まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 チェルノブイリ・ハート

2011-09-17 23:49:15 | 映画(劇場鑑賞)
1986年4月26日 チェルノブイリ原発事故発生。
それは当時生まれた子ども達にたくさんの災いを及ぼした
放射線の影響で心臓に重度の障害をもった子ども達
それを「チェルノブイリ・ハート」と呼ぶ。

(映画チラシより)

事故から16年後の2002年、ベラルーシ共和国。
「ホットゾーン」の村に住み続ける住民の中に幼子を抱えた
アル中夫婦が撮影するなと暴れたかの様子。

一瞬レンズが捉えた子どもの顔が目に焼きついて離れません。
救いを求めるような目をしていました。

どんなにクサイストーリーだろうと感情移入して、
いつも涙、涙、泣くために映画館へ
足を運ぶかのようなまるみですが、
この現実には1滴の涙も出ませんでした。
目を背けることもできません。

今、PCに向かいながら号泣。

ベラルーシでは、新生児の85%が何らかの障害を持っています。
健常児は、15%しか生まれてこないのが現実。
道に捨てられていた障害を抱える子どももいるのです。
心臓の欠陥だけではなく、水頭症、甲状腺の異常…

1986年のカレンダーがかかったままの
廃墟となったアパートへ向かう青年。
「近親者のうち10人がガンで死んだ…」

爆心から3キロ、赤く燃える発電所を目にした少年は、
27歳で亡くなりました。

ウクライナやベラルーシに住む人々は、
残留放射能と共に今も暮らしているのです。
甲状腺ガンに冒された何千人もの
ティーンエイジャーがいます。

25年後の福島の事故、
第2のチェルノブイリにしてはなりません。

アカデミー賞 短編ドキュメンタリー賞受賞
監督・プロデューサー:マリアン・デレオ
2003年/アメリカ映画/61分 
当日料金 1300円

ヒューマントラストシネマ渋谷

2011.9.17
コメント