まるみのあっちこっち巡り

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映画 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

2012-03-20 00:15:54 | 映画(劇場鑑賞)
世界から恐れられていた<鉄の女>マーガレット・サッチャーの真実。
妻として、母として、国のリーダーとして、
力の限り闘い続けた歴史に名を残す女性の物語です。

マーガレット・サッチャーを演じるのは、
名女優メリル・ストリープ。
この作品で2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝きました。
まるみが一番好きな女優、今回の受賞をうれしく思っています。

彼女が演じる作品は、どれも彼女が演じるために存在するかのようです。
今回の作品も素晴らしい演技力に魅せられ、釘付けになりました。
物真似ではない、メリル・ストリープのサッチャーです。

若き日のマーガレットは、20代の女優が演じていますが、
80代までの約40年間を演じるのがメリル・ストリープ。
彼女の演技の幅の広さがわかるというものです。

マーガレット・サッチャーに興味はなかったのですが、
20世紀が生んだ最も有名な女性政治家の人生が、
少し身近にも感じました。

完璧ではないけれど、家に帰れば、妻であり、母であったのです。
献身的に支え続け、良き理解者であり、夫であるデニス・サッチャー氏。
それを演じたイギリスの名優ジム・ブロードベントも印象に残ります。

1979年に女性初の英国首相に就任し、1990年に辞任。
サッチャーが大臣として出世させた側近により追放されます。
それは今も彼女を苦しめることになっているように思われます。

まるみがブリットレイルパス(英国の国鉄の周遊切符)を片手に
イギリスの旅を楽しんだのが1990年。
「人頭税」を導入し、保守党内での深刻な分裂を招いたとか、
反対運動の市民暴動が起きていたような年だったのです。
そんなことも知らず、ミルクティは美味しいけれど、
料理が不味いなと思いながら旅をしておりました。

過去の栄光と挫折を思い返しながら
「教えて。あなたは幸せだった?」とつぶやくサッチャー。
それに答えるデニスはもうこの世にはいないのに…

ユナイテッド・シネマ入間

2012.3.18
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