まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

BUNKAMURAザ・ミュージアム フェルメールからのラブレター展

2012-03-02 00:17:59 | ミュージアム
2012年はフェルメール・イヤーともいえます。
観覧可能な全34点のうち6作品が来日します。

この展覧会では「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」
「手紙を書く女と召使」の3作品が鑑賞できます。
どの作品も鑑賞したことがありますが、
注目すべきは「手紙を読む青衣の女」です。

今回、修復を終えた「手紙を読む青衣の女」が、
世界に先駆けて日本初公開となったことが話題です。
アムステルダム国立美術館で鑑賞した時より
青い色がより鮮やかになっているではありませんか。

ス・スゴイ

金より高価だったといわれる鉱石ラピスラズリを原料にした
ウルトラマリンによる鮮やかな青色にうっとり。
ファン・ゴッホもこの作品に魅了されたとか…

17世紀のオランダはヨーロッパ一の識字率。
3~5歳で教育が始まり、農民も女性も
読み書きができたのだそうです。

日本とオランダ、この時代に出島から
手紙を送ったとすると東インド会社の船が運び、
オランダに到着するのは1年後という
気の遠くなる話ではありますが、
鎖国をしていた日本もオランダと文通できたのですね。
(ただし、最低2年かかりますけど…)

海を連想させるマリンブルーの衣装、
遠くにいる恋人から受け取ったラブレターだとしたら?
スートリーを考えながら鑑賞すると絵の前から離れがたくなりますが、
混み合っているので後でじっくり考えましょう。

17世紀のオランダではマナー入門書や
手紙の書き方の本が人気だったそうです。
絵の中のしぐさや表情などにもよく現れていますよ。

17世紀のオランダを旅した気分の一日でした。

BUNKAMURAザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)

2012.2.22
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