だが、今でも電池があればちゃんと動く。今になって使う気にはあまりなれないけど・・・。

オリンパスの歩み: 35mm判カメラ
   > Olympus IZM300 QUARTZDATE(1988発売)
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写真と人物

2010-03-09 | 写真・カメラ
 階段写真を撮るときに考えること。
 もう2年ぐらい経ってしまって、かなり前の事になるが、忘れないように書き記しておこうと思う。

 タモリ倶楽部のロケの合間に、タモリさんと個人的にお話することができた。それだけで本当に光栄なことなのだが、そこで坂道写真について興味深いお話を伺うことができた。
 何気なく、今でも坂道写真を撮りに行かれるんですか?とお聞きしたところ、今でも夏場のお休みの日の午前中などに一人で行かれるとのこと。超有名人なのにフットワーク軽いんだなぁ。最近は次々と周りの建物の様子が変わってしまうので、昔行った坂道を改めて訪れたりもするとのこと。こういう話は、結構あちこちを歩いて撮り歩いている方ならではの発言だ。しかも、思い通りの写真を撮るのはなかなか難しいと仰る。

 そして「人や車が写るのはキライ」と妙にハッキリと仰ったのが印象的だった。モノとして坂道の写真を撮りたいので、人が写るのはイヤなのだと仰っていた。だから車や人が居なくなるのを待って一時間以上同じところに佇んでいたこともあるという。タモリさんがずっと佇んでたら逆に人が集まっちゃいそうだけど。
 そこで「私は、以前はモノとして階段写真を撮っていたのですが、ある時、知人に「全然、人が写ってなくて生活感が無い感じですね」と言われてから、少し気にして人を写し込むようにしたりもしてるんです。」と申し上げた。すると「いやぁ、生活感なんて要らない。私はそういうの大っキライ!、私の本の写真には一人も写ってない。」と笑っておられた。確かにタモリさんの「東京坂道美学入門」には、全くと言ってよいほど人物が写っていない。東京の街を写したにしては静かな街並み写真だ。
 「でも、予定があってもう時間が無いっていうのに、宅配便のトラックが停まっちゃったりして、ホントイライラしたりするんだよなぁ。宅配便は停まるなって言いたくなっちゃう。」
 アハハ・・・。

 その時はそれで話がまた別の方向に向かってしまった。だが後から考えると、このタモリさんの撮り方は、タモリさんらしいというだけでなく、都市風景写真の一つの考え方を示しているのではないかとも思われる。

 添景として人や車が入れば、それはそれで構図的に締まる面があるかも知れない。しかし、それが無くてもなかなか美しい構図になることもあろう。また人物や車が入った構図は偶然性に左右される。タモリさんは敢えてその手の偶然性を排し、その坂道が元来持つ美しさを焼き付けようとしているのかもしれない。

 また、人物が入っていれば生活感が現れるというのは分かり易い。だが実は人物が居なくとも、生活感は街並みに現れている。街の風景を見れば、そこでの生活の様子は想像することができる。
 妙に具体的な形を伴った人物が写り込んでいるより遙かによく、街を行き交う人々の姿を、誰も写っていない写真から私たちは想像できるのだ。人の居ない写真は一見クールに思えてしまうかも知れないが、そこには見る側の想像力を期待する部分が多々あり、意図を良く読み取るためには、バックボーンとしての知識も要求される。

 実は大学の授業で、「景観はこれを構成する社会が共有する意識の反映である。」(「風景とは何か-構想力としての都市」内田芳明、朝日選書、1992)なんてことを私は話してたりする。これ、上記の本の内容の一部を引っ張り出して意訳した言い方で、一種の受け売りなのだが、さらに言い換えれば、街並み景観には、そこに住んでいる人や関わっている人の半ば無意識的な考えが反映されているということで、もっと言えば、街並みには文化が現れているということかもしれない。

 ここ数年、ずっと、人が写っていない → 生活感がない → 生活に関心がない → 冷たい、とか、人と正面から向き合うのを避けて逃げている、みたいな気がしていて、ややそれがコンプレックスにもなっており、努めて人物を入れるようにしていた。でも一方で、本来はクールな撮り方の方が私も好きである。また、しばしば意図せざる人物がフレーム内に入って、結局納得できないこともある。本の中では、誰も居ない写真ばかりでは飽きるだろうと、ある程度、人物が入っているカットを採用したが、今考えてみると、タモリさんのような撮り方で押し通すのも良かったかも知れないなぁと思う。

 タモリさんのお話からは一貫した態度が伝わってきた気がする。私の場合、人が写っていなくても構わないという程度で、残念ながらそこまでの信念はないが、今後は人物写真コンプレックスのようなものは捨てて、もう一度、撮り方を考えてみようと思うのだった。
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Pentax ME-F

2009-07-15 | 写真・カメラ
 父は割合新しいものが好きだった。

Pentax ME-F(1981年11発売)
 Pentax ME-Fは、当時、世界初のオートフォーカス一眼レフを謳っていたような記憶がある。Wikipediaを見ても、Pentax ME-Fこそが世界初の製品化されたAF一眼レフカメラだとある。だが一眼レフカメラのAF化が急速に進んだのは、1985年2月に発売されたミノルタのα7000以降。Pentax ME-Fはそれより3年以上前に発売されていたのに、大したブームにはならず今では半分忘れ去られている。確かに初だったのかもしれないが、AF自体が開発途上のもので問題が多かったらしい。α7000以降、使い勝手の良いカメラが次々に出て、一気に一眼レフもオートフォーカスの時代になったのだった。

 ME-Fは初のAFカメラだったので、発売時に対応するレンズも一種類だけ発売された。しかしこの専用ズームレンズ(SMC PENTAX AF ZOOM 35-70mm F2.8)がエライ代物。後にも先にもこんな形のものは恐らくこれしかないという珍品だった。
 写真にもあるが、レンズ下に大きく出っ張った部分がある。ここに単四乾電池4本を入れて、内部の小さなモーターを動かし、ギヤを介してピントを合わせるのだった。この4本の電池は完全にレンズ用で、本体側ではSR44などのボタン電池をこれまた4つ使う。AFを使わないときは、レンズ前面下のスイッチをOffにする。レンズ駆動専用の電池があってレンズ側に電源スイッチがあるのは、今考えるとかなり面白い。

 現在のAFレンズは本体側に駆動モーターがあるものが多い(レンズに超音波モーターが内蔵されているものもある。)。だがME-Fの専用レンズはレンズ側に軸モーターがあり、これを使ったレンズ駆動に時間が掛かった。無限大側にピントがあった状態から1mぐらいにピントを動かすと、ジーッという音ともに、ハイハイちょっと待っててねー、ピント合わせるからねー、てな感じ。頑張ってる気分が良く出てるので、嫌いではなかったが、動く被写体だったりすると、もうお手上げ。面倒なので目測で適当にレンズを回してから、微調整をお願いするという変な使い方になる。それってAFじゃなくて半AF。
 また、薄暗かったりコントラストが低い対象だと機能しないというのも、初モノゆえの弱点だった。消費電力も大きくしばしばレンズ側で電池切れが起こる。単四電池4本がレンズ側にあるので、ボディ部分を持つと電池の重みで前へ傾いてしまう。仕方がないのでレンズを下から支えるクセがついた。構え方の基本が否応なしに身に付いたのが、なんだか哀しくおかしい。

 父は研究者だったので、実験機材同様カメラも最新型を買いたいと思ったのかもしれない。また老眼だったので、ピント合わせを速く正確にするためにAFカメラを買ったとも言っていた。でも、少々不便だったので結局あまり使わなくなってしまった。
 大学に入学して上京してから暫くの間、私はキヤノンFT+50mmレンズを使っていた。しかし父がこのPentax ME-Fをあまり使わないまま、新しくOlympusのAFカメラを買ったため、私はお下がりを88年に頂戴した。

 建物や街の風景を撮る場合はほとんどの場合、ピントは無限大で事足りる。「撮り鉄」でもないし、運動会を撮るパパでもないので、AFはほとんど不要。スイッチを切って電池を節約するだけでなく、結局は電池も抜いてMF状態にして総重量を軽くしてしまった。合焦の検知は本体側でやっており、ピントが合ったかどうかは分かるので、全く問題なかった。

 学生でお金もなかったので、このカメラは長く使った。後に広角28mmをカバーするズームレンズを購入し、珍品AFレンズの方はあまり使わなくなったが、ボディの方は結局10年間も使っていた。
 このカメラは、1998年にフィルムの巻き上げノブ(巻き上げも手動)が摩滅して壊れてしまった。既に修理用部品のストックが会社に無かったため、修理不能となってしまったが、それまでにフィルムにして450本弱、約15,000コマを撮り、最後まで使い切った感じだったのでほぼ満足だった。新宿三井ビル内にあったPentax Forum(現在は新宿センタービル内)にカメラを持ち込んだ時、「長い間、継続して使っていた割に他は痛んでいませんね。大切に使って頂き有り難うございます。」と言われて、ちょっと嬉しかった。そしてこの時、新しい製品を割安で提供しますと言われ、MZ-3を購入。他の修理屋さんに行けばあるいは修理できたのかもしれなかったが、その時は、もうそろそろ新しいのにしようかなと思っていたので、意地になって修理をすることはせずに素直に新品に替えた。
 カメラなどはできるだけ、大切に長期間使いたい。もちろん使わずに持っているのではなく、ちょこちょこ使って。
Wikipedia > ペンタックスの銀塩一眼レフカメラ製品一覧:35mm判 (KマウントMF機種)
非公式PENTAXファンサイト「PENTAX-FAN」> Pentax ME-F
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デジタル写真の検索・閲覧

2008-07-05 | 写真・カメラ
●ビューワーで写真を見る。
 地域別・対象別に整理してあるので、目的の建物や場所が分かっていれば、フォルダ階層を辿っていけば見つかる。大雑把にしか分からない場合は、地域フォルダの全写真をビューワーで閲覧する(後述)。
 また、最初にファイル名に付けた日付で、Finderから検索をすれば、たとえ場所別のフォルダに格納されていても、特定の年月日に撮影した画像だけを検索することが可能。例えば「中央区で1990年に撮影した写真」というくくりで検索して、OS X付属のpreviewを使用して見ることができる。
 OS 10.5 Leopardでは、Cover Flowでファイルをめくるように眺めることができるとの御指摘もありましたが、現在の私のマシンは、PowerBook G4、CPU 500MHz、メモリー 768MB。Intel MacではなくCPUも遅いため、10.4 Tigerで我慢してます。



●サムネール型画像管理ソフト、ViewItを使う。
 大量の画像をスライドショーなどで見たい場合はViewItというソフト(シェアウェア)を使っている。外国製なのでMenuは英語だが、だいたい分かるのでOK。


ViewIt サムネイルビュー状態(背景色は変更可能)

 5,000枚程度までなら問題なく、一気に閲覧することができるのがよい。もちろん、5,000枚を全部眺めて探すわけではなく、スライドショーとして利用するときに大量の画像を流すことができるという意味。
 フォルダ単位で見ることにこだわらないソフトなので、上記のようにFinderで検索したものを投げ込んで、あちこちにあるファイルを閲覧することが可能。フォルダー単位、階層構造に依拠したビューアーではこれができない。更にこれをViewItのデータベースファイルとして保存すれば、いちいち検索しなくても写真一覧を呼び出すことができる。
 このViewIt上で複数のファイルをマークをして、これをPhotoshop等で開くこともできる。また、90°回転、解像度の変更など、簡単な加工ならViewIt上でもできる。


ViewIt 画像ビュー状態。
 左下のボタンで、前後送り、フルスクリーン化、サムネイルビュー、ファイルマーク、リストからの削除、画像ビュー縮小・拡大等、回転、スライドショーを選択できる。また、右のバーでスライドショーのコマ送り秒数を随時変更可能。
 ショートカットを使って、いろいろな見方をしながら、効率的にファイルを選択したり移動することができるのも便利。

 OS X以前はMediaJuicerというソフトを使っていた。これもフォルダ単位ではなく、あちこちに保管した画像を一覧管理できるソフトで使い勝手が良かったが、OS X以降、あまりバージョンアップされず、異常終了もあったので乗り換えた。また、ViewItの方が高速なのも良い。

 Mac OS XにはiPhotoという写真管理ソフトがあるが、ある程度整理してあるので、常時全写真が対象となるiPhotoは利用していない。また、現在のマシンが、iPhotoを使うには少々非力で、使うとかえって快適ではないという事情もある。

 というわけで、長々と書いてきたが、現行のIntel Macなら、付属のプレビューやiPhotoだけでも良いのかもしれない。ただ、iPhoto以外の画像管理ソフトを探している方は一度お試しを。Pixcel Catという国産フリーソフトも知られているが、個人的には階層構造に依拠しないViewItの方がお薦め。
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デジタル写真の整理方法

2008-07-04 | 写真・カメラ
 昔の写真を引っ張り出したくなる機会も増えてきたが、フィルム写真とデジタル写真が混在するようになったことと、合計の枚数が膨大になってきたことで、検索に手間取ることが増えてきた。頭の中ではたしか撮ったんだけどなぁと思っていても、該当する写真を見つけ出すことができず、諦めてしまうこともときどき発生する。
 次第に、日付順管理もしながら、場所別・地域別検索もできるようにしたくなってきた。更にフィルム、デジタルに関係なく写真を見つけ出したい、と思うようになった。様々な検索に耐える整理方法を模索した結果、最近はフィルムのデジタル化を進めている。

●ネガフィルム・ポジフィルム
 まずデジタル化する。自分でやっても良いが、面倒なので写真店に依頼することが多い。お金が少々掛かるので徐々にしか進まないが、昔のフィルムを現在、順次デジタル化中。
 デジタル化を写真店に依頼した場合、デジタル化された写真データは、フィルム5本分が1枚のCD-Rに入ってくるが、これだとしょっちゅうCD-Rを出し入れせねばならず、検索しにくい。そこで写真データファイルのみを外付けハードディスクにコピーして蓄積し、いつでも全部を閲覧できるようにする。
 更に、改めて撮影日、フィルムナンバー、コマナンバーをふりなおして整理する。

例:1996年9月24日に撮影、Film No.324、コマNo.05
  19960924-32405.JPG
 ファイル名の整理にはリネームソフトを使用する。私が使用しているのは「ReNamer X」というフリーソフト。

 ただし、拙著「東京の階段」で使用した昔の写真は、オリジナルのネガから出版社が別にスキャンしたもの。写真店でデジタル化するとJPEGデータになるが、出版にはEPSやTIFFなどの方が向いているらしい。そこで手もとのJPEGデータで閲覧して、もとのフィルムを探し出し、フィルムを出版社に預け、再スキャンしてもらうという方法を採った。

●デジタル写真
 デジタル写真も、撮影年月日とカメラが付ける通し番号を組み合わせたファイル名にする。
例:2008年6月25日に撮影、カメラが付けた通し番号(その日の撮影順がわかればよい。)
  20080625-1208.jpg

●デジタル化したファイルは場所別、建物別・対象別に整理する。例えば、
東京都 > 02中央区 > 銀座 > 三愛ドリームセンター
 というようにフォルダを作成。この中に三愛ドリームセンターの写真を新旧取り混ぜて全て入れる。


 フォルダをたどって、三愛ドリームセンターのフォルダを見れば、昔の写真から現在まで、いろいろな時代に撮った三愛ドリームセンターの写真を全て見ることができる。
 フォルダのヒエラルキーは、画像の枚数に応じて弾力的に変える。枚数が少ない場合は地区名フォルダまでにしておき、画像管理ソフトを使ってまとめて見て探す。

 ちなみに私は区の配列は、以下のように、01千代田区~23江戸川区、としている。


 東京都の場合、内側の区から渦巻き型に記載していく並べ方がある。しばしば統計表などで記載される順番で、1番目が千代田区、以下中央区、港区、新宿区・・・と続く。日頃の私の行動範囲も都心中心であることもあり、この順番でのフォルダ構成を採用している。
 隣接する区が隣のフォルダになることが多いので、慣れてしまうと50音順より遙かに探しやすい。余談だが、これはネット上で23区のなんらかのリストを公開する方にもお勧め。私のHPのリストもそうしている。

 50音順だと、足立区、荒川区、板橋区、江戸川区、大田区、葛飾区、北区、江東区、品川区、渋谷区、新宿区、杉並区、墨田区、世田谷区、台東区、千代田区、中央区、豊島区、中野区、練馬区、文京区、港区、目黒区、となるが、都心と周辺が混在して方面もバラバラになるので、私はイメージしにくい。

 区の下の町名は、詳細に分ける場合と、おおまかな場合がある。町の範囲が入り組んでいたり小さいと却って整理しにくいので、神楽坂界隈、秋葉原周辺などと、地域名や界隈の通称にしている場合もある。

●外付けハードディスクを2台用いて、定期的にバックアップをとる。
 全ての写真をハードディスク保管しようとすると、パソコン本体では苦しいので、外付けの大容量ハードディスクを用いる。現時点では250GBを使用しているが、もっと大きい方が本当は良いかもしれない。
 1台だと壊れた時に全部が一気に失われるので、2台を使用。2台が同時に両方壊れる確率は低い。以前に1台のハードディスクで作業していて、痛い目に遭っているので、写真以外のもろもろのデータも、2台のハードディスクでバックアップすることを心がけている。

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フィルムの整理方法と写真の閲覧

2008-07-02 | 写真・カメラ
・フィルムに通し番号を付ける。
 ネガは市販のフィルムシートに入れて、ナンバー順にファイリングする。
 ポジはマウントにフィルムナンバー、コマナンバーを記入して、単純にナンバー順に整理する。アマチュアなのでスリーブ状態での保管はしていない。


・データベースを作成して検索に用いる。
 ファイルメーカーProを使ってデータベースを作成。
 フィルムNo.、撮影日、地域、撮影対象、使用カメラ、ネガポジ白黒の別などを記入。
 探し出すときはデータベース検索をしてFilm No.、撮影年月を把握し、該当するネガファイル、スライド、写真アルバムを見つける。

 この調子で大学時代から10年以上やってきたのだが、枚数が大量になってくると、探し出すのが難しくなってきた。パソコン上で言葉でデータベース検索をかけて、日付を確認して写真を探すのは、正確だが手間が掛かるやり方で、せっかくシステムを構築しても、使い勝手が悪くなってきた。
 日付順にも整理でき、地域別・場所別にも整理しておきたいという欲求が増してきたが、プリントベースではほぼこれは不可能。

 データベースに撮影対象を全て記載するのも結構面倒な作業だ。忘れたりわからなかったりすることも多い。これに関しては、現場でこまめに記録すること、あとから住宅地図などで調べること、などをやるしかない。できるだけ記入しようとは思っていたが、つい忘れることが多い。
 プロ写真家ではないので、絞りやシャッタースピード、露出補正値などの記録は撮っていない。←面倒なのでやってないだけ。デジタルの場合はexifデータを見れば良いので、今はなおさら無精になっている。

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階段写真の整理方法

2008-07-01 | 写真・カメラ
 階段写真は資料的な利用が多いので、別途整理している。
 プリントはカードに貼り付け(京大式:B6横)→場所別にファイルするか、BOXに投入して管理。


 階段No.、区名(区ナンバー)、町名(50音順)、番地、フィルムNo.(階段以外も含めて共通のNo.)、撮影日、備考を記載。

記載事項
No.0035、区No.04(新宿区)、町名(あらきちょう)、10番地
フィルムNo.172、撮影日1994.9.1
所在地:新宿区荒木町10
備考 :策の池わきから料亭千葉前へ至る階段
 裏面に備考詳細を書くこともあるが、カード作成に手間が掛かるため、データベースの内容を充実化する作業はあまり進んでいない。カード印刷には、Canonのワープロ(Canoword)を使用していた。

 同様のものをファイルメーカーProでデータベース管理している。ただし画像も見られる状態にすると、動作が重くなるのでテキストのみ。
 2000年頃以降、デジタルカメラをメインに使用するようになったため、管理方法が根本的に変化した。このため現在は、プリントをカード状にして整理するのは停止。
 また最近は、データベースをまるごと徐々にデジタル化、ウェブ化中。→東京の階段 DB
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紙焼き・プリントの整理方法

2008-06-30 | 写真・カメラ

 プリントは基本的に日付順にアルバムに整理している。
 これが一番簡単。頭を使う必要がない。分野に細かく分けようとすると非常に手間が掛かるのと、複数のカテゴリーが錯綜し分類不能になる。探し出す時にも結局困る。

 私の場合、写真の90%以上が、街の写真、建物の写真で、残りの10%弱が自然系の写真と人物写真(記念写真など)である。
 最初のうちは人物写真(記念写真系)も建物写真と一緒にしていたが、圧倒的に建物写真が多かったので、人物写真を探し出す時に不都合を生じだしたのと、建物写真の間に唐突に人物写真が入る違和感が大きかったので、両者を結局分けて整理することにした。

 東京写真が圧倒的に多いので、東京以外の写真(地方・海外など)は、別ファイルにして混ぜないで別途整理する。完全に東京とそれ以外なので、場所で簡単に分離できる。

 海外写真や地方都市写真も、日付・時間順に淡々と並べる。その方がかえって、どこそこに行った後に昼飯だったのか、などというように記憶が鮮明になる。写真日誌です。

 整理には、ポケット式のファイルがかさばらなくて良いのだが、縦構図の写真を横に入れてしまうのがどうも好きではない。さんざんポケット式で縦横フリー対応のアルバムがないか探したが無く、結局、フエルアルバムなど糊式のアルバムに整理している。

 ポケット式なら、わきの紙の部分にちょこちょこっと書き込めばいいが、貼るタイプだとそうも行かず、コメントを付けるのが面倒になるのが困りもの。最近はかなり長い間、写真整理がストップしてしまっている。またポケット式なら、必要に応じて引っ張り出しやすいが、貼るタイプだとそれがうまくいかない。四隅をはめる台紙もちょっと考えたが、何かの拍子に落ちたりする危険があるのでこれもやっていない。実はいまだに上手い解決法は見つかっていない。

 ただ最近は、糊式アルバムでなく、ポケット式に傾きつつある。アルバムが大量になってしまったのと、時間がかかる整理法は、結局やらないことになるという事実に遅まきながら気がついたので。

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写真の整理方法

2008-06-29 | 写真・カメラ
 皆さんは撮った写真をどのように整理しておられるのだろうか。貯まってくる写真の整理法は、雑誌等でもいろいろ書かれている。私も写真をぼつぼつ撮り始めてから長い時間が経過し、それなりに多くのフィルムやデータファイルが貯まった。それに伴い、整理の問題が懸案事項にずっとなっている。なんとかうまい整理法を見つけたいのだが、未だに簡単で便利な整理法は見つかっていない。今までの個人的な経験から言うと、究極の整理法というのは存在しないのではないかと思う。どんな整理法にも長所と短所があるのだ。

 一つ言えるのは、整理の方法は、撮り貯めた写真の量と、その写真の将来にわたる利用法に左右されるのではないかということだ。つまり、仕事でたくさん撮っている人と、趣味で撮っている人、あまり撮らない人では、整理法が根本的に違うんじゃないかということ。あまり撮らない人がプロみたいな整理の仕方をしても、意味がなく面倒なだけだ。また無精な人は、完璧な整理をしようとするとすぐに挫折してしまう。仕事で撮っている人は、仕事モードとプライベートモードが別になっていることもあるだろう。そう考えると、結局は自分にあった整理の仕方をするしかないのだろうということになる。

 というわけで、これから何回かに分けて書くのは、あくまで私個人の写真の整理法。当然ながら、これを読んだ方がそのままこれを真似するのは危険だし意味がない。十分に各自の写真データの状況をお考えになって、整理に取り組んでみて下さいませ。もちろん「整理なんてしない!」という選択もアリ。
1.紙焼き・プリントの整理方法
2.階段写真の整理方法
3.フィルムの整理方法
4.デジタル写真の整理方法
5.デジタル写真の検索・閲覧
 デジタル、アナログ、両方について書いていきますが、デジタル面では、私はMac OS X利用者で、Windows環境ではないので、同名・同機能のソフトがあるとは限りません。あしからず。

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