まるみのあっちこっち巡り

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湯煙がのぼる北投温泉

2012-03-22 00:11:55 | 2012ノスタルジック台湾

台北市の最北端の北投区は、北から南へ緩やかに傾斜し、
雨が多く河川が放射状に台湾海峡へと流れ出る地形をしています。

煙が立ちこめ硫黄臭に包まれた神秘的なこの場所は、
台湾先住民であるケタガラン族に「PATAUW」
「巫女」の住む所と呼ばれていました。





地熱谷へ行ってみましょう。

北投温泉の源泉の一つで、
遊歩道が整備され、散策を楽しめます。





北投石は世界4000余りの鉱物の中で、
唯一台湾の地名で命名されている鉱石です。

地熱谷の高温の温泉水に含まれる硫酸鉛、バリウム、
ラジウムなどの鉱物元素が北投渓の急な流れによる
温度変化により、川の中の母岩で結晶したものです。

この北投石がこの温泉を世界的に有名にしているのですが、
ガンに効果があり、ガン患者が多く訪れているとか。





開発初期の北投には温泉旅館が林立し、
その優美な風景と豊かな情緒がそのまま
台湾映画のスタジオとなり100本以上の映画が撮影、
「台湾映画のハリウッド」と呼ばれるようになったそうです。

1896年、台湾最初の温泉旅館「天狗庵」を作ったのは、
大阪の実業家・平田源吾氏でした。





1923年、昭和天皇が皇太子時代に訪れた記念碑が
敷地に残る公共浴場の「滝の湯」です。





煙突と半円高窓のスタイルの洋風建築が博物館。
その後ろに建つのが日本でも名高い温泉旅館「加賀屋」
「天狗庵」が開業された場所にオープンしました。

台湾の人々にとってもまるみにとっても憧れの旅館。

<北投温泉の加賀屋に宿泊>という記事を
アップできる日は来るのか

台湾・台北市

2012.1.5
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