まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 ものすごくうるさくてありえないほど近い

2012-03-03 04:33:09 | 映画(劇場鑑賞)
9.11で大好きだった父を失った少年オスカー。
彼の喪失と再生の物語、後半は涙、涙、涙です。

父親のクローゼットから謎の鍵を見つけたオスカーは、
鍵穴を探す旅に出るのです。
これがファンタジー映画なら楽しくもなりますが、
どんどんつらくなって…

でも、父親役のトム・ハンクスの出番は少なくても
観るものを引き込む演技に
オスカーを見届けなくてはという気になってくるのです。

オスカーは大人顔負けの知識がある一方、
繊細で生きるには不器用で、
発達障害の一つであるアスペルガー症候群かも

その特性も大事にしながら息子を導いていく父であり、
師であり、親友である父親の大きな存在。
その父親自身には、父親の記憶さえないのですから
手探りの子育てだったはずです。

「死んだのがママだったら良かったのに」
そんなことを言われてしまう母親役にサンドラ・ブロック。
祖母と同居の謎の老人といい子育てのヒントが、
たくさん隠されたような作品なのです。

この謎の老人、アカデミー賞助演男優賞の受賞を逃したものの
さすがの演技、ラストシーンが良かったぁ
こんな夫婦もありかなって…

人と人をつなぐ大きく温かい輪になるオスカーの軌跡。
どう乗り越えていったのかはスクリーンで…

T・ジョイ大泉

2012.2.23
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