1945年の日本敗戦から1949年の国民党政府の樹立までの
4年間の林家の4人の息子たちの生き様を描いています。
長男は台北の顔といった存在、次男は戦死、
三男は革新的であったものの心を病みやがて発狂、
トニー・レオンが演じるのは耳の聞こえない四男、写真館を営業。
台湾語が話せない彼のために設定された役のようですが、
繊細で力強い演技は、心に響きます。
余談ですが、トニー・レオンの出演する映画はかなり観ています。
「東京攻略」という映画では日本語が堪能な香港人を演じていましたが、
うっそ~!やめて~!というような日本語でした。
これは娯楽映画ですが、「悲情城市」は違います。
監督の判断は正しかったと思います。
約2万8千人が犠牲になったという「二・二八事件」
動乱そのものを描いているわけではありません。
人々の日常の生活、その暮らしぶりがよくわかる食卓シーンも多く、
日本へ引き上げる日本人や日本語も飛び交います。
小津監督の作品を観ているかのようです。
開放の喜びもつかの間、中国本土から来た中国国民党の
圧政に苦しめられるようになるのです。
台湾現代史の悲劇を描いているので観るのも辛くなりますが、
映画としては素晴らしい作品です。
淡々と描いているものの哀しく切なく…
トニー・レオン演じる四男も連行され、
戻ってはきませんでした。
監督:ホウ・シャオシャン
出演:トニー・レオン、シン・シューフェン
1989年・台湾
4年間の林家の4人の息子たちの生き様を描いています。
長男は台北の顔といった存在、次男は戦死、
三男は革新的であったものの心を病みやがて発狂、
トニー・レオンが演じるのは耳の聞こえない四男、写真館を営業。
台湾語が話せない彼のために設定された役のようですが、
繊細で力強い演技は、心に響きます。
余談ですが、トニー・レオンの出演する映画はかなり観ています。
「東京攻略」という映画では日本語が堪能な香港人を演じていましたが、
うっそ~!やめて~!というような日本語でした。
これは娯楽映画ですが、「悲情城市」は違います。
監督の判断は正しかったと思います。
約2万8千人が犠牲になったという「二・二八事件」
動乱そのものを描いているわけではありません。
人々の日常の生活、その暮らしぶりがよくわかる食卓シーンも多く、
日本へ引き上げる日本人や日本語も飛び交います。
小津監督の作品を観ているかのようです。
開放の喜びもつかの間、中国本土から来た中国国民党の
圧政に苦しめられるようになるのです。
台湾現代史の悲劇を描いているので観るのも辛くなりますが、
映画としては素晴らしい作品です。
淡々と描いているものの哀しく切なく…
トニー・レオン演じる四男も連行され、
戻ってはきませんでした。
監督:ホウ・シャオシャン
出演:トニー・レオン、シン・シューフェン
1989年・台湾